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1 堕ちた魔法使い
1ー5 恥辱
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1ー5 恥辱
「まず、服を脱いでこの椅子に座れ、ルシウス」
アンリに命じられて俺は、激昂した。
「そんなこと、できるか!」
「自分でできないのか?なら、こっちで無理矢理させるだけだが」
アンリが向かい合った椅子に腰かけて俺をねめつける。俺は、ちっと舌打ちするとゆっくりと奴の前に立って着ていた薄汚れたシャツに手をかけボタンをはずし始めた。
「一人前に焦らしているつもりか?」
アンリに言われて俺は、顔が熱くなる。
「そんなわけ」
「なら、早くしろ。時間は、有限なんだからな」
くそっ!
俺は、シャツを脱ぐとアンリに向かって放り投げた。アンリは、俺のシャツを受け止め床に捨てると俺を促した。
「さっさと全部脱げ、ルシウス」
「わかってるよ!」
俺は、ズボンのベルトに手をかけると一瞬、動きを止めてアンリをうかがう。奴は、黙って俺を凝視していた。
隷属の首輪さえなければ。
俺は、ぐっと唇を噛んだ。
魔法が使えるならこんな奴にいいようにされたりはしないのに。
「はやくしろ」
アンリが俺に命じると俺の体が勝手に動き服を脱いでいく。俺は、一糸もまとわぬ姿になると奴の目の前の椅子に腰をかけた。
季節は、秋の終わり頃。
部屋の中は、暖かくされていたがそれでも服を脱ぐと寒くて俺は、体を震わせていた。
俺は、アンリの刺すような視線から身を守るように両手を膝の上に置いて中心を隠していた。
アンリの視線は、舐めるように俺の体を見つめていたがやがて俺に命じた。
「足を開いて両手で支えろ」
「なっ!」
俺は、そんなことしたくはなかった。だが、俺の体は、意に反して足を開くとアンリに俺の全てをさらけ出していた。
羞恥と怒りで火照ってくる体から目をそらすと俺は、涙ぐんで歯をくいしばる。
こんなことになったのは、ロアンのせいだった。
ロアンは、ギャンブルにはまってアンリに借金をしていたらしい。そして、その借金のかたに俺は、売られたのだ。
この世界では珍しい黒髪をした俺にアンリは、かなりの高嶺をつけたらしい。
「どうした?震えているぞ、ルシウス」
アンリが笑いを含んだ声で俺にきく。
「恥ずかしいのか?」
「うるせぇ!」
俺は、きっとアンリを睨む。
「寒いだけだよ!」
「そうか」
アンリは、その整った口許に笑みを浮かべる。
「それならいい。これぐらいで恥ずかしがっているようでは、先が思いやられるからな」
俺は、足を開いて支えていたが手が痺れてぐらりと体を揺らしてしまう。
アンリは、それを叱責した。
「じっとしてろ、ルシウス」
「あっ・・」
俺は、苦しさと恥辱で涙を流していた。アンリは、俺の顔の前に指で摘まんだ小さな白銀色の玉を差し出して見せた。
それは、小指の先ほどの大きさの玉だった。
「まず、服を脱いでこの椅子に座れ、ルシウス」
アンリに命じられて俺は、激昂した。
「そんなこと、できるか!」
「自分でできないのか?なら、こっちで無理矢理させるだけだが」
アンリが向かい合った椅子に腰かけて俺をねめつける。俺は、ちっと舌打ちするとゆっくりと奴の前に立って着ていた薄汚れたシャツに手をかけボタンをはずし始めた。
「一人前に焦らしているつもりか?」
アンリに言われて俺は、顔が熱くなる。
「そんなわけ」
「なら、早くしろ。時間は、有限なんだからな」
くそっ!
俺は、シャツを脱ぐとアンリに向かって放り投げた。アンリは、俺のシャツを受け止め床に捨てると俺を促した。
「さっさと全部脱げ、ルシウス」
「わかってるよ!」
俺は、ズボンのベルトに手をかけると一瞬、動きを止めてアンリをうかがう。奴は、黙って俺を凝視していた。
隷属の首輪さえなければ。
俺は、ぐっと唇を噛んだ。
魔法が使えるならこんな奴にいいようにされたりはしないのに。
「はやくしろ」
アンリが俺に命じると俺の体が勝手に動き服を脱いでいく。俺は、一糸もまとわぬ姿になると奴の目の前の椅子に腰をかけた。
季節は、秋の終わり頃。
部屋の中は、暖かくされていたがそれでも服を脱ぐと寒くて俺は、体を震わせていた。
俺は、アンリの刺すような視線から身を守るように両手を膝の上に置いて中心を隠していた。
アンリの視線は、舐めるように俺の体を見つめていたがやがて俺に命じた。
「足を開いて両手で支えろ」
「なっ!」
俺は、そんなことしたくはなかった。だが、俺の体は、意に反して足を開くとアンリに俺の全てをさらけ出していた。
羞恥と怒りで火照ってくる体から目をそらすと俺は、涙ぐんで歯をくいしばる。
こんなことになったのは、ロアンのせいだった。
ロアンは、ギャンブルにはまってアンリに借金をしていたらしい。そして、その借金のかたに俺は、売られたのだ。
この世界では珍しい黒髪をした俺にアンリは、かなりの高嶺をつけたらしい。
「どうした?震えているぞ、ルシウス」
アンリが笑いを含んだ声で俺にきく。
「恥ずかしいのか?」
「うるせぇ!」
俺は、きっとアンリを睨む。
「寒いだけだよ!」
「そうか」
アンリは、その整った口許に笑みを浮かべる。
「それならいい。これぐらいで恥ずかしがっているようでは、先が思いやられるからな」
俺は、足を開いて支えていたが手が痺れてぐらりと体を揺らしてしまう。
アンリは、それを叱責した。
「じっとしてろ、ルシウス」
「あっ・・」
俺は、苦しさと恥辱で涙を流していた。アンリは、俺の顔の前に指で摘まんだ小さな白銀色の玉を差し出して見せた。
それは、小指の先ほどの大きさの玉だった。
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