97 / 117
7 新しい命
7ー13 地下室
しおりを挟む
7ー13 地下室
「君の方が俺なんかよりずっときれいだと思うけどな」
俺は、小声で呟いた。
もし、俺が普通の女なら、俺は、エドワードと結ばれることはなかっただろう。
それどころか田舎の男爵家のそれも、目立つところのない、芋娘なんて嫁の貰い手もなかったかも。
俺みたいなモブがエドと結婚なんて、今でも信じられない。
しかも、エドの子供まで授かって。
俺は、最初は、女神の祝福を疎ましく思っていたんだが、今となっては、感謝こそしないまでも、そんなに悪くもなかったのかも、と思っていた。
俺は、メイドの差し出す白いシャツをまとうとズボンを脱いで新しいものと着替えた。
メイドは、その間もギラギラ光る目で俺の体を見つめていた。
「そんなに見つめられたら恥ずかしいよ」
俺は、少し冗談めかして告げた。俺の言葉をきいてそのメイドは、にぃっと笑った。
「そんなに恥ずかしがらないでいいんですよ。じきに慣れて、恥ずかしくもなくなりますから」
はい?
俺が彼女の方を見たとき、不意に彼女が隠し持っていた香水のようなものを俺に向かって吹き掛けた。
この匂いは・・
俺は、すぅっと意識が遠退くのを感じていた。
うん・・
なんだか、体中が痛い?
「・・んぅ・・」
低く呻いてゆっくりと目を開ける。
薄暗がりの中で、俺は、寝台の上に寝かされていた。
ここは、どこだ?
俺は、起き上がろうとして手足が縛られていることに気づいた。
俺は、寝台の上に大の字になって縛られていた。
しかも、俺は、裸だった。
部屋の中は、薄暗かったが隅にある暖炉には炎が燃えていて肌寒くはなかった。
俺は、部屋の中を見回した。
どこにでもあるような地下室のようだったが、壁には、奇妙な拷問の道具のようなものがいくつもかけられていて薄気味が悪かった。
そうこうしている内に俺は、尿意を感じてきて。
体を必死に揺らして堪えていたがいつまでたっても誰も来る様子もないし。
俺は、声を張り上げた。
「誰か!誰か、来て!」
だが、いっこうに人が来る様子はなかった。
俺は、涙目になっていた。
開かれた足を懸命に閉じようとしていたが、無理だし。
あまりに強い尿意を堪えているために俺のそこは、固く立ち上がってきていた。
「誰かっ!」
俺は、大声で叫んだ。
でも、誰も返事はなかった。
「君の方が俺なんかよりずっときれいだと思うけどな」
俺は、小声で呟いた。
もし、俺が普通の女なら、俺は、エドワードと結ばれることはなかっただろう。
それどころか田舎の男爵家のそれも、目立つところのない、芋娘なんて嫁の貰い手もなかったかも。
俺みたいなモブがエドと結婚なんて、今でも信じられない。
しかも、エドの子供まで授かって。
俺は、最初は、女神の祝福を疎ましく思っていたんだが、今となっては、感謝こそしないまでも、そんなに悪くもなかったのかも、と思っていた。
俺は、メイドの差し出す白いシャツをまとうとズボンを脱いで新しいものと着替えた。
メイドは、その間もギラギラ光る目で俺の体を見つめていた。
「そんなに見つめられたら恥ずかしいよ」
俺は、少し冗談めかして告げた。俺の言葉をきいてそのメイドは、にぃっと笑った。
「そんなに恥ずかしがらないでいいんですよ。じきに慣れて、恥ずかしくもなくなりますから」
はい?
俺が彼女の方を見たとき、不意に彼女が隠し持っていた香水のようなものを俺に向かって吹き掛けた。
この匂いは・・
俺は、すぅっと意識が遠退くのを感じていた。
うん・・
なんだか、体中が痛い?
「・・んぅ・・」
低く呻いてゆっくりと目を開ける。
薄暗がりの中で、俺は、寝台の上に寝かされていた。
ここは、どこだ?
俺は、起き上がろうとして手足が縛られていることに気づいた。
俺は、寝台の上に大の字になって縛られていた。
しかも、俺は、裸だった。
部屋の中は、薄暗かったが隅にある暖炉には炎が燃えていて肌寒くはなかった。
俺は、部屋の中を見回した。
どこにでもあるような地下室のようだったが、壁には、奇妙な拷問の道具のようなものがいくつもかけられていて薄気味が悪かった。
そうこうしている内に俺は、尿意を感じてきて。
体を必死に揺らして堪えていたがいつまでたっても誰も来る様子もないし。
俺は、声を張り上げた。
「誰か!誰か、来て!」
だが、いっこうに人が来る様子はなかった。
俺は、涙目になっていた。
開かれた足を懸命に閉じようとしていたが、無理だし。
あまりに強い尿意を堪えているために俺のそこは、固く立ち上がってきていた。
「誰かっ!」
俺は、大声で叫んだ。
でも、誰も返事はなかった。
240
お気に入りに追加
1,252
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる