乙女系モブ騎士は、只今絶賛婚活中～子作りを前提にお付き合いを希望しているのになぜか男ばかりに執着されています～

7 新しい命

7ー1 尋問

　７ー１　尋問

　胸を責められ続けて俺は、下半身を高ぶらせながらも達することができずにいた。
　馬車は、その間にもどこかに向かって走り続けていた。
　馬車の揺れが酷くなってきたことから
おそらく王都を出て街道を走っているのだろう、と俺は、薄らいでいく意識の中で思っていた。
　『なんてかわいいんだ？胸を弄られてこんな高ぶらせて。苦しげな様までもいとけなく思える。こんなリチャードが本当に浮気をしたのか？だが、私は、確かに見たのだ！下半身をさらしたリチャードの前にあの男は跪いて、こともあろうか、リチャードのものに口で奉仕しようとしていた！』
　エドが俺のぷっくりと膨らんだ胸の尖りへと舌を這わせてくる。口に含みぴちゃぴちゃと舐めしゃぶってちゅっと吸い付く。
　「ひぅっ！」
　俺は、もう、そこを刺激され過ぎて意識が朦朧としていたが、それでもエドの与える刺激に思わず甘い声をあげてしまう。
　エドは、俺の片方の胸を甘噛みしながら、もう１つの尖りを指先で捏ねてきゅっと捻った。
　俺は、もう、いきたくて。
　でも、胸への刺激だけではいけずにいた。
　「・・エド・・お願い・・もう、いかせて・・」
　俺は、恥ずかしさに頬が燃えるように熱かったが、堪えてエドに訴えた。エドは、俺をその金色の瞳で冷ややかに見下ろしていた。
　『こんな、はしたなくおねだりするとは！今すぐにでもリチャードの体の奥まで暴いて貫きたい！だが・・これで曖昧にしてしまうわけにはいかないのだ！』
　「いきたければ、あの男はどこの誰なのか白状するがいい。そうすれば、いかせてやる」
　エドの言葉に俺は、頭を振った。
　「彼は・・兄達が雇った男娼・・だ・・俺に、その、男同士のやり方を教えるために・・」
　「なんだって？」
　エドが俺に凍えるような声できいた。
　「お前の兄達がお前に寝屋のことを教え込むために？」
　『そんなことをあのロベルトたちがするだろうか？だが、彼らは、リチャードには甘い。もしかしたら何も知らずにまぐわって怖い思いをしないようにという配慮なのか？しかし、それなら私に一言命じてくれたら！私がこの手でリチャードに教育を施してやったというのに！それこそ、手取り足取り、優しくとろかしてやっただろうに！』