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5 2人の番
5ー10 どちらが好きなんだ?
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5ー10 どちらが好きなんだ?
俺が兄達に女神の祝福について話してから数日後、兄達が俺に改まって話をしてきた。
夕食後のことで兄達と俺は、リビングでくつろいでいた。
兄達は、軽いお酒を飲んでいて、俺にもすすめてきたので俺も付き合ってグラスを傾けていた。
少しほろ酔い加減の俺を見て兄達が何気なく訊ねた。
「ところでリチャード。お前は、どちらかといえばどっちのことが好きなんだい?」
はい?
俺がきょとんとしているとクリストファー兄が俺に笑顔を向けた。
「エドワード・フィン・アデレイドと、グレイアース・ディア・レイダースのことだよ」
「はぁ?」
俺は、思わず気色ばんだ。
俺が、エドワードとレイダース騎士団長のどちらが好きかって?
マジで俺を2人の内のどちらかと結婚させる気なのか?
「いや。気を悪くしないでくれ、リチャード」
ロベルト兄が俺に告げた。
「別にお前が誰とも結婚することなくこの家に残っても我々は、いっこうにかまわない。それどころかばあ様は、お前を跡取りにしたがっているようだしな」
「ただ、私たちは、お前に幸せになって欲しい。もしもお前が女神の選んだ者を愛しているというなら応援したいと思っただけなんだ」
俺は、兄達を見つめた。
2人からは、信愛の情しか伝わってはこない。
俺は、ふぅっと吐息をつくと、目を伏せた。
「俺にもわからないんです。ただ、2人の側にいると彼らの思考の影響を受け、なんというか・・体が・・彼らを求めてしまって・・」
俺は、頬が熱くなるのを感じていた。
兄達は、顔を見合わせると俺を慰めるように話した。
「それも仕方あるまい。なにしろ、女神が選んだ番だからな」
ロベルト兄が俺にきいた。
「で?お前は、そうなることが嫌なのか?」
「それは・・」
俺は、かぁっと顔が火照ってきて兄たちのことを見れなかった。
「その・・嫌、だけど・・時々、嫌じゃなくって・・俺も、もう、よくわからなくって・・」
俺は、目頭が熱くなって喉がいたくなってきた。
「2人に触れられると、その・・俺、変に、なっちゃって・・」
俺は、堪えきれなくて泣きながら話していた。
「なんか、俺・・自分が自分じゃなくなっちゃったような気がして・・」
俺が兄達に女神の祝福について話してから数日後、兄達が俺に改まって話をしてきた。
夕食後のことで兄達と俺は、リビングでくつろいでいた。
兄達は、軽いお酒を飲んでいて、俺にもすすめてきたので俺も付き合ってグラスを傾けていた。
少しほろ酔い加減の俺を見て兄達が何気なく訊ねた。
「ところでリチャード。お前は、どちらかといえばどっちのことが好きなんだい?」
はい?
俺がきょとんとしているとクリストファー兄が俺に笑顔を向けた。
「エドワード・フィン・アデレイドと、グレイアース・ディア・レイダースのことだよ」
「はぁ?」
俺は、思わず気色ばんだ。
俺が、エドワードとレイダース騎士団長のどちらが好きかって?
マジで俺を2人の内のどちらかと結婚させる気なのか?
「いや。気を悪くしないでくれ、リチャード」
ロベルト兄が俺に告げた。
「別にお前が誰とも結婚することなくこの家に残っても我々は、いっこうにかまわない。それどころかばあ様は、お前を跡取りにしたがっているようだしな」
「ただ、私たちは、お前に幸せになって欲しい。もしもお前が女神の選んだ者を愛しているというなら応援したいと思っただけなんだ」
俺は、兄達を見つめた。
2人からは、信愛の情しか伝わってはこない。
俺は、ふぅっと吐息をつくと、目を伏せた。
「俺にもわからないんです。ただ、2人の側にいると彼らの思考の影響を受け、なんというか・・体が・・彼らを求めてしまって・・」
俺は、頬が熱くなるのを感じていた。
兄達は、顔を見合わせると俺を慰めるように話した。
「それも仕方あるまい。なにしろ、女神が選んだ番だからな」
ロベルト兄が俺にきいた。
「で?お前は、そうなることが嫌なのか?」
「それは・・」
俺は、かぁっと顔が火照ってきて兄たちのことを見れなかった。
「その・・嫌、だけど・・時々、嫌じゃなくって・・俺も、もう、よくわからなくって・・」
俺は、目頭が熱くなって喉がいたくなってきた。
「2人に触れられると、その・・俺、変に、なっちゃって・・」
俺は、堪えきれなくて泣きながら話していた。
「なんか、俺・・自分が自分じゃなくなっちゃったような気がして・・」
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