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3 婚活どころじゃありません!
3ー14 規律
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3ー14 規律
まったく!
兄貴たちがそんなだから俺がばあ様のターゲットにされるんじゃね?
俺は、黙ってワインをすすっていた。
ふとエドワードの思念が伝わってくるのを感じた。
『しかし、なかなかの美形兄弟だな。それぞれがタイプの違う美形だが、やはりリチャードが一番、かわいいし、美しい』
いや。
それなら、下の兄のクリストファーの方が美しいと評判なんだが。
噂では、クリストファーは、宮廷の花と呼ばれているそうだし。
ほんとに、俺は、エドワードの目が心配だよ。
「しかし、同じ王都にいるんだ。仲のいい友人と付き合いたいのはわかるが、たまには、うちにも寄ってくれよ、リチャード」
ロベルトが俺にいうので俺は、今度の休暇に王都のトマソンズ男爵家のタウンハウスを訪ねる約束をすることになってしまった。
「ぜひ、エドワード様もおいでください。今夜のお礼に歓迎します」
クリストファーが言い、エドワードが気のなさげな返事をする。
だが彼は、心の中でガッツポーズしていた。
『やった!これで馬を射れたぞ!待っていろ、リチャード。すぐに落としてみせる!』
その夜。
俺は、最終的には、ワインで酔っぱらってしまいまた、エドワードにアデレイド公爵家の馬車で騎士団の寮まで送ってもらうことになった。
だが、この前のこともある。
俺は、寮の近くで下ろしてくれるようにとエドワードに頼んだ。
「なぜだ?リチャード」
「それは・・」
まさか、レイダース騎士団長にお仕置きされるからだとはいえないし。
俺は、目を泳がせていた。
『まさか、騎士団の中に意中の相手がいるのか?それで、私が送っていくとまずいとか?誰だ?よもや、レイダース騎士団長か?彼のリチャードのことに関する対応は、あまりいい態度じゃないし。以前に私がリチャードの休暇に関して問い合わせたときも関心しない態度だった』
俺は、どきっとしていた。
エドワード、けっこう鋭いな!
でも、レイダース騎士団長が俺の休暇に関する問い合わせに応じなかったのは、騎士団の規律を守るためだけどな。
まったく!
兄貴たちがそんなだから俺がばあ様のターゲットにされるんじゃね?
俺は、黙ってワインをすすっていた。
ふとエドワードの思念が伝わってくるのを感じた。
『しかし、なかなかの美形兄弟だな。それぞれがタイプの違う美形だが、やはりリチャードが一番、かわいいし、美しい』
いや。
それなら、下の兄のクリストファーの方が美しいと評判なんだが。
噂では、クリストファーは、宮廷の花と呼ばれているそうだし。
ほんとに、俺は、エドワードの目が心配だよ。
「しかし、同じ王都にいるんだ。仲のいい友人と付き合いたいのはわかるが、たまには、うちにも寄ってくれよ、リチャード」
ロベルトが俺にいうので俺は、今度の休暇に王都のトマソンズ男爵家のタウンハウスを訪ねる約束をすることになってしまった。
「ぜひ、エドワード様もおいでください。今夜のお礼に歓迎します」
クリストファーが言い、エドワードが気のなさげな返事をする。
だが彼は、心の中でガッツポーズしていた。
『やった!これで馬を射れたぞ!待っていろ、リチャード。すぐに落としてみせる!』
その夜。
俺は、最終的には、ワインで酔っぱらってしまいまた、エドワードにアデレイド公爵家の馬車で騎士団の寮まで送ってもらうことになった。
だが、この前のこともある。
俺は、寮の近くで下ろしてくれるようにとエドワードに頼んだ。
「なぜだ?リチャード」
「それは・・」
まさか、レイダース騎士団長にお仕置きされるからだとはいえないし。
俺は、目を泳がせていた。
『まさか、騎士団の中に意中の相手がいるのか?それで、私が送っていくとまずいとか?誰だ?よもや、レイダース騎士団長か?彼のリチャードのことに関する対応は、あまりいい態度じゃないし。以前に私がリチャードの休暇に関して問い合わせたときも関心しない態度だった』
俺は、どきっとしていた。
エドワード、けっこう鋭いな!
でも、レイダース騎士団長が俺の休暇に関する問い合わせに応じなかったのは、騎士団の規律を守るためだけどな。
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