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3 婚活どころじゃありません!
3ー7 ごめんなさい
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3ー7 ごめんなさい
それから俺たちは、王都の令嬢たちに流行りのカフェに向かった。
カフェまでの道中、俺たちは、まったく話すこともなかった。
おかげでラミリアは、緊張して顔がひきつっている。
俺は、ちらっとエドワードの横顔を見上げた。
エドワードは、何やら思い詰めたような表情をして歩き続けていた。
『ばれた!私が『ラムナ・リグニアス』のような低級な小説を読んでいることがリチャードに知られてしまった!きっと、軽蔑されているに違いない。他の誰に嫌われても見下されてもいいが、リチャードだけには、嫌われたくない!』
うん。
俺は、エドワードにどう説明すればいいか考えていた。
別に、『ラムナ・リグニアス』の本を読んでいたからといってどうってことはないのだが。
なぜなら、その作者の正体は、ここにいるラミリアなのだし。それに、ばあ様だって愛読書にしているわけだし。
だが、エドワードは、思い詰めた様な表情のままだった。
俺たちは、カフェに入ると特別な個室に通された。
さすがにこの国に四つある公爵家の内の二つの名を持つエドワードとラミリアがいるのだから当然といえば当然か。
白い小綺麗に飾られた個室でテーブルにつくとエドワードが口を開こうとした。
「何から言えばいいのか・・私が最初に『ラムナ・リグニアス』の本を父上の書斎で見つけたのは私がまだ10代の頃のことだった。その内容に衝撃を受けたのは事実だが、同時に、その面白さに引き込まれて。それ以来、私は、彼の新作が出る度に書店に赴くようになったのだ」
と、突然、ラミリアが立ち上がると俺たちに頭を下げた。
「ごめんなさい!」
はい?
俺とエドワードは、ラミリアの謝罪にきょとんとしていた。ラミリアは、うつむいたまま消え入りそうな声で話し始めた。
「実は・・私は、『ラムナ・リグニアス』では、ないの」
はいっ?
俺は、首を傾げていた。
「でも、君は、確かに」
「今は、私が『ラムナ・リグニアス』の名前を使っているのは、確かだけど、でも、昔の『ラムナ・リグニアス』は、私ではないの」
それから俺たちは、王都の令嬢たちに流行りのカフェに向かった。
カフェまでの道中、俺たちは、まったく話すこともなかった。
おかげでラミリアは、緊張して顔がひきつっている。
俺は、ちらっとエドワードの横顔を見上げた。
エドワードは、何やら思い詰めたような表情をして歩き続けていた。
『ばれた!私が『ラムナ・リグニアス』のような低級な小説を読んでいることがリチャードに知られてしまった!きっと、軽蔑されているに違いない。他の誰に嫌われても見下されてもいいが、リチャードだけには、嫌われたくない!』
うん。
俺は、エドワードにどう説明すればいいか考えていた。
別に、『ラムナ・リグニアス』の本を読んでいたからといってどうってことはないのだが。
なぜなら、その作者の正体は、ここにいるラミリアなのだし。それに、ばあ様だって愛読書にしているわけだし。
だが、エドワードは、思い詰めた様な表情のままだった。
俺たちは、カフェに入ると特別な個室に通された。
さすがにこの国に四つある公爵家の内の二つの名を持つエドワードとラミリアがいるのだから当然といえば当然か。
白い小綺麗に飾られた個室でテーブルにつくとエドワードが口を開こうとした。
「何から言えばいいのか・・私が最初に『ラムナ・リグニアス』の本を父上の書斎で見つけたのは私がまだ10代の頃のことだった。その内容に衝撃を受けたのは事実だが、同時に、その面白さに引き込まれて。それ以来、私は、彼の新作が出る度に書店に赴くようになったのだ」
と、突然、ラミリアが立ち上がると俺たちに頭を下げた。
「ごめんなさい!」
はい?
俺とエドワードは、ラミリアの謝罪にきょとんとしていた。ラミリアは、うつむいたまま消え入りそうな声で話し始めた。
「実は・・私は、『ラムナ・リグニアス』では、ないの」
はいっ?
俺は、首を傾げていた。
「でも、君は、確かに」
「今は、私が『ラムナ・リグニアス』の名前を使っているのは、確かだけど、でも、昔の『ラムナ・リグニアス』は、私ではないの」
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