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3 婚活どころじゃありません!
3ー4 夢の中で
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3ー4 夢の中で
「泣くな」
俺の耳元でレイダース騎士団長が囁いた。俺は、鼻をすすりながらなんとか話した。
「でも・・俺、俺・・こんな・・」
「戦場では」
レイダース騎士団長が低い声で俺に話した。
「いろいろなことが起こるものだ。時には、堪えがたいことが起こることもある。だが、それに堪えてこそ一人前の騎士といえるのだ」
うん?
俺は、なんかいい感じにまとめようとしているレイダース騎士団長の言葉に首を傾げつつも頷いた。
レイダース騎士団長は、無言で俺を抱き上げベッドにうつ伏せに横たわらせると俺のひりひりと腫れ上っている尻をつぅっと優しく撫でた。
『ずいぶんと腫れている。やはり、やりすぎたようだな。リチャードにはすまないことをしてしまった。この償いはしなくてはなるまい。だが、ともかく今は、治療をしてやらなくては』
「待っていろ、リチャード」
レイダース騎士団長は、静かに部屋を出ていった。
俺は、シーツに顔を埋めると声をころして泣いた。
こんなこと、堪えられない!
子供のように尻を叩かれた上に、こんな・・・
恥ずかしい!
もう、消えてしまいたい。
レイダース騎士団長は、すぐに戻ってきた。そして、何か冷たいものを俺の尻に塗り込めていった。
ひんやりとして冷たくて。
俺は、気持ちよさに低く声を漏らした。
「・・んぅっ・・」
「今夜のことは、俺が悪かった」
薬を塗りながらレイダース騎士団長が
低い声で俺に話した。
「お前のことを案ずるあまりとはいえ少し、やりすぎてしまった。すまない、リチャード」
レイダース騎士団長は、薬を塗り終わるとすぐに部屋を出ていった。
『すまない、リチャード。俺の歪んだ欲望のためにお前を傷つけてしまった。こんなにも尻を腫らして。しかし、リチャードは、確かに感じていた。私の手の中で気をやった。リチャード・・俺には、お前の気持ちがわからない。俺は、嫌われているのだとばかり思っていたが・・俺は、どうしてやればいいんだ?』
俺は、そのまま、顔を伏せて泣いている内にいつしか眠ってしまった。
眠りの中で俺は、夢を見ていた。
それは、なまめかしくて、官能的な夢で。
俺は、夢の中で、何者かわからない男の手で肉体を暴かれた。
身体中を撫で擦られ俺は、心地よさに声を漏らし喘いでいた。
なんで?
俺は、男に感じているんだ?
夢の中の男が俺に囁いた。
『愛しているよ、ライナス。お前だけを永遠に愛している』
「泣くな」
俺の耳元でレイダース騎士団長が囁いた。俺は、鼻をすすりながらなんとか話した。
「でも・・俺、俺・・こんな・・」
「戦場では」
レイダース騎士団長が低い声で俺に話した。
「いろいろなことが起こるものだ。時には、堪えがたいことが起こることもある。だが、それに堪えてこそ一人前の騎士といえるのだ」
うん?
俺は、なんかいい感じにまとめようとしているレイダース騎士団長の言葉に首を傾げつつも頷いた。
レイダース騎士団長は、無言で俺を抱き上げベッドにうつ伏せに横たわらせると俺のひりひりと腫れ上っている尻をつぅっと優しく撫でた。
『ずいぶんと腫れている。やはり、やりすぎたようだな。リチャードにはすまないことをしてしまった。この償いはしなくてはなるまい。だが、ともかく今は、治療をしてやらなくては』
「待っていろ、リチャード」
レイダース騎士団長は、静かに部屋を出ていった。
俺は、シーツに顔を埋めると声をころして泣いた。
こんなこと、堪えられない!
子供のように尻を叩かれた上に、こんな・・・
恥ずかしい!
もう、消えてしまいたい。
レイダース騎士団長は、すぐに戻ってきた。そして、何か冷たいものを俺の尻に塗り込めていった。
ひんやりとして冷たくて。
俺は、気持ちよさに低く声を漏らした。
「・・んぅっ・・」
「今夜のことは、俺が悪かった」
薬を塗りながらレイダース騎士団長が
低い声で俺に話した。
「お前のことを案ずるあまりとはいえ少し、やりすぎてしまった。すまない、リチャード」
レイダース騎士団長は、薬を塗り終わるとすぐに部屋を出ていった。
『すまない、リチャード。俺の歪んだ欲望のためにお前を傷つけてしまった。こんなにも尻を腫らして。しかし、リチャードは、確かに感じていた。私の手の中で気をやった。リチャード・・俺には、お前の気持ちがわからない。俺は、嫌われているのだとばかり思っていたが・・俺は、どうしてやればいいんだ?』
俺は、そのまま、顔を伏せて泣いている内にいつしか眠ってしまった。
眠りの中で俺は、夢を見ていた。
それは、なまめかしくて、官能的な夢で。
俺は、夢の中で、何者かわからない男の手で肉体を暴かれた。
身体中を撫で擦られ俺は、心地よさに声を漏らし喘いでいた。
なんで?
俺は、男に感じているんだ?
夢の中の男が俺に囁いた。
『愛しているよ、ライナス。お前だけを永遠に愛している』
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