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2 婚活の邪魔をしないでくれよ!
2ー11 いたいけ
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2ー11 いたいけ
エドワードは、俺を膝の上に抱き上げると何度もついばむようなキスをした。
俺は、心の中ではやく馬車が騎士団の寮についてくれることを祈っていたが、なぜか、いつまでたっても馬車は、寮につくことはなかった。
エドワードに激しく貪るようなキスをされて俺は、ぐったりと彼の胸にもたれかかって動けなくなっていた。
体の芯からなんだか熱いものがこみ上げてきて俺のものはズボンの下で軽く頭をもたげていた。
そして、それは、エドワードも同じだった。
『たっている・・リチャードも私と同じ思いなのか?』
エドワードの思念が流れ込んできたので、俺は、彼の胸元に顔を埋めたまま、ふるふると頭を振った。
違う!
俺は、そんなんじゃ!
違うのに!
なんで、俺の体は、反応してしまうんだ?
涙ぐんでいる俺の頭をエドワードが大きな手でそっと撫でた。
『かわいそうに・・こんなに怯えて。こんなにも涙をためた目で私を見つめて。今すぐに、リチャードの体を押し開いて、私だけのものにしてしまいたい。だが・・こんなにも怯えている・・おそらくリチャードも男を相手にするのは初めてなのに違いない。私は、リチャードの初めてを馬車の中で奪うことなどできない!だが、このままの状態で彼を騎士団の寮へと返すわけにはいくまい』
エドワードが俺を抱きよせたまま、俺の下半身へと手を伸ばしてきたので、俺は、びくん、と体を強ばらせた。
「・・いや、だ・・」
俺は、なんだかわけのわからない恐怖に震えていた。
自分が理解できない。
俺は、いったいどうなってしまうんだ?
エドワードは。
俺の涙ぐんだ目元にそっと唇を落とした。
「大丈夫、だ。君が嫌がることは絶対にしない」
『すっかり怯えさせてしまったな。かわいそうに。こんなに震えて。まるで生まれたての子猫のようにいたいけだ。今夜は、このまま、しばらく抱いていてやろう。リチャードが落ち着くまで。私の腕の中でまた、乱れさせたかったが仕方がない』
それから。
小一時間ほど馬車は、走り続けてやっと騎士団の寮へとたどり着いたようだった。
というのも俺は、その辺りのことをよく覚えていないのだ。
しかし、その間、エドワードに抱かれていたことは覚えている。
彼の腕の中は、温かくて。
ぐずっている子供のようにエドワードにあやされて俺は、いつの間にか眠っていた。
エドワードは、俺を膝の上に抱き上げると何度もついばむようなキスをした。
俺は、心の中ではやく馬車が騎士団の寮についてくれることを祈っていたが、なぜか、いつまでたっても馬車は、寮につくことはなかった。
エドワードに激しく貪るようなキスをされて俺は、ぐったりと彼の胸にもたれかかって動けなくなっていた。
体の芯からなんだか熱いものがこみ上げてきて俺のものはズボンの下で軽く頭をもたげていた。
そして、それは、エドワードも同じだった。
『たっている・・リチャードも私と同じ思いなのか?』
エドワードの思念が流れ込んできたので、俺は、彼の胸元に顔を埋めたまま、ふるふると頭を振った。
違う!
俺は、そんなんじゃ!
違うのに!
なんで、俺の体は、反応してしまうんだ?
涙ぐんでいる俺の頭をエドワードが大きな手でそっと撫でた。
『かわいそうに・・こんなに怯えて。こんなにも涙をためた目で私を見つめて。今すぐに、リチャードの体を押し開いて、私だけのものにしてしまいたい。だが・・こんなにも怯えている・・おそらくリチャードも男を相手にするのは初めてなのに違いない。私は、リチャードの初めてを馬車の中で奪うことなどできない!だが、このままの状態で彼を騎士団の寮へと返すわけにはいくまい』
エドワードが俺を抱きよせたまま、俺の下半身へと手を伸ばしてきたので、俺は、びくん、と体を強ばらせた。
「・・いや、だ・・」
俺は、なんだかわけのわからない恐怖に震えていた。
自分が理解できない。
俺は、いったいどうなってしまうんだ?
エドワードは。
俺の涙ぐんだ目元にそっと唇を落とした。
「大丈夫、だ。君が嫌がることは絶対にしない」
『すっかり怯えさせてしまったな。かわいそうに。こんなに震えて。まるで生まれたての子猫のようにいたいけだ。今夜は、このまま、しばらく抱いていてやろう。リチャードが落ち着くまで。私の腕の中でまた、乱れさせたかったが仕方がない』
それから。
小一時間ほど馬車は、走り続けてやっと騎士団の寮へとたどり着いたようだった。
というのも俺は、その辺りのことをよく覚えていないのだ。
しかし、その間、エドワードに抱かれていたことは覚えている。
彼の腕の中は、温かくて。
ぐずっている子供のようにエドワードにあやされて俺は、いつの間にか眠っていた。
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