21 / 117
2 婚活の邪魔をしないでくれよ!
2ー7 密着
しおりを挟む
2ー7 密着
『ああっ!信じられない!リチャードと、こんなにも肌を密着させているなんて。静まれ!私の胸の高まりよ!さもなければリチャードに私の気持ちを悟られてしまう。いや、私は、ただ、リチャードのことがちょっと気になっているだけだ。なにしろ、あんなことがあったわけだし。しかし、このまま、もう少しだけ、二人っきりでいられたなら』
エドワードは、無表情に俺を見て告げた。
「今日は、君の邪魔をしてしまってすまなかったな、リチャード」
エドワードは、ふぅっと吐息を漏らした。
「私としたことが・・まさか、君があの令嬢とお見合いをしていたとは思いもせずに声をかけてしまった」
いや。
あなたは、知っていましたよね?エドワード
俺は、無言でエドワードを睨んだ。
俺たちは、アデレイド公爵家の馬車でレベッカ嬢を家まで送った後、騎士団の寮へと向かっているところだった。
豪華なアデレイド公爵家の馬車の広い車内でなぜか、俺とエドワードは、ぴたりと体をよせて腰かけていた。
いや、違うんだ!
エドワードが!
こいつが勝手に密着してくるんだ!
俺は、ゆったりと座りたいんだよ!
なのに、席を変わろうとするとエドワードが馬車が動いているときに席を立っては危ないだのなんだの言ってきて俺を席替えさせようとしないんだ!
仕方なくエドワードの隣に腰かけているんだが、マジでうざい!
何がって?
エドワードの心の声だ!
『何を考えているんだ?リチャードは』
ふと聞こえてきたエドワードの心の声に俺が彼の方を見ると彼は、そ知らぬ顔をして馬車の窓から流れる街の風景を眺めている。
その魔王とも称される冷たいほどに美しい横顔に俺は、やるせない気持ちになっていた。
なんで?
どうしてエドワードは、俺に絡んできてるんだ?
俺は、エドワードの横顔を見つめて小さく息を漏らした。
これほどの美形ならいくらでもよってくる女がいるだろうに。
何が嬉しくてわざわざ俺の見合いの邪魔なんてしてるんだ?
不意にエドワードが俺の方を見たので俺は、慌てて視線をそらした。
『ああっ!信じられない!リチャードと、こんなにも肌を密着させているなんて。静まれ!私の胸の高まりよ!さもなければリチャードに私の気持ちを悟られてしまう。いや、私は、ただ、リチャードのことがちょっと気になっているだけだ。なにしろ、あんなことがあったわけだし。しかし、このまま、もう少しだけ、二人っきりでいられたなら』
エドワードは、無表情に俺を見て告げた。
「今日は、君の邪魔をしてしまってすまなかったな、リチャード」
エドワードは、ふぅっと吐息を漏らした。
「私としたことが・・まさか、君があの令嬢とお見合いをしていたとは思いもせずに声をかけてしまった」
いや。
あなたは、知っていましたよね?エドワード
俺は、無言でエドワードを睨んだ。
俺たちは、アデレイド公爵家の馬車でレベッカ嬢を家まで送った後、騎士団の寮へと向かっているところだった。
豪華なアデレイド公爵家の馬車の広い車内でなぜか、俺とエドワードは、ぴたりと体をよせて腰かけていた。
いや、違うんだ!
エドワードが!
こいつが勝手に密着してくるんだ!
俺は、ゆったりと座りたいんだよ!
なのに、席を変わろうとするとエドワードが馬車が動いているときに席を立っては危ないだのなんだの言ってきて俺を席替えさせようとしないんだ!
仕方なくエドワードの隣に腰かけているんだが、マジでうざい!
何がって?
エドワードの心の声だ!
『何を考えているんだ?リチャードは』
ふと聞こえてきたエドワードの心の声に俺が彼の方を見ると彼は、そ知らぬ顔をして馬車の窓から流れる街の風景を眺めている。
その魔王とも称される冷たいほどに美しい横顔に俺は、やるせない気持ちになっていた。
なんで?
どうしてエドワードは、俺に絡んできてるんだ?
俺は、エドワードの横顔を見つめて小さく息を漏らした。
これほどの美形ならいくらでもよってくる女がいるだろうに。
何が嬉しくてわざわざ俺の見合いの邪魔なんてしてるんだ?
不意にエドワードが俺の方を見たので俺は、慌てて視線をそらした。
801
お気に入りに追加
1,245
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる