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2 婚活の邪魔をしないでくれよ!
2ー7 密着
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2ー7 密着
『ああっ!信じられない!リチャードと、こんなにも肌を密着させているなんて。静まれ!私の胸の高まりよ!さもなければリチャードに私の気持ちを悟られてしまう。いや、私は、ただ、リチャードのことがちょっと気になっているだけだ。なにしろ、あんなことがあったわけだし。しかし、このまま、もう少しだけ、二人っきりでいられたなら』
エドワードは、無表情に俺を見て告げた。
「今日は、君の邪魔をしてしまってすまなかったな、リチャード」
エドワードは、ふぅっと吐息を漏らした。
「私としたことが・・まさか、君があの令嬢とお見合いをしていたとは思いもせずに声をかけてしまった」
いや。
あなたは、知っていましたよね?エドワード
俺は、無言でエドワードを睨んだ。
俺たちは、アデレイド公爵家の馬車でレベッカ嬢を家まで送った後、騎士団の寮へと向かっているところだった。
豪華なアデレイド公爵家の馬車の広い車内でなぜか、俺とエドワードは、ぴたりと体をよせて腰かけていた。
いや、違うんだ!
エドワードが!
こいつが勝手に密着してくるんだ!
俺は、ゆったりと座りたいんだよ!
なのに、席を変わろうとするとエドワードが馬車が動いているときに席を立っては危ないだのなんだの言ってきて俺を席替えさせようとしないんだ!
仕方なくエドワードの隣に腰かけているんだが、マジでうざい!
何がって?
エドワードの心の声だ!
『何を考えているんだ?リチャードは』
ふと聞こえてきたエドワードの心の声に俺が彼の方を見ると彼は、そ知らぬ顔をして馬車の窓から流れる街の風景を眺めている。
その魔王とも称される冷たいほどに美しい横顔に俺は、やるせない気持ちになっていた。
なんで?
どうしてエドワードは、俺に絡んできてるんだ?
俺は、エドワードの横顔を見つめて小さく息を漏らした。
これほどの美形ならいくらでもよってくる女がいるだろうに。
何が嬉しくてわざわざ俺の見合いの邪魔なんてしてるんだ?
不意にエドワードが俺の方を見たので俺は、慌てて視線をそらした。
『ああっ!信じられない!リチャードと、こんなにも肌を密着させているなんて。静まれ!私の胸の高まりよ!さもなければリチャードに私の気持ちを悟られてしまう。いや、私は、ただ、リチャードのことがちょっと気になっているだけだ。なにしろ、あんなことがあったわけだし。しかし、このまま、もう少しだけ、二人っきりでいられたなら』
エドワードは、無表情に俺を見て告げた。
「今日は、君の邪魔をしてしまってすまなかったな、リチャード」
エドワードは、ふぅっと吐息を漏らした。
「私としたことが・・まさか、君があの令嬢とお見合いをしていたとは思いもせずに声をかけてしまった」
いや。
あなたは、知っていましたよね?エドワード
俺は、無言でエドワードを睨んだ。
俺たちは、アデレイド公爵家の馬車でレベッカ嬢を家まで送った後、騎士団の寮へと向かっているところだった。
豪華なアデレイド公爵家の馬車の広い車内でなぜか、俺とエドワードは、ぴたりと体をよせて腰かけていた。
いや、違うんだ!
エドワードが!
こいつが勝手に密着してくるんだ!
俺は、ゆったりと座りたいんだよ!
なのに、席を変わろうとするとエドワードが馬車が動いているときに席を立っては危ないだのなんだの言ってきて俺を席替えさせようとしないんだ!
仕方なくエドワードの隣に腰かけているんだが、マジでうざい!
何がって?
エドワードの心の声だ!
『何を考えているんだ?リチャードは』
ふと聞こえてきたエドワードの心の声に俺が彼の方を見ると彼は、そ知らぬ顔をして馬車の窓から流れる街の風景を眺めている。
その魔王とも称される冷たいほどに美しい横顔に俺は、やるせない気持ちになっていた。
なんで?
どうしてエドワードは、俺に絡んできてるんだ?
俺は、エドワードの横顔を見つめて小さく息を漏らした。
これほどの美形ならいくらでもよってくる女がいるだろうに。
何が嬉しくてわざわざ俺の見合いの邪魔なんてしてるんだ?
不意にエドワードが俺の方を見たので俺は、慌てて視線をそらした。
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