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1ー14 微熱の夜

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 1ー14 微熱の夜

 エドワードは、その感情のこもらない瞳で俺をとらえたまま動こうとはしなかった。
 でも、俺に伝わってくる彼の気持ちは、乱れに乱れていた。
 『なんだ?この可愛い生き物は?頬を上気させて、私に懇願しているのか?いや、待て!彼は、いくら可憐でも男だ。それを忘れてはいけない。しかし、男だからこそ、わかる。媚薬を盛られた苦しみ。そうだ!可愛いリチャードの危機だ!私が楽にしてやるしかない!』
 いやっ!
 俺は、口をはくはくさせていた。彼を止めなくては!
 何をされるのかわからないが、とにかく彼を止めなくては!
 「あぅっ・・エドワード・・離して、くれ・・」
 俺は、エドワードに哀願した。
 両手が自由になれば、自分でなんとか出きるし!
 だが、エドワードは、冷ややかさすら感じる瞳で俺を見つめていた。
 『はやくっ!彼を楽にしてやらなくては!はやくっ!私が、私の手で、なんとかしてやらないと!』
 「はぅっ!」
 エドワードの手が俺のズボンの中へと入ってきて固くなって自己主張している場所にそっと触れるのを感じて俺は、腰を跳ね上げた。しかし、下半身をエドワードに押さえつけられているため逃れることはできない。
 エドワードは、俺の下履きの中へと手を入れてくる。
 『熱い・・こんなにも濡れて』
 エドワードは、真面目な顔のままで俺のものをゆっくりと扱き始めた。すぐに俺は、達してしまいエドワードの手を汚してしまう。
 「ふぁっ・・」
 俺は、恥ずかしさといたたまれなさでエドワードから視線をそらせた。
 『ああ・・羞恥にそんなにも頬を染めて。なんて、かわいいんだ。リチャード。もっと、いかせてやりたい』
 「エ、エドワード、もう」
 俺が止める間もなくエドワードは、手を動かしていた。彼の大きくて暖かい手の中で俺のものは、再び高まっていた。
 「あっ・・もう、だめ、だ・・やめて・・」
 涙の滲んだ目で彼を見上げると、エドワードは、冷たい金の瞳で俺を見据えて囁いた。
 「我慢するな、リチャード」
 『そうだ。我慢しないでいい。私の手でもっと、いってくれ。この手の中で何度も果ててくれ。ああ、なんて可愛い人なんだ』
 エドワードの指の爪先が俺の先端に食い込んで俺は、たまらずに身を捩った。
 「あぁっ!それはっ!」
 エドワードが無言で俺を攻め立てる。
 俺は、彼の体に押さえつけられて息を荒げて身もだえした。涙が頬を流れ落ちる。
 「エドワード・・もう・・」
 俺が涙目で彼を見上げたとき、一瞬、彼の無表情な顔が優しく微笑んだような気がした。
 
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