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3 生け贄の王子

3ー8 救い

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 3ー8 救い

 僕は、苦しくて口の中を犯している触手に噛みついた。
 だけど、触手は、僕の体内で暴れるだけで出ていこうとはしない。
 両目に涙が滲み、僕の意識は遠退いていく。
 僕は、呼吸も絶え絶えになって。
 いつしか意識を手放していた。

 遠くでくちゅくちゅという水音が聞こえている。
 僕は、ゆっくりと目を覚ました。
 同時に、下腹部で何かが蠢いているのを感じた。
 「ぅあっ!」
 気がつくと僕は、全身の孔という孔から触手に蝕まれていた。
 後孔にも何本もの触手が入り込み奥を貫いているし、前も先端から触手が入り込んでいて。
 「ふぁっ・・んぅっ!」
 口にも何本もの触手が入り込んでいる。
 胸の頂きにも触手が入り込んでいて。
 全身至るところが快感に満ちていて僕は、喘ぎながら身を捩った。
 涙が自然と溢れてきて僕は、顔を涙と触手の出す液体と唾液でぐちゃぐちゃにして悶えていた。
 こうしている間にも触手たちは、僕を責め立ててきて、僕は、快楽で頭がおかしくなりそうで。
 ずちゅずちゅと触手たちは、僕の中を擦り奥へと潜り込んでくる。
 苦しくて、怖くて。
 そして、気持ちよくて。
 僕は、ぎりぎりの精神状態を保ったまま触手に犯されていた。
 全身を触手が這い回り、僕の体を高めていく。
 「あぁ、んぅっ・・」
 激しすぎる快楽に僕は、何度も精を吐くことなく達していた。
 そして、休む間もなく触手たちは僕を責め立て、快楽は、次から次へと襲いかかってくる。
 僕は、心の中でラクウェル兄の名を呼んでいた。
 助けて。
 もう、これ以上の快楽は、僕を狂わせる。
 そのとき、僕の後孔を責めていた触手が一際奥深くへと突き入ってきて僕は、堪らず声にならない悲鳴をあげて体を痙攣させた。
 も、だめ・・
 僕は、意識が飛ぶのを感じていた。
 びくびくっと体を震わせている僕の体に誰かの手が触れるのを感じた。
 「レリアス」
 ラクウェル兄だった。
 「あぅっ・・」
 僕は、助けを求めるようにラクウェル兄を涙で霞む瞳で見上げた。
 ラクウェル兄は。
 優しく微笑んで僕の頭を撫でてくれた。
 「よくがんばったな、レリアス」
 
 
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