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10 ダンジョンで無双ですか?
10ー9 呪い
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10ー9 呪い
翌日、俺たちは、第6階層へと到達した。
第6階層は、水の世界だった。
落ちこぼれクラスの連中は、数人が水面を凍らせて道を作り、俺たちは、そこを歩いてボス部屋を目指した。
時々、巨大な水生生物が現れるのをクラリスたちが倒していく。
俺たちは、どんどん階層の奥へと進んでいった。
この階層は、空がない。
全体に薄暗い幕のようなものに包まれているような感じだった。
ずっと前へと進み続けていく俺たちの前に黒い扉が現れた。
「これ、は・・」
クラリスたちが言葉を失うぐらいには、邪悪な気配がする。
俺の頭の中で警鐘が鳴り始める。
これは、ヤバい!
俺は、クラリスたちを止めるべきだと思った。
だが。
俺が止めるより一瞬速くクラリスがドアを開いた。
中からぶわっと黒い煙が漏れる。
ヤバい!
俺は、反射的にクラリスたちを防壁魔法で包み込んだ。
それと同時にヒールをかける。
「へあっ?」
落ちこぼれクラスの面々がはふっと呼吸を吹き返す。
危なかった。
空気に触れるだけで死にかけるような毒に犯された場所。
それが、このクィンティラ・ダンジョンの最奥にあるラスボス部屋だった。
しかし、もう扉は開かれてしまった。
誰かがここに入らなくてはならない。
俺は、俺とロタ以外の全員をクィンティラ・ダンジョンの外へと転移した。
その場に残ったのは、毒耐性を持つ俺と神剣であるローエルタールだけだ。
「行くぞ、ローエルタール」
「はい、オルナム様」
神剣ローエルタールに姿を変えたロタの柄を握ると俺は、ドアを開いて中へと足を踏み入れた。
「うっ!」
俺は、口許を押さえてうめいた。
あまりの瘴気の濃さにさすがの俺も息苦しさを感じた。
だが、死ぬほどではない。
俺は、歩を進めた。
部屋の中は、真っ暗だった。
ローエルタールが光を放ち辺りを照らし出す。
部屋の中には、巨大な黒龍がうずくまっていた。
「この呪われた身が放つ毒にも耐えられるとは」
その黒龍が言葉を発した。
「お前は、いったい何者だ?」
翌日、俺たちは、第6階層へと到達した。
第6階層は、水の世界だった。
落ちこぼれクラスの連中は、数人が水面を凍らせて道を作り、俺たちは、そこを歩いてボス部屋を目指した。
時々、巨大な水生生物が現れるのをクラリスたちが倒していく。
俺たちは、どんどん階層の奥へと進んでいった。
この階層は、空がない。
全体に薄暗い幕のようなものに包まれているような感じだった。
ずっと前へと進み続けていく俺たちの前に黒い扉が現れた。
「これ、は・・」
クラリスたちが言葉を失うぐらいには、邪悪な気配がする。
俺の頭の中で警鐘が鳴り始める。
これは、ヤバい!
俺は、クラリスたちを止めるべきだと思った。
だが。
俺が止めるより一瞬速くクラリスがドアを開いた。
中からぶわっと黒い煙が漏れる。
ヤバい!
俺は、反射的にクラリスたちを防壁魔法で包み込んだ。
それと同時にヒールをかける。
「へあっ?」
落ちこぼれクラスの面々がはふっと呼吸を吹き返す。
危なかった。
空気に触れるだけで死にかけるような毒に犯された場所。
それが、このクィンティラ・ダンジョンの最奥にあるラスボス部屋だった。
しかし、もう扉は開かれてしまった。
誰かがここに入らなくてはならない。
俺は、俺とロタ以外の全員をクィンティラ・ダンジョンの外へと転移した。
その場に残ったのは、毒耐性を持つ俺と神剣であるローエルタールだけだ。
「行くぞ、ローエルタール」
「はい、オルナム様」
神剣ローエルタールに姿を変えたロタの柄を握ると俺は、ドアを開いて中へと足を踏み入れた。
「うっ!」
俺は、口許を押さえてうめいた。
あまりの瘴気の濃さにさすがの俺も息苦しさを感じた。
だが、死ぬほどではない。
俺は、歩を進めた。
部屋の中は、真っ暗だった。
ローエルタールが光を放ち辺りを照らし出す。
部屋の中には、巨大な黒龍がうずくまっていた。
「この呪われた身が放つ毒にも耐えられるとは」
その黒龍が言葉を発した。
「お前は、いったい何者だ?」
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