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10 ダンジョンで無双ですか?
10ー4 スキル『コピー』
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10ー4 スキル『コピー』
「ただし、一週間以内に複製が作れなかったら、そのときは諦めてローナに製作を任せてくれ」
俺の言葉にラーナは、ぶんぶんと頷いた。
そして。
あっという間に一週間が過ぎた。
しかし、ラーナは、俺のもとに魔道具を届けることはなかった。
「やっぱり無理だったんじゃ」
俺が寮の部屋でロタが入れてくれたお茶を飲みながら話していると寮の部屋のドアがいきなりばん、と開けられた。
「オルナム様!」
入ってきたのはラーナだった。
ラーナは、何日も風呂に入っていない様子で薄汚れた感じだった。
ノックもなしで入ってきたラーナに俺は、不機嫌さを隠さなかった。
「なんだ?ラーナ」
「できました!」
ラーナが俺に手のひらにのせている木製の箱を差し出した。
うん。
俺は、その箱を手にとった。
箱を開いて見る。
中には、俺が作った魔道回路と寸分たがわないものがあった。
俺は、魔法石を取り出してその魔道回路の中央に入れると元通り蓋を閉じた。
スィッチを入れると。
しばらくしてアルモス兄の姿が現れた。
隣に栗色の髪の女がいて二人は、いちゃいちゃしている。
俺は、わざとらしく咳払いをした。
「ええっ?」
アルモス兄が驚いて振り向いた。
「オ、オルナム?」
「すみません、覗くつもりはなかったんです」
俺は、アルモス兄に謝ると装置のスィッチを切った。
「確かに、そのまま複製してくれているな」
この通信用の魔道具は、本来2台で一組になっている。
話をできるのは、対になった装置同士だけだ。
ところがこの複製された魔道具は、アルモス兄の通信機と繋がってしまった。
つまり、ラーナは、まったく同じものを作ったということになる。
そっくり同じものを作る能力。
そんなことは、ローナにだってできない筈だ。
俺は、ラーナに詫びるともう一度魔道具の説明をした。
今度は、対になった装置を両方ともラーナに渡して俺は、それの複製を作ってもらうことにした。
ラーナが去った後でロタに聞くとロタは、俺に言った。
「ラーナには、魔法は使えないけれど、スキルは、あるんです」
ラーナが持つスキル。
それは、まったく同じものを作るというスキル『コピー』だった。
ロタには、ラーナのスキルがわかっていたから俺にラーナに任せるようにと合図したのだ。
「ただし、一週間以内に複製が作れなかったら、そのときは諦めてローナに製作を任せてくれ」
俺の言葉にラーナは、ぶんぶんと頷いた。
そして。
あっという間に一週間が過ぎた。
しかし、ラーナは、俺のもとに魔道具を届けることはなかった。
「やっぱり無理だったんじゃ」
俺が寮の部屋でロタが入れてくれたお茶を飲みながら話していると寮の部屋のドアがいきなりばん、と開けられた。
「オルナム様!」
入ってきたのはラーナだった。
ラーナは、何日も風呂に入っていない様子で薄汚れた感じだった。
ノックもなしで入ってきたラーナに俺は、不機嫌さを隠さなかった。
「なんだ?ラーナ」
「できました!」
ラーナが俺に手のひらにのせている木製の箱を差し出した。
うん。
俺は、その箱を手にとった。
箱を開いて見る。
中には、俺が作った魔道回路と寸分たがわないものがあった。
俺は、魔法石を取り出してその魔道回路の中央に入れると元通り蓋を閉じた。
スィッチを入れると。
しばらくしてアルモス兄の姿が現れた。
隣に栗色の髪の女がいて二人は、いちゃいちゃしている。
俺は、わざとらしく咳払いをした。
「ええっ?」
アルモス兄が驚いて振り向いた。
「オ、オルナム?」
「すみません、覗くつもりはなかったんです」
俺は、アルモス兄に謝ると装置のスィッチを切った。
「確かに、そのまま複製してくれているな」
この通信用の魔道具は、本来2台で一組になっている。
話をできるのは、対になった装置同士だけだ。
ところがこの複製された魔道具は、アルモス兄の通信機と繋がってしまった。
つまり、ラーナは、まったく同じものを作ったということになる。
そっくり同じものを作る能力。
そんなことは、ローナにだってできない筈だ。
俺は、ラーナに詫びるともう一度魔道具の説明をした。
今度は、対になった装置を両方ともラーナに渡して俺は、それの複製を作ってもらうことにした。
ラーナが去った後でロタに聞くとロタは、俺に言った。
「ラーナには、魔法は使えないけれど、スキルは、あるんです」
ラーナが持つスキル。
それは、まったく同じものを作るというスキル『コピー』だった。
ロタには、ラーナのスキルがわかっていたから俺にラーナに任せるようにと合図したのだ。
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