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9 恋する魔導書
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王都の衛星都市であるフリンクスの町は、クーナから馬車で一時間ほどのところにある手工業の盛んな町だとクリスが言った。
馬車で町を通っている時に車窓から見える町の人々の着ている洋服には美しい刺繍が施されていた。
「きれいな刺繍だな」
俺が言うと、クリスが応じた。
「しばらく男爵邸に留まる予定だから、ゆっくりと町の観光もできるぞ」
「マジで?」
少し浮かれ気味の俺にアークは、冷ややかな視線を送っていた。
「ユウ、お前にはもっと別の仕事があるだろう?」
「仕事?」
「俺の妻としての仕事、だ」
アークの言葉に、俺は、ぱちくりしていた。
妻としての仕事?
俺は、きいた。
「なんだよ、いきなり」
「いきなりじゃない。私のことをないがしろにして遊び呆けている場合ではないと言いたいんだ」
「ようするに」
クリスが俺に笑いながら言った。
「もっと、自分にかまってくれってことだろう?」
「な、何を」
アークが真っ赤になって弁解しようと慌てている。
「俺が言いたいのは」
「はいはい」
クリスがアークを制した。
「心配しなくても、ユウは、浮気なんてしないって」
はい?
俺は、驚いてアークを見つめた。アークは、真っ赤になったまま、目をそらす。
何?
俺は、頬が緩んでくるのを堪えきれなかった。
もしかして、この人、俺が他の奴にとられるんじゃないかって心配してたわけ?
ばかじゃね?
俺の笑いは、止められなかった。
ニヤニヤしている俺を見て、クリスが言った。
「はい、ユウは、もうニヤニヤしない。君は、プリンセスなんだぞ。プリンセスは、そんな笑い方しないんだからね」
そ、そうなんだ。
俺は、頬を引き締めようとした。
だが、ニヤニヤ笑いは、なかなか消せなかった。
そうこうしているうちに、馬車は、町の中心にあるガーゴリウス男爵邸の前へと到着した。
御者は、馬車を馬車止めにつけ、ドアを開いた。
まず、クリスとアークが馬車を降り、続いてディエントスとアルカイドが降りた。
最後に俺がドレスに気を付けながらステップを降りようとすると、アークが手を差し出した。
「どうぞ、プリンセス」
「ほえっ?」
俺は、思わず変な声を出してしまってから、はっとしてアークの方を見つめた。そして、彼の手をとるとゆっくりと馬車から降りた。
ドレスと同じダークグリーンのヒールの高い靴をはいていた俺は、少し体がぐらついたが、すぐにアークが俺を抱き止めてくれた。
「大丈夫か?ユウ」
「だ、大丈夫。ありがと」
俺は、頬が熱くなるのを感じて、慌ててアークから体を離した。
なんだこれ?
まるで、俺、恋する乙女みたいじゃん。
俺たちは、すぐに中へと通された。
屋敷の中には、すでに、たくさんの人々が集い、音楽が流れていた。
舞踏場の入り口の付近でもう人々のざわめきが伝わってきていて、俺は、緊張で心臓が口から出そうだった。
アークは、俺の手をそっと握ると、囁いた。
「安心しろ、ユウ。お前には、俺がついてる」
俺の心臓がとくん、と跳ねた。
なんだ?
このときめきは。
俺は、ぶんぶんと頭を振った。
しっかりしろ、俺。
このアークは、俺の夫だけど、本当は、見かけだけの使えない男だぞ!
というか、俺、こいつと出会ってから、こいつのカッコいいところなんて一度も見てないし。
でも。
俺は、アークの手を握り返した。
ほっとけない奴、だ。
俺たちは、扉の前に立った。
静かに扉が開き、アークとクリスの名が呼ばれた。
「王国騎士団長、クリストファー・エリオット様と、魔導師団長、アークラント・ダンクール伯爵」
俺は、アークに手を引かれて歩き出した。
まばゆいシャンデリアに照らされた舞踏場が一斉にざわめいた。
クリスとアークに挟まれて歩いていく俺の姿に人々が注目しているのがわかった。
特に、女の人たちの視線が痛かった。
なんだろう。
この敵意に満ちた視線は。
クリスがそっと囁いた。
「アークは、こう見えてもこの国の結婚したい男性No.1の男だからな」
そうなんだ。
俺は、クリスに訊ねた。
「ちなみに、クリスは?」
「私は、二番手だよ」
マジで?
俺は、心の中でちっと舌打ちした。
じゃあ、俺、今、この国の女の人たちが狙ってる男のNo.1と2に挟まれてるわけだ。
なんか、殺気すら感じるなぁ。
俺たちを舞踏会の主催者であるガーゴリウス男爵が出迎えた。白髪混じりの茶色い髪の、なかなかの美男子であるガーゴリウス男爵は、クリスとアークに礼をとって言った。
「私どもの開いた舞踏会にお出でいただき、感激しております、殿下、それに、ダンクール伯」
「盛況なことで何よりだ」
クリスが柔らかい物腰でガーゴリウス男爵に応じていた。しばらく、当たり障りのない会話が続いた後で、男爵は、いよいよ、興味津々にきいてきた。
「で、こちらの美しいお嬢様は?」
「彼女は」
クリスは、咳払いをすると少し、声を高めて言った。
「事情があって、詳しくは明かせないのだが、東方の国の姫君で、今は、我々の大切な客人であるユウレスカ・ホソカー姫だ」
「ユウレスカ、です。よろしく」
俺は、男爵へと手を差し出して微笑んだ。
ガーゴリウス男爵は、ぽうっと頬を赤らめると俺の手をとりそっと口づけた。
「なんと美しい。このような可憐な姫君をお招きでき、大変、光栄に思います。どうか、楽しんでお過ごしください、ユウレスカ姫」
うわぁ。
俺は、背筋が ぞわっとするのを隠して、そそくさと手を引っ込めた。
よかった。
淑女は、手袋をするのがしきたりだとメイドさんに言われて手袋してて。
アークが俺の手をとって、さっと男爵の前から連れ去ると、窓際のアンティークな椅子へと俺をエスコートした。
俺が椅子に腰かけるとアークは、通り掛かった使用人が持っていたトレーの上の飲み物の入ったグラスを取り、俺に差し出した。
「ありがと」
俺は、グラスを受けとるとこくっと一口飲んだ。
甘い。
俺は、ごくごくっと一気に飲み干した。
クリスがぎょっとして俺に言った。
「ユウ、大丈夫か?酒なんて飲んで」
「大丈夫だよ」
俺は、しゃっくりをしながら答えた。
「これぐらいジュース、だよ、ジュース」
「マジか?」
クリスが俺からグラスを取り上げると、アークに言った。
「もう、飲ませるなよ、アーク。一曲も踊らずに舞踏会を終わらせるわけにはいかないんだからな」
「いいさ」
アークが平然として言った。
「どうせ、こいつの踊る全ての曲は、俺が相手をするんだから」
そして、アークは、俺に手を差し出すとにっこり微笑んだ。
「私と一曲踊っていただけませんか?ユウレスカ姫」
俺は、なんだかふかふかしていたが、アークの手をとって微笑みを浮かべて見せた。
「喜んで」
アークは、俺の手を引いて舞踏場の中央へと進み出た。
ざわめきが一層大きくなる。
音楽が始まって、俺たちは、ステップを踏み出した。
優雅に舞う俺たちに、ほぅっと人々が溜め息を漏らす。
ざまみろ。
俺は、心の中でべっと舌を出していた。
これは、俺のものなんだよ。
アークのリードは、完璧だった。
うん。
俺は、知らないうちに微笑みを漏らしていた。
なんか、楽しくなってきた。
曲が終わり、今度は、クリスが俺にダンスを申し込む。
が、アークは、俺を離そうとはしなかった。
次の曲も、その次の曲も、アークは、俺と躍り続けた。
夜も更けて男爵邸の客室へと案内された俺に、アークは、キスしてそっと囁いた。
「今夜、一番、美しかったのは、お前だ、ユウ」
アークは、俺の頬に口づけした。
「おやすみ」
そして、アークは、俺とディエントスとアルカイドを残して部屋を立ち去った。
「おやすみ、アーク」
俺は、なんだかわからないけど高鳴る胸を押さえて立ち尽くしていた。
なんだよ。
俺は、溜め息をついた。
何が、魔導師団長 ダンクール伯爵、だよ。
俺にとっては、ただのアークじゃないか。
ただの、アーク。
ただの俺の、アーク。
愛しい、男。
ああ。
俺は、胸元を両手で押さえて目を閉じた。
俺、恋しちゃってるんだ。
馬車で町を通っている時に車窓から見える町の人々の着ている洋服には美しい刺繍が施されていた。
「きれいな刺繍だな」
俺が言うと、クリスが応じた。
「しばらく男爵邸に留まる予定だから、ゆっくりと町の観光もできるぞ」
「マジで?」
少し浮かれ気味の俺にアークは、冷ややかな視線を送っていた。
「ユウ、お前にはもっと別の仕事があるだろう?」
「仕事?」
「俺の妻としての仕事、だ」
アークの言葉に、俺は、ぱちくりしていた。
妻としての仕事?
俺は、きいた。
「なんだよ、いきなり」
「いきなりじゃない。私のことをないがしろにして遊び呆けている場合ではないと言いたいんだ」
「ようするに」
クリスが俺に笑いながら言った。
「もっと、自分にかまってくれってことだろう?」
「な、何を」
アークが真っ赤になって弁解しようと慌てている。
「俺が言いたいのは」
「はいはい」
クリスがアークを制した。
「心配しなくても、ユウは、浮気なんてしないって」
はい?
俺は、驚いてアークを見つめた。アークは、真っ赤になったまま、目をそらす。
何?
俺は、頬が緩んでくるのを堪えきれなかった。
もしかして、この人、俺が他の奴にとられるんじゃないかって心配してたわけ?
ばかじゃね?
俺の笑いは、止められなかった。
ニヤニヤしている俺を見て、クリスが言った。
「はい、ユウは、もうニヤニヤしない。君は、プリンセスなんだぞ。プリンセスは、そんな笑い方しないんだからね」
そ、そうなんだ。
俺は、頬を引き締めようとした。
だが、ニヤニヤ笑いは、なかなか消せなかった。
そうこうしているうちに、馬車は、町の中心にあるガーゴリウス男爵邸の前へと到着した。
御者は、馬車を馬車止めにつけ、ドアを開いた。
まず、クリスとアークが馬車を降り、続いてディエントスとアルカイドが降りた。
最後に俺がドレスに気を付けながらステップを降りようとすると、アークが手を差し出した。
「どうぞ、プリンセス」
「ほえっ?」
俺は、思わず変な声を出してしまってから、はっとしてアークの方を見つめた。そして、彼の手をとるとゆっくりと馬車から降りた。
ドレスと同じダークグリーンのヒールの高い靴をはいていた俺は、少し体がぐらついたが、すぐにアークが俺を抱き止めてくれた。
「大丈夫か?ユウ」
「だ、大丈夫。ありがと」
俺は、頬が熱くなるのを感じて、慌ててアークから体を離した。
なんだこれ?
まるで、俺、恋する乙女みたいじゃん。
俺たちは、すぐに中へと通された。
屋敷の中には、すでに、たくさんの人々が集い、音楽が流れていた。
舞踏場の入り口の付近でもう人々のざわめきが伝わってきていて、俺は、緊張で心臓が口から出そうだった。
アークは、俺の手をそっと握ると、囁いた。
「安心しろ、ユウ。お前には、俺がついてる」
俺の心臓がとくん、と跳ねた。
なんだ?
このときめきは。
俺は、ぶんぶんと頭を振った。
しっかりしろ、俺。
このアークは、俺の夫だけど、本当は、見かけだけの使えない男だぞ!
というか、俺、こいつと出会ってから、こいつのカッコいいところなんて一度も見てないし。
でも。
俺は、アークの手を握り返した。
ほっとけない奴、だ。
俺たちは、扉の前に立った。
静かに扉が開き、アークとクリスの名が呼ばれた。
「王国騎士団長、クリストファー・エリオット様と、魔導師団長、アークラント・ダンクール伯爵」
俺は、アークに手を引かれて歩き出した。
まばゆいシャンデリアに照らされた舞踏場が一斉にざわめいた。
クリスとアークに挟まれて歩いていく俺の姿に人々が注目しているのがわかった。
特に、女の人たちの視線が痛かった。
なんだろう。
この敵意に満ちた視線は。
クリスがそっと囁いた。
「アークは、こう見えてもこの国の結婚したい男性No.1の男だからな」
そうなんだ。
俺は、クリスに訊ねた。
「ちなみに、クリスは?」
「私は、二番手だよ」
マジで?
俺は、心の中でちっと舌打ちした。
じゃあ、俺、今、この国の女の人たちが狙ってる男のNo.1と2に挟まれてるわけだ。
なんか、殺気すら感じるなぁ。
俺たちを舞踏会の主催者であるガーゴリウス男爵が出迎えた。白髪混じりの茶色い髪の、なかなかの美男子であるガーゴリウス男爵は、クリスとアークに礼をとって言った。
「私どもの開いた舞踏会にお出でいただき、感激しております、殿下、それに、ダンクール伯」
「盛況なことで何よりだ」
クリスが柔らかい物腰でガーゴリウス男爵に応じていた。しばらく、当たり障りのない会話が続いた後で、男爵は、いよいよ、興味津々にきいてきた。
「で、こちらの美しいお嬢様は?」
「彼女は」
クリスは、咳払いをすると少し、声を高めて言った。
「事情があって、詳しくは明かせないのだが、東方の国の姫君で、今は、我々の大切な客人であるユウレスカ・ホソカー姫だ」
「ユウレスカ、です。よろしく」
俺は、男爵へと手を差し出して微笑んだ。
ガーゴリウス男爵は、ぽうっと頬を赤らめると俺の手をとりそっと口づけた。
「なんと美しい。このような可憐な姫君をお招きでき、大変、光栄に思います。どうか、楽しんでお過ごしください、ユウレスカ姫」
うわぁ。
俺は、背筋が ぞわっとするのを隠して、そそくさと手を引っ込めた。
よかった。
淑女は、手袋をするのがしきたりだとメイドさんに言われて手袋してて。
アークが俺の手をとって、さっと男爵の前から連れ去ると、窓際のアンティークな椅子へと俺をエスコートした。
俺が椅子に腰かけるとアークは、通り掛かった使用人が持っていたトレーの上の飲み物の入ったグラスを取り、俺に差し出した。
「ありがと」
俺は、グラスを受けとるとこくっと一口飲んだ。
甘い。
俺は、ごくごくっと一気に飲み干した。
クリスがぎょっとして俺に言った。
「ユウ、大丈夫か?酒なんて飲んで」
「大丈夫だよ」
俺は、しゃっくりをしながら答えた。
「これぐらいジュース、だよ、ジュース」
「マジか?」
クリスが俺からグラスを取り上げると、アークに言った。
「もう、飲ませるなよ、アーク。一曲も踊らずに舞踏会を終わらせるわけにはいかないんだからな」
「いいさ」
アークが平然として言った。
「どうせ、こいつの踊る全ての曲は、俺が相手をするんだから」
そして、アークは、俺に手を差し出すとにっこり微笑んだ。
「私と一曲踊っていただけませんか?ユウレスカ姫」
俺は、なんだかふかふかしていたが、アークの手をとって微笑みを浮かべて見せた。
「喜んで」
アークは、俺の手を引いて舞踏場の中央へと進み出た。
ざわめきが一層大きくなる。
音楽が始まって、俺たちは、ステップを踏み出した。
優雅に舞う俺たちに、ほぅっと人々が溜め息を漏らす。
ざまみろ。
俺は、心の中でべっと舌を出していた。
これは、俺のものなんだよ。
アークのリードは、完璧だった。
うん。
俺は、知らないうちに微笑みを漏らしていた。
なんか、楽しくなってきた。
曲が終わり、今度は、クリスが俺にダンスを申し込む。
が、アークは、俺を離そうとはしなかった。
次の曲も、その次の曲も、アークは、俺と躍り続けた。
夜も更けて男爵邸の客室へと案内された俺に、アークは、キスしてそっと囁いた。
「今夜、一番、美しかったのは、お前だ、ユウ」
アークは、俺の頬に口づけした。
「おやすみ」
そして、アークは、俺とディエントスとアルカイドを残して部屋を立ち去った。
「おやすみ、アーク」
俺は、なんだかわからないけど高鳴る胸を押さえて立ち尽くしていた。
なんだよ。
俺は、溜め息をついた。
何が、魔導師団長 ダンクール伯爵、だよ。
俺にとっては、ただのアークじゃないか。
ただの、アーク。
ただの俺の、アーク。
愛しい、男。
ああ。
俺は、胸元を両手で押さえて目を閉じた。
俺、恋しちゃってるんだ。
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