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4 初めてなんです。
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「婚姻の魔法を始めろよ、ユウ」
アークが俺を上から覗き込んで言った。
「それとも俺が主導した方がいいのか?」
「俺が」
俺は、口を開いた。妙に掠れた声が出て、少し、恥ずかしかった。
「あんたと契約する利点がないんだが」
「あるだろう。2つも利点はある。まず、1つ目は」
アークが囁くように言った。
「俺のものになれば、お前は、生き延びることができる」
「どういうこと?」
俺がきくと、アークは、答えた。
「お前が俺との契約を拒んだ場合、俺は、お前を滅ぼさなくてはならない。なぜなら、お前、『太虚の書』は、本来、禁書だからな。見つけ次第、滅さなくてはならない。それを、俺は、寛大にも庇護下に置いてやろうと思っているんだからな。感謝しろよ、
ユウ」
何?
その上から目線。
俺は、ぎりっと歯軋りした。
本当なら、こんな奴に好きにされる俺じゃないんだからな。
こんな術を不意打ちでかけられさえしなけりゃな!
「もう一つの利点は?」
俺が低い声できくと、アークは、俺の両手を押さえつけて俺の上にのし掛かってきた。
「お前を性的に満足させてやる」
はい?
俺は、目が点になっていた。
何、それ。
そんなこと、俺の利点になるのか?
俺が黙りこんだのを見て、アークは、再び繰り返した。
「はやく、術を始めろ。さもなきゃ燃やしちまうぞ、この古本が」
「ふ、古本って」
俺は、奴にすごく腹をたてていた。しかし、アークは、そんなことかまわずにわめいた。
「いいから、さっさと婚姻の魔法とやらを始めろよ。それとも、死にたいのか?『太虚の書』よ」
ちっ!
俺は、舌打ちして、そして、婚姻の魔法の術式を展開した。俺とアークののっているベッドの回りを白い魔方陣が取り囲んだ。
「古より定められた取り決めに従い、今、我らは、婚姻の契約を結ぶ。この契約以降、お互いがお互いの魂を支配し、その力を行使することを許す。なお、契約は、どちらかが息絶える時まで続く。依存がなければ、愛の女神クリュセナの名の元に、我に口づけを与えよ」
「愛の女神の名の元に、ユウ、お前を愛することを誓う」
アークが俺に覆い被さり、俺の唇にキスしてきた。
1度目は、啄むような軽い口づけ。
2度目は、貪るような、激しい口づけだった。
俺は、口中を舌でなぞられ、アークに唾液を注ぎ込まれた。口の端から溢れるそれを俺が飲み込むまでアークは、唇を離さなかった。
俺が飲み下すのを確認すると、アークは、俺の唇を離した。つぅっと二人を透明な糸が繋いだ。俺は、乱れた呼吸を整えようとした。が、無理だった。
だって、俺、キスだって初めてだったし。
俺は、熱い吐息をついて、懸命に術を継続した。
「女神の加護のもとに、今、我らの魂は、結ばれる」
俺は、深く息を吸い込み、呪文を唱えた。
「アクセプト」
きゅいん、と澄んだ音が響き、魔方陣の光が俺とアークの体を結びつける。俺たちは、手を握りあい、その手の薬指に銀色に輝く光が凝縮していくのを見た。
アークが不思議そうに左手の薬指に輝く指輪を見つめて、ふふっ、と笑った。
「契約の指輪とは、意外と、古風なんだな」
「それが、我々の契約の証となる」
俺は、言った。
「これで、俺の力をあんたも行使することができるようになった。魔王を討伐するなり、世界を征服するなり、なんだって、お前の思うがままだ」
「なるほど」
アークが手を握りしめ、俺を見つめた。
「ならば、俺は、まず、お前を手に入れる事を望む」
はい?
俺は、なんとか奴の体の下から逃れようと身を捩らせた。が、その俺をぐぃっと押さえつけるとアークは、耳元に口を寄せて囁いた。
「俺の花嫁よ。口づけだけで俺を拒もうなんて冷たい仕打ちはしないだろう?」
「んぅっ・・」
俺は、くすぐったくって思わず、声を漏らした。なんとか逃れようともがくがアークに両手を押さえつけられて身動きがとれなかった。
アークは、俺にキスして唇を甘く噛んだ。
「心配するな。決して、苦しめたりはしない」
「あっ・・」
アークは、俺の首筋に口づけした。俺の体から力が抜けてぐったりするのを見ると、アークは、押さえていた手を離して、俺の着ていたダボダボのシャツのボタンを外して、俺の体を暴いた。
「かわいい、綺麗な体、だ」
アークが目を細めるのを見て、俺は、いたたまれなくて顔を反らせた。
「初めてなのか?」
アークは、小さく頷く俺を見て、言った。
「優しくしてやる」
「あっ!」
アークの指が俺の胸の頂を摘まんできゅっと捻りあげた。その甘い痛みに、俺は、体を強ばらせた。
「そこ、やめ・・」
「何、いってる。感じてるくせに」
アークが俺の下半身へと手を伸ばしてきた。そこは、すでに半立ちになっていて、俺は、恥ずかしさに顔を両手で覆い隠した。
アークは、俺の両手を掴むと両脇に手を下ろさせ、俺の下腹を舌で辿った。
「顔を隠すな、ユウ。その蕩けてる顔を見せてくれ」
「んぅっ!」
ぴちゃっと淫猥な水音がしてアークの舌が俺の内腿を舐め、ちゅっと吸ってきた。俺は、初めての快感に仰け反り、声をあげた。
「ひぁっ!」
アークの舌は、そのまま俺の立ち上がって芯を持ってきているものへと絡みついてきた。
アークは、俺の先端に舌を這わせ、歯で軽く刺激してきた。それだけで、俺は、もう達してしまい、精を放った。俺の放った精がアークの顔を汚した。俺は、申し訳なさで涙ぐんでいた。
アークは、俺の涙を舌でペロリと舐めると、言った。
「顔が汚れた。きれいにしてくれ」
「えっ・・」
俺は、おずおずと舌を伸ばすとアークの頬に滴る自分の精を舐めとった。それは、苦くって、そして、エロい味がした。
俺は、アークの顔を舐め続けた。アークはそんな俺の舌を捕らえると、自分の舌を絡ませてきた。俺は、ぼんやりと意識が霞んでくる中、必死に、アークの舌を求めていた。
「んぅっ・・はっ・・」
アークの指が俺の腿の間を割って、奥のすぼまりに伸びてくるのを感じていたけど、俺は、すっかり夢中になっていて、アークの首に手を回して奴を求めていた。
アークの指先が、つぷっ、と俺の中に入ってきて、そこを掻き回した。初めての異物感に、俺は、思わずそこを締め付けていた。アークは、笑いを含んだ声で囁いた。
「力を抜いてくれ、ユウ。指が痛い」
「ご、ごめん」
俺は、力を抜こうとしたが、だめだった。アークは、俺の胸の尖りを吸い、舌で転がし、甘く歯をたてた。
「ぁあっ!」
一瞬、緩んだそこにアークは、さらに指を増やして侵入してきた。抽挿し、そこをゆっくりと解しながら、奴は、俺の前を擦った。
「やっ!んぅっ・・だめっ!も、いっちゃ・・」
「まだ、いくな、ユウ。堪えろ」
アークは、俺の足を開かせると膝を抱え込ませるように折り曲げた。露になったそこに、奴は、取り出した凶悪なものを押し当ててきた。
「だ、だめぇっ!無理、だって!そんな、の」
「大丈夫、だ。力を抜いてろ、ユウ」
アークの先端が俺の中へと入ってくる。その痛みに、俺は、息を飲んで体を固くした。アークは、俺の前に触れると、その先端に爪をたててぐちゃぐちゃ、と音をたててそこを弄った。
「あぁっ!」
俺が背をそらせたとき、アークは、中へと押し入ってきた。その太くて大きな肉の感触に、俺は、鳴き声をあげた。
「ぅあっ!・・も、だめっ!はいらな・・」
アークの下腹が俺の尻にぶつかって音をたてた。アークは、俺の奥を貫いていた。その圧迫感に、俺は、身悶えた。
アークは、俺の顔を覗き込んで言った。
「エロい顔」
「ん・・見んな・・」
「隠すなよ、ユウ。よく見せてくれ。お前のエロいとこ、全て」
「ふぁっ・・」
アークが俺の中で動き始めた。アークは、抽挿を繰り返しながら、どんどん俺の中を責め立て奥を突いてきた。俺は、もう、ほとんど意識が飛んでいたけど、必死に奴にしがみついていた。
「はっ・・あっあぁっ!・・アー、ク」
「ユウ、お前は、暖かいな・・それに、中、うねってる。まるで、俺を食いつくそうとしてるみたいに、締め付けてる」
俺は、そんなアークの言葉を遠くに聞いていた。
どこかで、荒い呼吸音と、喘いでいる声が聞こえていた。
「ん・・あっ・・はっ・・へ、ん・・俺、も、おかしくなる」
ああ。
これ、俺の声、だ。
俺は、喘ぎながら思っていた。
俺が感じている声。
アークは、一際奥深くまで突くと、言った。
「出すぞ、ユウ」
「・・あぁっ!・・んぁっ・・」
体の奥に熱い迸りを感じて、俺もいってしまた。
そして、俺は、そのまま意識を失った。
アークが俺を上から覗き込んで言った。
「それとも俺が主導した方がいいのか?」
「俺が」
俺は、口を開いた。妙に掠れた声が出て、少し、恥ずかしかった。
「あんたと契約する利点がないんだが」
「あるだろう。2つも利点はある。まず、1つ目は」
アークが囁くように言った。
「俺のものになれば、お前は、生き延びることができる」
「どういうこと?」
俺がきくと、アークは、答えた。
「お前が俺との契約を拒んだ場合、俺は、お前を滅ぼさなくてはならない。なぜなら、お前、『太虚の書』は、本来、禁書だからな。見つけ次第、滅さなくてはならない。それを、俺は、寛大にも庇護下に置いてやろうと思っているんだからな。感謝しろよ、
ユウ」
何?
その上から目線。
俺は、ぎりっと歯軋りした。
本当なら、こんな奴に好きにされる俺じゃないんだからな。
こんな術を不意打ちでかけられさえしなけりゃな!
「もう一つの利点は?」
俺が低い声できくと、アークは、俺の両手を押さえつけて俺の上にのし掛かってきた。
「お前を性的に満足させてやる」
はい?
俺は、目が点になっていた。
何、それ。
そんなこと、俺の利点になるのか?
俺が黙りこんだのを見て、アークは、再び繰り返した。
「はやく、術を始めろ。さもなきゃ燃やしちまうぞ、この古本が」
「ふ、古本って」
俺は、奴にすごく腹をたてていた。しかし、アークは、そんなことかまわずにわめいた。
「いいから、さっさと婚姻の魔法とやらを始めろよ。それとも、死にたいのか?『太虚の書』よ」
ちっ!
俺は、舌打ちして、そして、婚姻の魔法の術式を展開した。俺とアークののっているベッドの回りを白い魔方陣が取り囲んだ。
「古より定められた取り決めに従い、今、我らは、婚姻の契約を結ぶ。この契約以降、お互いがお互いの魂を支配し、その力を行使することを許す。なお、契約は、どちらかが息絶える時まで続く。依存がなければ、愛の女神クリュセナの名の元に、我に口づけを与えよ」
「愛の女神の名の元に、ユウ、お前を愛することを誓う」
アークが俺に覆い被さり、俺の唇にキスしてきた。
1度目は、啄むような軽い口づけ。
2度目は、貪るような、激しい口づけだった。
俺は、口中を舌でなぞられ、アークに唾液を注ぎ込まれた。口の端から溢れるそれを俺が飲み込むまでアークは、唇を離さなかった。
俺が飲み下すのを確認すると、アークは、俺の唇を離した。つぅっと二人を透明な糸が繋いだ。俺は、乱れた呼吸を整えようとした。が、無理だった。
だって、俺、キスだって初めてだったし。
俺は、熱い吐息をついて、懸命に術を継続した。
「女神の加護のもとに、今、我らの魂は、結ばれる」
俺は、深く息を吸い込み、呪文を唱えた。
「アクセプト」
きゅいん、と澄んだ音が響き、魔方陣の光が俺とアークの体を結びつける。俺たちは、手を握りあい、その手の薬指に銀色に輝く光が凝縮していくのを見た。
アークが不思議そうに左手の薬指に輝く指輪を見つめて、ふふっ、と笑った。
「契約の指輪とは、意外と、古風なんだな」
「それが、我々の契約の証となる」
俺は、言った。
「これで、俺の力をあんたも行使することができるようになった。魔王を討伐するなり、世界を征服するなり、なんだって、お前の思うがままだ」
「なるほど」
アークが手を握りしめ、俺を見つめた。
「ならば、俺は、まず、お前を手に入れる事を望む」
はい?
俺は、なんとか奴の体の下から逃れようと身を捩らせた。が、その俺をぐぃっと押さえつけるとアークは、耳元に口を寄せて囁いた。
「俺の花嫁よ。口づけだけで俺を拒もうなんて冷たい仕打ちはしないだろう?」
「んぅっ・・」
俺は、くすぐったくって思わず、声を漏らした。なんとか逃れようともがくがアークに両手を押さえつけられて身動きがとれなかった。
アークは、俺にキスして唇を甘く噛んだ。
「心配するな。決して、苦しめたりはしない」
「あっ・・」
アークは、俺の首筋に口づけした。俺の体から力が抜けてぐったりするのを見ると、アークは、押さえていた手を離して、俺の着ていたダボダボのシャツのボタンを外して、俺の体を暴いた。
「かわいい、綺麗な体、だ」
アークが目を細めるのを見て、俺は、いたたまれなくて顔を反らせた。
「初めてなのか?」
アークは、小さく頷く俺を見て、言った。
「優しくしてやる」
「あっ!」
アークの指が俺の胸の頂を摘まんできゅっと捻りあげた。その甘い痛みに、俺は、体を強ばらせた。
「そこ、やめ・・」
「何、いってる。感じてるくせに」
アークが俺の下半身へと手を伸ばしてきた。そこは、すでに半立ちになっていて、俺は、恥ずかしさに顔を両手で覆い隠した。
アークは、俺の両手を掴むと両脇に手を下ろさせ、俺の下腹を舌で辿った。
「顔を隠すな、ユウ。その蕩けてる顔を見せてくれ」
「んぅっ!」
ぴちゃっと淫猥な水音がしてアークの舌が俺の内腿を舐め、ちゅっと吸ってきた。俺は、初めての快感に仰け反り、声をあげた。
「ひぁっ!」
アークの舌は、そのまま俺の立ち上がって芯を持ってきているものへと絡みついてきた。
アークは、俺の先端に舌を這わせ、歯で軽く刺激してきた。それだけで、俺は、もう達してしまい、精を放った。俺の放った精がアークの顔を汚した。俺は、申し訳なさで涙ぐんでいた。
アークは、俺の涙を舌でペロリと舐めると、言った。
「顔が汚れた。きれいにしてくれ」
「えっ・・」
俺は、おずおずと舌を伸ばすとアークの頬に滴る自分の精を舐めとった。それは、苦くって、そして、エロい味がした。
俺は、アークの顔を舐め続けた。アークはそんな俺の舌を捕らえると、自分の舌を絡ませてきた。俺は、ぼんやりと意識が霞んでくる中、必死に、アークの舌を求めていた。
「んぅっ・・はっ・・」
アークの指が俺の腿の間を割って、奥のすぼまりに伸びてくるのを感じていたけど、俺は、すっかり夢中になっていて、アークの首に手を回して奴を求めていた。
アークの指先が、つぷっ、と俺の中に入ってきて、そこを掻き回した。初めての異物感に、俺は、思わずそこを締め付けていた。アークは、笑いを含んだ声で囁いた。
「力を抜いてくれ、ユウ。指が痛い」
「ご、ごめん」
俺は、力を抜こうとしたが、だめだった。アークは、俺の胸の尖りを吸い、舌で転がし、甘く歯をたてた。
「ぁあっ!」
一瞬、緩んだそこにアークは、さらに指を増やして侵入してきた。抽挿し、そこをゆっくりと解しながら、奴は、俺の前を擦った。
「やっ!んぅっ・・だめっ!も、いっちゃ・・」
「まだ、いくな、ユウ。堪えろ」
アークは、俺の足を開かせると膝を抱え込ませるように折り曲げた。露になったそこに、奴は、取り出した凶悪なものを押し当ててきた。
「だ、だめぇっ!無理、だって!そんな、の」
「大丈夫、だ。力を抜いてろ、ユウ」
アークの先端が俺の中へと入ってくる。その痛みに、俺は、息を飲んで体を固くした。アークは、俺の前に触れると、その先端に爪をたててぐちゃぐちゃ、と音をたててそこを弄った。
「あぁっ!」
俺が背をそらせたとき、アークは、中へと押し入ってきた。その太くて大きな肉の感触に、俺は、鳴き声をあげた。
「ぅあっ!・・も、だめっ!はいらな・・」
アークの下腹が俺の尻にぶつかって音をたてた。アークは、俺の奥を貫いていた。その圧迫感に、俺は、身悶えた。
アークは、俺の顔を覗き込んで言った。
「エロい顔」
「ん・・見んな・・」
「隠すなよ、ユウ。よく見せてくれ。お前のエロいとこ、全て」
「ふぁっ・・」
アークが俺の中で動き始めた。アークは、抽挿を繰り返しながら、どんどん俺の中を責め立て奥を突いてきた。俺は、もう、ほとんど意識が飛んでいたけど、必死に奴にしがみついていた。
「はっ・・あっあぁっ!・・アー、ク」
「ユウ、お前は、暖かいな・・それに、中、うねってる。まるで、俺を食いつくそうとしてるみたいに、締め付けてる」
俺は、そんなアークの言葉を遠くに聞いていた。
どこかで、荒い呼吸音と、喘いでいる声が聞こえていた。
「ん・・あっ・・はっ・・へ、ん・・俺、も、おかしくなる」
ああ。
これ、俺の声、だ。
俺は、喘ぎながら思っていた。
俺が感じている声。
アークは、一際奥深くまで突くと、言った。
「出すぞ、ユウ」
「・・あぁっ!・・んぁっ・・」
体の奥に熱い迸りを感じて、俺もいってしまた。
そして、俺は、そのまま意識を失った。
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