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3 成り変わりの婚約者

3ー8 もう、待てない!

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 3ー8 もう、待てない!

 アーキライトが僕の顎に口づけした。
 「この日がくるのを私がどれほど待ち望んだと思っている?ルルシア」
 アーキライトの唇がキスを降らせながらゆっくりと僕の胸の頂へと滑っていく。
 アーキライトは、僕のそこを舌先で舐めるとちゅうっと吸い付いた。
 「あぁっ!」
 僕は、背をそらせて甘い声を発してしまう。アーキライトは、喜びを隠せない様子で僕の胸の尖りを噛み、音をたててしゃぶる。
 その甘やかな快感に僕は、抗うことができずにただ、息を荒げて声を圧し殺そうとした。
 アーキライトは、僕に囁いた。
 「お前の声が聞きたい。聞かせてくれ、ルルシア。お前が感じているのを聞かせて」
 「あっ・・アーキライト・・兄さん・・」
 僕は、もう、自分がアーキライトの手から逃れられないことを理解していた。僕の目から涙が溢れて頬を濡らす。
 アーキライトは、僕の頬の涙をそっと指先で拭った。
 「泣くな、ルルシア。お前は、私の妻になるのだから」
 「つ、ま・・?」
 僕は、熱に浮かされてぼんやりしてくる頭で考えようとした。
 僕がアーキライトの妻?
 そんな馬鹿なこと!
 だって、アーキライトは、レイラス王女の婚約者で・・
 「ちなみに、もう、お前は、レイラス王女と入れ替わってしまった。お前が私の婚約者のレイラス・ロドス・エウロキアなんだよ、ルルシア」
 「でも・・僕は・・」
 僕は、何も考えられなかった。
 アーキライトのせいで頭が真っ白になって。
 僕の体は、アーキライトが与える快感を拾って敏感に反応していた。
 「シア、お前は、もう、私のもの、だ。私のための・・私だけの牝。それがお前だ。その証拠に」
 アーキライトの指が僕の下腹部を降りていって僕の足の間で自己主張している僕のものに絡み付く。
 「ここ・・もう、こんなになって。私の手や唇で、こんなにも感じている」
 アーキライトの指が僕のものをいたぶり、僕は、熱い吐息を漏らした。
 「あっ・・に、いさん・・これ以上は・・」
 「8年」
 はい?
 僕は、涙に濡れた目でアーキライトのことを見た。
 アーキライトは、僕の胸元に口づけを落としながら話した。
 「お前を私の妻にするために私は、8年間待った。これ以上は、もう、待てない」
 アーキライトの赤い瞳が怪しく輝く。
 「今宵、お前を私の妻にする!」
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