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2 兄と弟
2ー10 寝坊
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2ー10 寝坊
おっさんは、しばらく話してから去っていった。
彼が去ってから、僕は、クリナドが用意してくれた夜食を食べて隣の寝室で休んだ。
メイドたちが僕の服を脱がそうとするので慌てて断って1人にしてもらった。
寝室に1人になると僕は、服を脱いで夜着に着替えてベッドに潜り込んだ。
ベッドは、信じられないぐらいふかふかで。
僕は、雲の上にいるみたいな気持ちで目を閉じた。
ふと、アーキライトの顔が思い浮かんだ。
『寝る前に私のことを考えてくれ』
僕は、目を閉じたままアーキライトのことを思った。
兄さん。
今ごろ、1人で眠っているのかな?
それとも・・
僕は、いつの間にか眠りに落ちていった。
翌朝。
「寝坊した!」
慌てて飛び起きようとして僕は、自分が王都の王立学院の寮にいることを思い出した。
ふぅっと僕は、深呼吸した。
今日から、学院が始まる。
まあ、僕は、学期の途中で編入してくる転校生みたいなものだけど。
僕は、ベッドから出ると壁際の椅子に置かれた学院の制服わしい服を身に付けた。
それは、前世で通っていた高校の制服と似ていて僕は、複雑な気持ちになった。
ブレザーの制服を着てネクタイをしめると僕は、寝室から出た。
部屋の前で待っていたクリナドが僕にお茶を差し出した。
「おはようございます、ルルシア様」
「おはようございます、クリナドさん」
僕は、お茶を受けとるとソファに腰かけた。
クリナドは、僕に微笑みかけた。
「緊張されてますか?まだ、夜明け前でございますよ、ルルシア様」
「いつもは、もう、牛(カーブ)の世話を始めてる頃なので」
僕は、熱いお茶を一口含んだ。
ふわっと甘い香りが口の中に広がっていく。
こんな美味しいお茶は、今まで飲んだことがないし!
僕がごくごく飲み干すのを見てクリナドは、微笑んだ。
「すぐにお食事のご用意をいたしますのでお待ちください」
僕は、待っている間に、置いてきた牛(カーブ)たちのことや、農場の野菜とかのことを思い出していた。
みんな、元気かな。
エリザベスちゃんの世話、ちゃんとしてくれてるかな?
アーキライトのむっつりとした顔が思い浮かび、僕は、口許を緩めた。
おっさんは、しばらく話してから去っていった。
彼が去ってから、僕は、クリナドが用意してくれた夜食を食べて隣の寝室で休んだ。
メイドたちが僕の服を脱がそうとするので慌てて断って1人にしてもらった。
寝室に1人になると僕は、服を脱いで夜着に着替えてベッドに潜り込んだ。
ベッドは、信じられないぐらいふかふかで。
僕は、雲の上にいるみたいな気持ちで目を閉じた。
ふと、アーキライトの顔が思い浮かんだ。
『寝る前に私のことを考えてくれ』
僕は、目を閉じたままアーキライトのことを思った。
兄さん。
今ごろ、1人で眠っているのかな?
それとも・・
僕は、いつの間にか眠りに落ちていった。
翌朝。
「寝坊した!」
慌てて飛び起きようとして僕は、自分が王都の王立学院の寮にいることを思い出した。
ふぅっと僕は、深呼吸した。
今日から、学院が始まる。
まあ、僕は、学期の途中で編入してくる転校生みたいなものだけど。
僕は、ベッドから出ると壁際の椅子に置かれた学院の制服わしい服を身に付けた。
それは、前世で通っていた高校の制服と似ていて僕は、複雑な気持ちになった。
ブレザーの制服を着てネクタイをしめると僕は、寝室から出た。
部屋の前で待っていたクリナドが僕にお茶を差し出した。
「おはようございます、ルルシア様」
「おはようございます、クリナドさん」
僕は、お茶を受けとるとソファに腰かけた。
クリナドは、僕に微笑みかけた。
「緊張されてますか?まだ、夜明け前でございますよ、ルルシア様」
「いつもは、もう、牛(カーブ)の世話を始めてる頃なので」
僕は、熱いお茶を一口含んだ。
ふわっと甘い香りが口の中に広がっていく。
こんな美味しいお茶は、今まで飲んだことがないし!
僕がごくごく飲み干すのを見てクリナドは、微笑んだ。
「すぐにお食事のご用意をいたしますのでお待ちください」
僕は、待っている間に、置いてきた牛(カーブ)たちのことや、農場の野菜とかのことを思い出していた。
みんな、元気かな。
エリザベスちゃんの世話、ちゃんとしてくれてるかな?
アーキライトのむっつりとした顔が思い浮かび、僕は、口許を緩めた。
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