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121.大将軍〜晨光side
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「何者だ」
私の隣に並ぶ鬼がそう問えば、男は1つため息を吐いて私を見た。
「よぉ、久しぶりだな、風晨光丞相」
「ええ、お久しぶりです、劉蔚芳大将軍。
何故、貴方が?」
確か今はこの山の街道を越えた隣国との国境付近にいたはずだ。
深い黒緑の髪に、紫の交じる濃藍の瞳をした、四公の1人。
無精髭に隠れた顔は相当整っている部類に入るものの、左頬に大きく1つ走る刀傷も相まって、大将軍の名に相応しい厳しさが見て取れる。
年が私とさほど変わらないと言っても、にわかには信じる者もそういないだろう。
皇都以外を手広く守る事を任ぜられ、争いが無ければ数ヶ月に1度、報告がてら皇城に登城する。
もちろん何も無ければだ。
何かしらの紛争が起これば、短くとも半年程度は顔を合わせない。
元は平民だが面倒な事に3つ前の、陛下からすると曽祖父にあたる皇帝陛下のご落胤。
とはいえ病で譲位した後、世話をしていた平民の下女が母親だ。
その上、母親も既に亡くなっている。
知る者は私、陛下、本人の3人だけで、その証拠となる元皇帝陛下直々の書は私達の目の前で本人が燃やしてしまった。
陛下が皇子だった頃から付き合いはあり、幼馴染といっても良い程だが、平民という立場から当時の私達はもっぱら外で会っている。
その為、同じく幼馴染でもある皇貴妃とこの男は面識が薄い。
魔力量も戦闘能力も高く、紫の交じる瞳の色は皇族の色と言えなくもないが、血筋を証明するには至らない。
「ちょっとした噂を聞きつけてな」
「噂?」
「ああ、高祖の陵墓が悪妃のせいで倒壊したっつう、面白い噂だ。
ちょうど皇都に1度戻る予定だったし、今ならその悪妃がいるんじゃねえかと、こうして見物に来てみたんだが……」
劉蔚芳は面白そうに視線を小娘に向け、小娘は憂いのある瞳でそれを受けている。
熱が高いせいか、呼吸が早い。
鬼達は幾らか殺気を放っているものの、この男は全く意に介していないようだ。
「もしかしてその娘が悪妃か?」
殺気などものともせずに近づく大将軍に、隣の鬼が剣を抜こうとした。
「それ以上近づくなら……」
「左鬼」
「お嬢?」
しかしそんな片方の鬼を小娘が言葉1つで静止させれば、抱き上げている方の鬼は訝しげに主の顔を見やる。
だが小娘は厳しい顔の男を、臆する事なくただ見つめるばかりだ。
「……何故ないのですか?
貴方はそれが何か知っていますか?」
「……さあな。
ただ、無いものは無い」
「…………そう」
「ちょっと触れてもいいか?」
「嫌です」
小娘はふいっとそっぽを向き、鬼の首元にもたれ、興味を完全に失くしたように動かなくなってしまう。
「楽にしてやるだけだ」
「嫌です」
「大将軍……」
何をするつもりかと問おうとするも、遮って言葉を続ける。
「随分と体の中の魔力が乱れてるだろう。
自分で調整するにも魔力が足りてねえ。
悪評ばっかにしても、ガキが目の前で苦しんでたら、手を差し伸べるのが大人だ。
そのままだと暫くは熱が治まらないし、苦しいまんまだぞ」
「それでも嫌です」
「あんたの捜し物がどこにあるか知りたくねえのか?」
その言葉にピクリと反応し、再び小娘がそちらを見やる。
1度もたれると動くのがつらいのか、頭を上げる事すらしなくなったが、興味はあるようだ。
「……………………嘘をついていたら、金の延べ棒1つ寄越して下さいね」
「ぶはっ……悪妃じゃなくて守銭奴娘かよ」
随分の間が空いた後の言葉に吹き出し、くくくと暫し笑う大将軍。
「いいさ、年の数だけやるよ。
だが見つけられなかったら、それは俺のせいじゃねえぞ?」
「……わかりました」
小娘が頷くと、近寄って大きな手が細い首筋に触れた。
鬼達は成り行きを見守るらしい。
「熱が高いな。
こんなのでよく動けてたもんだ」
言いながら、馴染ませるように小娘に魔力を流す。
「……石はどうした?
………………何だ、寝ちまったか」
ややもして、手を離した蔚芳はポツリと漏らす。
その顔は長い付き合いで初めて見る、愛おしい何かを慈しむような、そんな顔だった。
「じゃあな、晨光。
報告は皇都で聞いてやる。
主に伝えておけ。
皇城にあるってな」
石とは何の事だ、何が城にあるんだと問う前に、蔚芳は要件だけを伝え、振り返りもせずに行ってしまった。
「貴方達は貴妃を部屋に。
私は明朝ここを立ちますが、貴妃は体調を戻してから帰城するようにと、伝えておいて下さい」
あの男は明日の夜には皇都へ、明後日には登城するはず。
小娘との会話の内容も、あの男の小娘への態度も気になるが、のんびりはしていられない。
早々に行動に移す事にした。
※※後書き※※
いつもご覧いただきありがとうございます。
さてさて、本章もあと何話かで終わりです。
ここまで毎日更新できたのも、皆様のお陰です。
本当にありがとうございますm(_ _)m
次章ではまたいくらか展開を動かしていこうと考えていますが、少し構想を練りたいのでお時間下さい。
私の隣に並ぶ鬼がそう問えば、男は1つため息を吐いて私を見た。
「よぉ、久しぶりだな、風晨光丞相」
「ええ、お久しぶりです、劉蔚芳大将軍。
何故、貴方が?」
確か今はこの山の街道を越えた隣国との国境付近にいたはずだ。
深い黒緑の髪に、紫の交じる濃藍の瞳をした、四公の1人。
無精髭に隠れた顔は相当整っている部類に入るものの、左頬に大きく1つ走る刀傷も相まって、大将軍の名に相応しい厳しさが見て取れる。
年が私とさほど変わらないと言っても、にわかには信じる者もそういないだろう。
皇都以外を手広く守る事を任ぜられ、争いが無ければ数ヶ月に1度、報告がてら皇城に登城する。
もちろん何も無ければだ。
何かしらの紛争が起これば、短くとも半年程度は顔を合わせない。
元は平民だが面倒な事に3つ前の、陛下からすると曽祖父にあたる皇帝陛下のご落胤。
とはいえ病で譲位した後、世話をしていた平民の下女が母親だ。
その上、母親も既に亡くなっている。
知る者は私、陛下、本人の3人だけで、その証拠となる元皇帝陛下直々の書は私達の目の前で本人が燃やしてしまった。
陛下が皇子だった頃から付き合いはあり、幼馴染といっても良い程だが、平民という立場から当時の私達はもっぱら外で会っている。
その為、同じく幼馴染でもある皇貴妃とこの男は面識が薄い。
魔力量も戦闘能力も高く、紫の交じる瞳の色は皇族の色と言えなくもないが、血筋を証明するには至らない。
「ちょっとした噂を聞きつけてな」
「噂?」
「ああ、高祖の陵墓が悪妃のせいで倒壊したっつう、面白い噂だ。
ちょうど皇都に1度戻る予定だったし、今ならその悪妃がいるんじゃねえかと、こうして見物に来てみたんだが……」
劉蔚芳は面白そうに視線を小娘に向け、小娘は憂いのある瞳でそれを受けている。
熱が高いせいか、呼吸が早い。
鬼達は幾らか殺気を放っているものの、この男は全く意に介していないようだ。
「もしかしてその娘が悪妃か?」
殺気などものともせずに近づく大将軍に、隣の鬼が剣を抜こうとした。
「それ以上近づくなら……」
「左鬼」
「お嬢?」
しかしそんな片方の鬼を小娘が言葉1つで静止させれば、抱き上げている方の鬼は訝しげに主の顔を見やる。
だが小娘は厳しい顔の男を、臆する事なくただ見つめるばかりだ。
「……何故ないのですか?
貴方はそれが何か知っていますか?」
「……さあな。
ただ、無いものは無い」
「…………そう」
「ちょっと触れてもいいか?」
「嫌です」
小娘はふいっとそっぽを向き、鬼の首元にもたれ、興味を完全に失くしたように動かなくなってしまう。
「楽にしてやるだけだ」
「嫌です」
「大将軍……」
何をするつもりかと問おうとするも、遮って言葉を続ける。
「随分と体の中の魔力が乱れてるだろう。
自分で調整するにも魔力が足りてねえ。
悪評ばっかにしても、ガキが目の前で苦しんでたら、手を差し伸べるのが大人だ。
そのままだと暫くは熱が治まらないし、苦しいまんまだぞ」
「それでも嫌です」
「あんたの捜し物がどこにあるか知りたくねえのか?」
その言葉にピクリと反応し、再び小娘がそちらを見やる。
1度もたれると動くのがつらいのか、頭を上げる事すらしなくなったが、興味はあるようだ。
「……………………嘘をついていたら、金の延べ棒1つ寄越して下さいね」
「ぶはっ……悪妃じゃなくて守銭奴娘かよ」
随分の間が空いた後の言葉に吹き出し、くくくと暫し笑う大将軍。
「いいさ、年の数だけやるよ。
だが見つけられなかったら、それは俺のせいじゃねえぞ?」
「……わかりました」
小娘が頷くと、近寄って大きな手が細い首筋に触れた。
鬼達は成り行きを見守るらしい。
「熱が高いな。
こんなのでよく動けてたもんだ」
言いながら、馴染ませるように小娘に魔力を流す。
「……石はどうした?
………………何だ、寝ちまったか」
ややもして、手を離した蔚芳はポツリと漏らす。
その顔は長い付き合いで初めて見る、愛おしい何かを慈しむような、そんな顔だった。
「じゃあな、晨光。
報告は皇都で聞いてやる。
主に伝えておけ。
皇城にあるってな」
石とは何の事だ、何が城にあるんだと問う前に、蔚芳は要件だけを伝え、振り返りもせずに行ってしまった。
「貴方達は貴妃を部屋に。
私は明朝ここを立ちますが、貴妃は体調を戻してから帰城するようにと、伝えておいて下さい」
あの男は明日の夜には皇都へ、明後日には登城するはず。
小娘との会話の内容も、あの男の小娘への態度も気になるが、のんびりはしていられない。
早々に行動に移す事にした。
※※後書き※※
いつもご覧いただきありがとうございます。
さてさて、本章もあと何話かで終わりです。
ここまで毎日更新できたのも、皆様のお陰です。
本当にありがとうございますm(_ _)m
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