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49.光の精霊王
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「では光の精霊殿が闇の精霊殿を消失させようとしていたということか····」
ん?
この王子ってばお門違いな怒りを滲ませてる?
「王子、怒りを感じるべきはそこじゃないですよ。
フェルも綺麗な顔なんだから、睨んじゃ駄目」
僕は殺気立つ首に回されてる細い腕をぽんぽんと叩いてなだめる。
「どのような理由があろうと現実問題私の命が危ぶまれている。
その切っ掛けを闇の精霊である彼が作った。
でも理に抵触させたのは、あなたがそれによって行動してしまったから。
つまり彼を消しかけたのは、下手をすると精霊に好かれている私を殺しかねない状況にとどめを刺したあなた自身の言動です。
私を愛するフェルはそれに憤慨して1番影響力が小さい光の呪印で闇の精霊の力を削って消失の時間を早めただけ。
本来なら精霊にとって同族殺しは禁忌なので、フェルも大きくそれに当たる行動はできないから、できてそれくらいでしょう。
いくら理に抵触していた者であっても、理に反した者ではないのだから。
それにあの呪印はフェルが少しでも赦す気になればすぐに自然消滅してしまうのに、私に言われるまでフェルは解呪しなかった。
それどころか先ほどの庭でも王子は彼女の気分を害し続けた。
私が精霊が見える事は最新の注意を払って話すべきだったのに、耳の良い獣人の護衛の言葉を鵜のみにして何の対策も取らずに話した。
アン様はギディアス様の命令で聞き耳立ててましたし、少なくともリューイ様が耳の良い竜人なら聞こえていたはずです。
それに気配を殺すのが上手い誰かが聞いていたらどうなさいますか?
あの時木々を揺らして聞こえないようにしていたのは、他ならぬフェルですよ。
怒りが増長こそしても、解けるわけがない。
また闇の精霊さんがまともに加護を与えられる状態なら、この程度の光の呪印に影響されたりはしなかった。
フェルの力は今の彼よりずっと強いけど、同族の存在そのものを消し去ることが許されるほど精霊の理だって甘くはない。
それだけ彼の存在感が元々希薄だったんです。
原因、わかりますか?」
ギディアス様、僕の視線から逃げたな。
王子は僕の言葉にどんどん青くなっていき、俯いた。
暫くして、わからないとポツリともらす。
「あなたが彼を利用しようとしていたから。
彼の存在をあって当然と軽くあしらったから。
第二王子が亡くなってから約9年でしょうか。
本来それほど長く共にいれば、せめて愛称くらいでは呼ばせてくれます。
それにあなたの闇の加護は随分薄い。
それこそ出会ってすぐに受け取って、それきりなんじゃないですか?
与えることができない精霊は存在が希薄になって、いずれは消えます。
でもこれだと彼があなたにわざと与えてないって思われるかもしれませんね。
違いますよ?
間近にいるのに愛を傾けてもらえない精霊は、加護を与えることができなくなる。
精霊の加護や魔法は特に周りの愛情に左右される。
そうさせたのもあなたなんです。
今は私が彼と関わることで加護を与えられるくらいには回復していますが、ザルハード国に戻ればその先はわからない。
これからあなたの覚悟が問われるでしょう。
精霊がつくとは精霊を愛し、愛される状態になるということですが、彼にそれだけの責任を持てますか?
愛称すら呼ばせて貰えない、王族としても精霊と共に在る自覚すらも未だ乏しいないあなたが」
闇の精霊はもうずっと涙をこぼしている。
王子も俯いたままだ。
そして僕はそろそろ眠い。
「すまなかった、精霊殿。
全てが私の責任だ」
顔をあげた王子は目に涙を浮かべ、苦しそうに眉をひそめている。
闇の精霊の両手をガシッと握って向き合う。
「私は同じ過ちを繰り返さないと誓う。
しかし人として、王族として未熟であり、精霊殿の事すら知らない。
まずはどうか共に在ることを許して欲しい。
そしてそなたの事、精霊の事を教えて欲しい。
本当に、本当にすまなかった。
これまでこんな私に恩情をかけて共に居てくれた事に礼を言う」
王子は両手を握ったまま、額に当てる。
確かザルハード国の親しい者にする最上の礼の仕方だったっけ。
「ううん、僕こそごめんね。
君の弟、ユランから君の事をお願いされてたんだ。
なのに僕は嫌われたくなくて、君を正すべき時に正さないまま今日まできた。
今なら僕は加護を与えられるんだけど、受け取ってくれる?」
「····ふふっ、ぜひお願いする」
泣き笑い合う美形の少年達。
精霊が額に祝福のキスを落とす。
(····これ、BL好きにはたまらないシチュエーションじゃないのかなぁ····)
いけない、つい生暖かい目で見ちゃったよ。
「アリー、そんな顔も可愛いよ」
義兄様、今はバラしちゃいけないとこだよ。
「さて、これで話は終わりましたので帰るとしましょうか」
もうもめ事には巻き込まれたくないや。
僕はもう帰りたい。
「ね、待ってくれないかな、アリー?」
ギディアス様、嫌な予感しかしません。
いたいけな10才児なんてほっといて欲しいんだけど。
「君、他に色々隠してるよね。
疲れたなら、ここに泊まってくれてもいいんだよ?
部屋なんてたくさんあるから、ね?」
「ギディアス様、推察したようにザルハード国の建国の歴史は違っておりましたが、それは王子にお聞き下さい」
「そう、他には?」
「ザルハード国の教会って、やっぱり嘘臭いですよねー」
「それで?」
「····何がお知りになりたいでしょう?」
義父様、義兄様、どうして止めてくれないの?!
何か2人ともじーっと見てるのはどうしてかな?!
ギディアス様の優しげな微笑みが優しく感じないのはどうしてかな?!
「そうだねぇ、そこの美しい淑女はもしかしてザルハード国の建国について知ってるんじゃないかな、とか?
光の精霊であるなら、建国の光の精霊王とも親しいのかな、とか?」
鋭いご質問ですこと····ははは。
王子もこっちを凝視してくるし。
「アリアチェリーナ嬢。
先ほど3人で話していた際に出た力の強い光の精霊さんというのがその方ではないのか?
精霊とは生きてきた年数によっても存在感が違うと聞いた事がある。
もし光の精霊王と我が国の事について知っているなら、教えては貰えないだろうか。
それに闇の精霊殿に赦しを与えてくれる時に、まだ好きでいてくれて、と言っていた。
会った事があるのではないか?」
うっわ、ギディアス様へ援護射撃なんかしてきた!
恩を仇で返すとはこのことか!
僕は振り返ってフェルにアイコンタクトを送る。
(よし、フェルから断って!!)
(ふふ、任せて!!)
ウィンクしたフェルに、伝わって良かったと安堵した。
「私がその精霊王よ!」
うっわ、伝わってなかった。
僕は力なくフェルの大きな谷間に後頭部を埋めた。
ん?
この王子ってばお門違いな怒りを滲ませてる?
「王子、怒りを感じるべきはそこじゃないですよ。
フェルも綺麗な顔なんだから、睨んじゃ駄目」
僕は殺気立つ首に回されてる細い腕をぽんぽんと叩いてなだめる。
「どのような理由があろうと現実問題私の命が危ぶまれている。
その切っ掛けを闇の精霊である彼が作った。
でも理に抵触させたのは、あなたがそれによって行動してしまったから。
つまり彼を消しかけたのは、下手をすると精霊に好かれている私を殺しかねない状況にとどめを刺したあなた自身の言動です。
私を愛するフェルはそれに憤慨して1番影響力が小さい光の呪印で闇の精霊の力を削って消失の時間を早めただけ。
本来なら精霊にとって同族殺しは禁忌なので、フェルも大きくそれに当たる行動はできないから、できてそれくらいでしょう。
いくら理に抵触していた者であっても、理に反した者ではないのだから。
それにあの呪印はフェルが少しでも赦す気になればすぐに自然消滅してしまうのに、私に言われるまでフェルは解呪しなかった。
それどころか先ほどの庭でも王子は彼女の気分を害し続けた。
私が精霊が見える事は最新の注意を払って話すべきだったのに、耳の良い獣人の護衛の言葉を鵜のみにして何の対策も取らずに話した。
アン様はギディアス様の命令で聞き耳立ててましたし、少なくともリューイ様が耳の良い竜人なら聞こえていたはずです。
それに気配を殺すのが上手い誰かが聞いていたらどうなさいますか?
あの時木々を揺らして聞こえないようにしていたのは、他ならぬフェルですよ。
怒りが増長こそしても、解けるわけがない。
また闇の精霊さんがまともに加護を与えられる状態なら、この程度の光の呪印に影響されたりはしなかった。
フェルの力は今の彼よりずっと強いけど、同族の存在そのものを消し去ることが許されるほど精霊の理だって甘くはない。
それだけ彼の存在感が元々希薄だったんです。
原因、わかりますか?」
ギディアス様、僕の視線から逃げたな。
王子は僕の言葉にどんどん青くなっていき、俯いた。
暫くして、わからないとポツリともらす。
「あなたが彼を利用しようとしていたから。
彼の存在をあって当然と軽くあしらったから。
第二王子が亡くなってから約9年でしょうか。
本来それほど長く共にいれば、せめて愛称くらいでは呼ばせてくれます。
それにあなたの闇の加護は随分薄い。
それこそ出会ってすぐに受け取って、それきりなんじゃないですか?
与えることができない精霊は存在が希薄になって、いずれは消えます。
でもこれだと彼があなたにわざと与えてないって思われるかもしれませんね。
違いますよ?
間近にいるのに愛を傾けてもらえない精霊は、加護を与えることができなくなる。
精霊の加護や魔法は特に周りの愛情に左右される。
そうさせたのもあなたなんです。
今は私が彼と関わることで加護を与えられるくらいには回復していますが、ザルハード国に戻ればその先はわからない。
これからあなたの覚悟が問われるでしょう。
精霊がつくとは精霊を愛し、愛される状態になるということですが、彼にそれだけの責任を持てますか?
愛称すら呼ばせて貰えない、王族としても精霊と共に在る自覚すらも未だ乏しいないあなたが」
闇の精霊はもうずっと涙をこぼしている。
王子も俯いたままだ。
そして僕はそろそろ眠い。
「すまなかった、精霊殿。
全てが私の責任だ」
顔をあげた王子は目に涙を浮かべ、苦しそうに眉をひそめている。
闇の精霊の両手をガシッと握って向き合う。
「私は同じ過ちを繰り返さないと誓う。
しかし人として、王族として未熟であり、精霊殿の事すら知らない。
まずはどうか共に在ることを許して欲しい。
そしてそなたの事、精霊の事を教えて欲しい。
本当に、本当にすまなかった。
これまでこんな私に恩情をかけて共に居てくれた事に礼を言う」
王子は両手を握ったまま、額に当てる。
確かザルハード国の親しい者にする最上の礼の仕方だったっけ。
「ううん、僕こそごめんね。
君の弟、ユランから君の事をお願いされてたんだ。
なのに僕は嫌われたくなくて、君を正すべき時に正さないまま今日まできた。
今なら僕は加護を与えられるんだけど、受け取ってくれる?」
「····ふふっ、ぜひお願いする」
泣き笑い合う美形の少年達。
精霊が額に祝福のキスを落とす。
(····これ、BL好きにはたまらないシチュエーションじゃないのかなぁ····)
いけない、つい生暖かい目で見ちゃったよ。
「アリー、そんな顔も可愛いよ」
義兄様、今はバラしちゃいけないとこだよ。
「さて、これで話は終わりましたので帰るとしましょうか」
もうもめ事には巻き込まれたくないや。
僕はもう帰りたい。
「ね、待ってくれないかな、アリー?」
ギディアス様、嫌な予感しかしません。
いたいけな10才児なんてほっといて欲しいんだけど。
「君、他に色々隠してるよね。
疲れたなら、ここに泊まってくれてもいいんだよ?
部屋なんてたくさんあるから、ね?」
「ギディアス様、推察したようにザルハード国の建国の歴史は違っておりましたが、それは王子にお聞き下さい」
「そう、他には?」
「ザルハード国の教会って、やっぱり嘘臭いですよねー」
「それで?」
「····何がお知りになりたいでしょう?」
義父様、義兄様、どうして止めてくれないの?!
何か2人ともじーっと見てるのはどうしてかな?!
ギディアス様の優しげな微笑みが優しく感じないのはどうしてかな?!
「そうだねぇ、そこの美しい淑女はもしかしてザルハード国の建国について知ってるんじゃないかな、とか?
光の精霊であるなら、建国の光の精霊王とも親しいのかな、とか?」
鋭いご質問ですこと····ははは。
王子もこっちを凝視してくるし。
「アリアチェリーナ嬢。
先ほど3人で話していた際に出た力の強い光の精霊さんというのがその方ではないのか?
精霊とは生きてきた年数によっても存在感が違うと聞いた事がある。
もし光の精霊王と我が国の事について知っているなら、教えては貰えないだろうか。
それに闇の精霊殿に赦しを与えてくれる時に、まだ好きでいてくれて、と言っていた。
会った事があるのではないか?」
うっわ、ギディアス様へ援護射撃なんかしてきた!
恩を仇で返すとはこのことか!
僕は振り返ってフェルにアイコンタクトを送る。
(よし、フェルから断って!!)
(ふふ、任せて!!)
ウィンクしたフェルに、伝わって良かったと安堵した。
「私がその精霊王よ!」
うっわ、伝わってなかった。
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