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「さてと、そんじゃそろそろ行きますか」
どれくらいの時間が経ったのか、正確には分からないけど、日和の言葉で丘に集中していた意識が戻ってくる。
「……どこに?」
「あんた、おばさんから何も聞いてないの?」
「バス停に行けとしか言われてないよ」
「あぁ、なるほど。簡単に言えば、今日からあんたはあたしの家で暮らすのよ」
「…………はい?」
「まぁ、居候みたいな感じよ。あたしも一人暮らしみたいなものだし、あんたなら別にいいやって。ち、な、み、に、変な気起こさないでよ、面倒だし」
「分かってるよ」
「まぁ、一緒に住むんだし事故くらいはあるだろうけど、事故は事故ってことで。それでいい?」
「……ほんと、さっぱりしてるよな」
昔からそうだったけど。
「面倒なだけよ。他のことは歩きながら話すわ」
面倒……なんて言いながらも面倒見が良いのも昔から変わってないんだと思う。そんなことを考えていると、昔は日和のことを年上の姉だと思ってた時期があったことなんかも思い出した。
引っ越しをしたりしてるわけではないようで、俺が頭に思い描いていた通りの道を歩いていく。その風景は、五年前とほとんど変わっていなかった。
「あ、先に言っとくけど、さっきのグーパンはあたしの分だから鈴や夏姉(なつねえ)はまた別だからね」
「え、日和が代表してとかじゃなくて?」
「そりゃそうよ。代表してって言うなら、百発でも足りないわ」
「……ですよね」
「帰ってきたら何しようって話してたこともよくあったし」
「マジ?」
「大マジよ。あんたが忘れてたら思い出すまで拷問……とも言ってたわね」
「日和、その時は助けてくれたり……」
「するわけないでしょ。鈴と夏姉に全面的に協力するわ」
「ですよね~」
「んー、まぁ、あたし達に何の連絡もせずに向こうで……何の連絡もしないで! 向こうで何してたか次第では助けてあげなくもないけど?」
「えーっと……特に何もしてなかった……かな?」
「何であたしに聞いてるのよ」
「特に何かあったわけじゃないんだよな。普通に学校行って、勉強して……ってだけ」
「彼女は?」
「なし」
「今までに?」
「なし」
「うわぁ……」
「そ、そういう日和はどうなんだよ!」
「あたし? あたしは……ほら、そういうのに興味ないって言うか、世界は広いわけで色々な人がいるから今じゃなくてもいいんじゃないかなぁ……みたいな?」
「てことは、俺と一緒ってことか」
「グーパン、足りなかったみたいねぇ?」
「いや、すまん。俺が悪かった」
とりあえず拳が握られる前に謝っておく。運動神経が良い日和のグーパン、そう何発も受けられるものじゃない。
「あー、そうそう。あんたさ、勉強ってどれくらいできる?」
「全教科平均点の少し上くらいだな」
そう答えた瞬間、日和が正面に立って、俺の手を取った。
「久しぶりで悪いんだけどさ、夏休みの宿題、手伝ってくれない?」
「……来週には学校始まるんじゃなかったっけ?」
「そうね」
「聞きたくないけど……何が残ってるんだ?」
「ほぼ全部です」
「日和……お前、昔と変わってなさすぎだろ」
小学校の頃も、長期休暇の最終日に夏姉の所で日和の宿題を深鈴と俺で手伝うのが恒例行事になっていた。
「い、色々あったのよ」
「はぁ……分かった。手伝うよ」
「良かったぁ……ありがとねっ」
毎年の恒例行事ではあったけど……一週間か。日和には何日か徹夜を覚悟してもらわないといけない。
「そういえば、深鈴から何も言われなかったのか?」
「やってるって言い続けてきたのはいいけど、そろそろ鈴のチェックが入りそう……」
「……おい」
目の前の宿題から逃げようとする日和と、逃がさない深鈴。簡単にその様子が目に浮かんだ。
「というわけで、帰ったら即宿題ね……まぁ、もう手遅れと言えば手遅れかもしれないけど」
遠い目をして何やら怖いことを言いだす日和。
「手遅れ?」
「まぁ、かもって話だから置いといて……もうすぐ家着くけど、この町のことどれくらい覚えてる?」
「昔行った場所は覚えてるよ」
「それじゃ急がなくてよさそうね。近いうちに買い出しにも行かないとだし、その時にでも案内するわ」
角を曲がるとすぐ、記憶にある通りの家が見えた。日和がドアを開けてくれ、中へと促してくれた。
玄関には綺麗に靴が並べられていて、少し驚いた……なんて日和に言ったら、またグーパンでも飛んできそうだ。
「あっ! あたし、ちょっとお隣に用事あるんだった! 適当にくつろいでて、何も変わってないからーっ!」
「え? おい、ひよ……り?」
呼び終わる前に日和は玄関から飛び出してしまっていた。
……何なんだ?
ゆっくり歩いてリビングの中へと入る。
「…………」
「…………え?」
「こんにちは。そこに座ってくれますか?」
リビングの真ん中。カーペットの上に正座で座る少女……深鈴。ストレートの髪が目にかかっていて余計に怖い。
「…………はい」
深鈴の目の前に正座で座る。
「私は怒っています、怒り続けてきました。今もです」
「えーっと……」
「私が良いって言うまで動かないでください。絶対です」
「……分かりました」
この深鈴を前に、逆らうことなんてできるものか。
「うんっ……それじゃあ、ジッとしててね。ゆーゆーっ」
言われた通り、ジッとしていると、深鈴が立ち上がり俺の方へと近づいてきた。
「ゆーゆーの……ばかぁー!」
大きな声が聞こえた瞬間、深鈴が思い切り俺に抱きついてきた。
「──待って、深鈴! あだだだだだっ、ストップストップ!」
「うるさーい! ゆーゆーが全部悪いんだからね!」
痛いのは痛いけど、同時に深鈴の胸に思いっきり押し付けられてるわけで。文字通り、力いっぱい抱きしめられてる。
頭は腕で固定されているせいで、逃げることもできず……って、やっぱりやばい!
「深鈴、ギブギブ! これ以上はやばい!」
って言ったつもりだけど、胸に圧迫されてうまく声が出ない。深鈴からすれば、意味不明な音が俺から出ているだけなようで──
「──うるさいうるさーい!」
そう言ってさらに力を強くする深鈴。
たまらず、深鈴の肩を何度も叩く。
「……ふぅ、とりあえずこれくらいにしてあげようかな~」
「ぶはっ……はぁ……はぁ……本気で死ぬかと思った」
深鈴から解放され、思いっきり息を吸い込む。
呼吸が落ち着いてくると、顔のあたりが妙に涼しく感じた。
「ひよりんからも何かされたんでしょ?」
「……一発受けたよ」
「一発で済んだんだ。珍しいこともあるね~」
「鈴と夏姉の分は残しとかないと……って感じで」
確かそんなことを言ってたような気がする。
「あぁ、納得……というか、私のこと覚えてた? 確かめもせずに、思いっきり抱きついちゃったけど」
「そりゃ覚えてるよ。忘れるわけないからな」
「あはは……ストレートに言われると恥ずかしいね~。でも、私達も忘れたことはなかったよ」
「……確かに恥ずかしい」
「でしょでしょー……って、色々ゆーゆーと話したくはあるんだけど、それよりも先にやらないといけないことがあるのよね~」
「やらないといけないこと?」
「うん……ひよりん。ドアに隠れてないで出てきなさい」
そう深鈴がドアの方に呼びかけると、ゆっくりドア開いた。
「すみませんでした!」
ドアが開き、そこには見事な土下座をした日和がいた。
「土下座とかいいから、さっさとこっちに来なさい」
「……はい」
立ち上がり、日和は俺の隣に正座で座った。
「まぁ、ゆーゆーが帰ってきて宿題どころじゃないのは分かるけど、その調子だと全部残ってるんでしょ?」
「……はい」
「というわけでとりあえず、宿題やるよ~。色々な話は宿題やりながらね。ひよりんは宿題持ってきて~」
「はーい」
返事をするが早いか、リビングを出るが早いか、日和の姿はあっという間にリビングから消えた。
「ゆーゆーも荷物置いたりとか、まだだったよね、ごめんごめん」
流石と言うか何というか。深鈴が司令塔役なのも昔から変わってないようだし、この時の深鈴はいつもに増して頼りになる……普段の状態でも日和や俺よりも頼りになるところも昔と変わってなさそうだ。
「俺は荷物とか多いわけじゃないし、後でいいよ。部屋の場所も聞いてないしな」
──バタバタバタッ。
「はぁ……はぁ……」
「ひよりん、早かったね~」
「色々怖いのよ」
「ひーよーりん?」
「さ、さーて、宿題しないとなー」
……小学校の時から何も変わってないな。
「あ、優也。あんたの部屋はあたしの部屋の隣。分かる?」
「あぁ、大丈夫。ちょっと荷物置いて来るよ」
「ゆーゆーはゆっくりでいいからね~。ひよりんは……言わなくてもいいよね?」
「……はい」
……深鈴、絶対怒らせないようにしよう。階段を上りながら、改めてそう思った。
どれくらいの時間が経ったのか、正確には分からないけど、日和の言葉で丘に集中していた意識が戻ってくる。
「……どこに?」
「あんた、おばさんから何も聞いてないの?」
「バス停に行けとしか言われてないよ」
「あぁ、なるほど。簡単に言えば、今日からあんたはあたしの家で暮らすのよ」
「…………はい?」
「まぁ、居候みたいな感じよ。あたしも一人暮らしみたいなものだし、あんたなら別にいいやって。ち、な、み、に、変な気起こさないでよ、面倒だし」
「分かってるよ」
「まぁ、一緒に住むんだし事故くらいはあるだろうけど、事故は事故ってことで。それでいい?」
「……ほんと、さっぱりしてるよな」
昔からそうだったけど。
「面倒なだけよ。他のことは歩きながら話すわ」
面倒……なんて言いながらも面倒見が良いのも昔から変わってないんだと思う。そんなことを考えていると、昔は日和のことを年上の姉だと思ってた時期があったことなんかも思い出した。
引っ越しをしたりしてるわけではないようで、俺が頭に思い描いていた通りの道を歩いていく。その風景は、五年前とほとんど変わっていなかった。
「あ、先に言っとくけど、さっきのグーパンはあたしの分だから鈴や夏姉(なつねえ)はまた別だからね」
「え、日和が代表してとかじゃなくて?」
「そりゃそうよ。代表してって言うなら、百発でも足りないわ」
「……ですよね」
「帰ってきたら何しようって話してたこともよくあったし」
「マジ?」
「大マジよ。あんたが忘れてたら思い出すまで拷問……とも言ってたわね」
「日和、その時は助けてくれたり……」
「するわけないでしょ。鈴と夏姉に全面的に協力するわ」
「ですよね~」
「んー、まぁ、あたし達に何の連絡もせずに向こうで……何の連絡もしないで! 向こうで何してたか次第では助けてあげなくもないけど?」
「えーっと……特に何もしてなかった……かな?」
「何であたしに聞いてるのよ」
「特に何かあったわけじゃないんだよな。普通に学校行って、勉強して……ってだけ」
「彼女は?」
「なし」
「今までに?」
「なし」
「うわぁ……」
「そ、そういう日和はどうなんだよ!」
「あたし? あたしは……ほら、そういうのに興味ないって言うか、世界は広いわけで色々な人がいるから今じゃなくてもいいんじゃないかなぁ……みたいな?」
「てことは、俺と一緒ってことか」
「グーパン、足りなかったみたいねぇ?」
「いや、すまん。俺が悪かった」
とりあえず拳が握られる前に謝っておく。運動神経が良い日和のグーパン、そう何発も受けられるものじゃない。
「あー、そうそう。あんたさ、勉強ってどれくらいできる?」
「全教科平均点の少し上くらいだな」
そう答えた瞬間、日和が正面に立って、俺の手を取った。
「久しぶりで悪いんだけどさ、夏休みの宿題、手伝ってくれない?」
「……来週には学校始まるんじゃなかったっけ?」
「そうね」
「聞きたくないけど……何が残ってるんだ?」
「ほぼ全部です」
「日和……お前、昔と変わってなさすぎだろ」
小学校の頃も、長期休暇の最終日に夏姉の所で日和の宿題を深鈴と俺で手伝うのが恒例行事になっていた。
「い、色々あったのよ」
「はぁ……分かった。手伝うよ」
「良かったぁ……ありがとねっ」
毎年の恒例行事ではあったけど……一週間か。日和には何日か徹夜を覚悟してもらわないといけない。
「そういえば、深鈴から何も言われなかったのか?」
「やってるって言い続けてきたのはいいけど、そろそろ鈴のチェックが入りそう……」
「……おい」
目の前の宿題から逃げようとする日和と、逃がさない深鈴。簡単にその様子が目に浮かんだ。
「というわけで、帰ったら即宿題ね……まぁ、もう手遅れと言えば手遅れかもしれないけど」
遠い目をして何やら怖いことを言いだす日和。
「手遅れ?」
「まぁ、かもって話だから置いといて……もうすぐ家着くけど、この町のことどれくらい覚えてる?」
「昔行った場所は覚えてるよ」
「それじゃ急がなくてよさそうね。近いうちに買い出しにも行かないとだし、その時にでも案内するわ」
角を曲がるとすぐ、記憶にある通りの家が見えた。日和がドアを開けてくれ、中へと促してくれた。
玄関には綺麗に靴が並べられていて、少し驚いた……なんて日和に言ったら、またグーパンでも飛んできそうだ。
「あっ! あたし、ちょっとお隣に用事あるんだった! 適当にくつろいでて、何も変わってないからーっ!」
「え? おい、ひよ……り?」
呼び終わる前に日和は玄関から飛び出してしまっていた。
……何なんだ?
ゆっくり歩いてリビングの中へと入る。
「…………」
「…………え?」
「こんにちは。そこに座ってくれますか?」
リビングの真ん中。カーペットの上に正座で座る少女……深鈴。ストレートの髪が目にかかっていて余計に怖い。
「…………はい」
深鈴の目の前に正座で座る。
「私は怒っています、怒り続けてきました。今もです」
「えーっと……」
「私が良いって言うまで動かないでください。絶対です」
「……分かりました」
この深鈴を前に、逆らうことなんてできるものか。
「うんっ……それじゃあ、ジッとしててね。ゆーゆーっ」
言われた通り、ジッとしていると、深鈴が立ち上がり俺の方へと近づいてきた。
「ゆーゆーの……ばかぁー!」
大きな声が聞こえた瞬間、深鈴が思い切り俺に抱きついてきた。
「──待って、深鈴! あだだだだだっ、ストップストップ!」
「うるさーい! ゆーゆーが全部悪いんだからね!」
痛いのは痛いけど、同時に深鈴の胸に思いっきり押し付けられてるわけで。文字通り、力いっぱい抱きしめられてる。
頭は腕で固定されているせいで、逃げることもできず……って、やっぱりやばい!
「深鈴、ギブギブ! これ以上はやばい!」
って言ったつもりだけど、胸に圧迫されてうまく声が出ない。深鈴からすれば、意味不明な音が俺から出ているだけなようで──
「──うるさいうるさーい!」
そう言ってさらに力を強くする深鈴。
たまらず、深鈴の肩を何度も叩く。
「……ふぅ、とりあえずこれくらいにしてあげようかな~」
「ぶはっ……はぁ……はぁ……本気で死ぬかと思った」
深鈴から解放され、思いっきり息を吸い込む。
呼吸が落ち着いてくると、顔のあたりが妙に涼しく感じた。
「ひよりんからも何かされたんでしょ?」
「……一発受けたよ」
「一発で済んだんだ。珍しいこともあるね~」
「鈴と夏姉の分は残しとかないと……って感じで」
確かそんなことを言ってたような気がする。
「あぁ、納得……というか、私のこと覚えてた? 確かめもせずに、思いっきり抱きついちゃったけど」
「そりゃ覚えてるよ。忘れるわけないからな」
「あはは……ストレートに言われると恥ずかしいね~。でも、私達も忘れたことはなかったよ」
「……確かに恥ずかしい」
「でしょでしょー……って、色々ゆーゆーと話したくはあるんだけど、それよりも先にやらないといけないことがあるのよね~」
「やらないといけないこと?」
「うん……ひよりん。ドアに隠れてないで出てきなさい」
そう深鈴がドアの方に呼びかけると、ゆっくりドア開いた。
「すみませんでした!」
ドアが開き、そこには見事な土下座をした日和がいた。
「土下座とかいいから、さっさとこっちに来なさい」
「……はい」
立ち上がり、日和は俺の隣に正座で座った。
「まぁ、ゆーゆーが帰ってきて宿題どころじゃないのは分かるけど、その調子だと全部残ってるんでしょ?」
「……はい」
「というわけでとりあえず、宿題やるよ~。色々な話は宿題やりながらね。ひよりんは宿題持ってきて~」
「はーい」
返事をするが早いか、リビングを出るが早いか、日和の姿はあっという間にリビングから消えた。
「ゆーゆーも荷物置いたりとか、まだだったよね、ごめんごめん」
流石と言うか何というか。深鈴が司令塔役なのも昔から変わってないようだし、この時の深鈴はいつもに増して頼りになる……普段の状態でも日和や俺よりも頼りになるところも昔と変わってなさそうだ。
「俺は荷物とか多いわけじゃないし、後でいいよ。部屋の場所も聞いてないしな」
──バタバタバタッ。
「はぁ……はぁ……」
「ひよりん、早かったね~」
「色々怖いのよ」
「ひーよーりん?」
「さ、さーて、宿題しないとなー」
……小学校の時から何も変わってないな。
「あ、優也。あんたの部屋はあたしの部屋の隣。分かる?」
「あぁ、大丈夫。ちょっと荷物置いて来るよ」
「ゆーゆーはゆっくりでいいからね~。ひよりんは……言わなくてもいいよね?」
「……はい」
……深鈴、絶対怒らせないようにしよう。階段を上りながら、改めてそう思った。
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