130 / 133
130.おかえりなさい〜
しおりを挟む
130.おかえりなさい~
「ふぅ~う。ただいま~」
「おかえりなさい~」
「え゛っ!?」
何だか情熱的な感じに話がまとまっていい気分だし、その前の集団暴走の疲れもあってため息と共に帰宅。
そしたら、ないはずの返事が帰ってきてびっくりしたけど考えてみたら当たり前だった。
ミンタカが居たんだ。
「どうしたの~?」
「おかえりって返してくれる人が居ると思ってなかったからびっくりしただけだよ。
ミンタカ、ありがとうねーー!!」
「わわっ、アカリさん!?」
帰宅後会ってすぐにがばーっと抱きついたものだから、ミンタカをめっちゃ困惑させちゃった。でも。
「ミンタカー! ほんとにありがとねー!
めちゃくちゃ助かったよー!」
自分の仕事に協力してくれる人が居る、って、とっても嬉しいことだった。
「わたしは、戦場にも出れないくらいに弱いからね~。アカリさんが居たおかげで、ちょっとは役に立てたかな~?」
「ちょっと、なんてものじゃないよ!
ミンタカが★★の薬草を送ってくれたおかげで、私が★★★の薬を作れたんだよ!」
「★★★!? アカリさんはすごいねぇ~」
「ミンタカにも作れるよ! もし、ミンタカのことを弱いってバカにする人が居たら、『もう薬上げない!』って言ったらいいからね!」
「うふふ~。アカリさんは強気だね~。
わたしは、役に立てただけで充分だよ~」
のんびりふわふわしてるミンタカは心のどこかを癒してくれるよね。
なんて言ってる場合じゃないんだった。
「そうそう、生産部門を拡大する、っていうのかな、場所を拡げるみたいな話になってるの」
「へぇ~。すごいねぇ~」
「だから、ミンタカから見てどう思うか、カストルにちゃんと言ってね?」
「サブマスに~? それは無理かも~」
「言いにくかったら私にメッセージしてくれても良いからさ、とにかく、変だと思ったらすぐに教えて欲しいの。
カストルもポルックスも、とっても張り切ってくれてはいるけど、彼らは生産に関しては素人だからね。ミンタカの意見が大事になると思うんだ」
「うんうん~。何するのか、よく分からないけど、頑張るね~」
「カストルにも言っておくから、ちゃんと話聞いて貰うんだよ!」
ミンタカは多少なりとも生産のことを分かってくれているから、これで突拍子もない事故は起こりにくくなっただろう。
知らない人はとんでもないことをしちゃう可能性があるからね。
本当は自分が見に行けたら良いんだろうけど、私がずーっと夕嵐に居るつもりはない。
私はあくまでもサポートで、自分たちのことは自分たちで出来るようになってもらいたいから。
「じゃあ、帰って早速サブマスに話聞いてくるね~。匿ってくれてありがとう~! またね~!」
子どものようにブンブンと手を振るミンタカを見送ってから、ようやく肩の力を抜くことができた。
「ふぅ~う。ただいま~」
「おかえりなさい~」
「え゛っ!?」
何だか情熱的な感じに話がまとまっていい気分だし、その前の集団暴走の疲れもあってため息と共に帰宅。
そしたら、ないはずの返事が帰ってきてびっくりしたけど考えてみたら当たり前だった。
ミンタカが居たんだ。
「どうしたの~?」
「おかえりって返してくれる人が居ると思ってなかったからびっくりしただけだよ。
ミンタカ、ありがとうねーー!!」
「わわっ、アカリさん!?」
帰宅後会ってすぐにがばーっと抱きついたものだから、ミンタカをめっちゃ困惑させちゃった。でも。
「ミンタカー! ほんとにありがとねー!
めちゃくちゃ助かったよー!」
自分の仕事に協力してくれる人が居る、って、とっても嬉しいことだった。
「わたしは、戦場にも出れないくらいに弱いからね~。アカリさんが居たおかげで、ちょっとは役に立てたかな~?」
「ちょっと、なんてものじゃないよ!
ミンタカが★★の薬草を送ってくれたおかげで、私が★★★の薬を作れたんだよ!」
「★★★!? アカリさんはすごいねぇ~」
「ミンタカにも作れるよ! もし、ミンタカのことを弱いってバカにする人が居たら、『もう薬上げない!』って言ったらいいからね!」
「うふふ~。アカリさんは強気だね~。
わたしは、役に立てただけで充分だよ~」
のんびりふわふわしてるミンタカは心のどこかを癒してくれるよね。
なんて言ってる場合じゃないんだった。
「そうそう、生産部門を拡大する、っていうのかな、場所を拡げるみたいな話になってるの」
「へぇ~。すごいねぇ~」
「だから、ミンタカから見てどう思うか、カストルにちゃんと言ってね?」
「サブマスに~? それは無理かも~」
「言いにくかったら私にメッセージしてくれても良いからさ、とにかく、変だと思ったらすぐに教えて欲しいの。
カストルもポルックスも、とっても張り切ってくれてはいるけど、彼らは生産に関しては素人だからね。ミンタカの意見が大事になると思うんだ」
「うんうん~。何するのか、よく分からないけど、頑張るね~」
「カストルにも言っておくから、ちゃんと話聞いて貰うんだよ!」
ミンタカは多少なりとも生産のことを分かってくれているから、これで突拍子もない事故は起こりにくくなっただろう。
知らない人はとんでもないことをしちゃう可能性があるからね。
本当は自分が見に行けたら良いんだろうけど、私がずーっと夕嵐に居るつもりはない。
私はあくまでもサポートで、自分たちのことは自分たちで出来るようになってもらいたいから。
「じゃあ、帰って早速サブマスに話聞いてくるね~。匿ってくれてありがとう~! またね~!」
子どものようにブンブンと手を振るミンタカを見送ってから、ようやく肩の力を抜くことができた。
20
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる