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第二章 異世界の王都 転移した彼女 謎の白骨遺体
35 パラボックスドールの店員 シュラク
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俺とリンちゃんは、ふわふわと天下一商店街へと舞い降りた。
そこは冒険者たちが賑わうメインストリートで、みんなイチャイチャしている男女のパーティばかり。なんだか楽しそうな雰囲気が漂っている。
もともとスローライフが大好きな冒険者たちだ。明日のことなど気にすることなく、今さえ楽しければいいというスタイルで、毎日のように男と女のあれとそれをするのだろう。うわ、手をつなぐカップルとかいいなあ、楽しそうでなにより。
そんななか、俺とリンちゃんだって、周りから見ればそのようなカップルに見られるわけで、こんな声をかけられる。
「そこのお二人さん! いい部屋あるよ」
とか。
「いいエールあるよ! 飲んでいきなよ」
なんて、客引きのおっさんが呼び込んでくる。
やめろ、俺とリンちゃんはそんな関係じゃない。
それに、今は捜査ちゅうなんだ。
忘れてはならないことがある。
国家から犯人逮捕の依頼を受けているのだ。
よって、俺の目的はハッキリしている。それは……。
さっさと事件を解決して、風呂に入って寝る!
というのが本音だ。
隣ではリンちゃんが、大きなあくびをしている。もう眠気マックスなのだろう。俺もはやく寝たいわ~。
それにしても、客引きたちはしつこく俺たちを勧誘してくる。
リンちゃんはうんざりした顔で言った。
「何なんでしょうか、さっきからこのおっさんたちは? 風で飛ばしましょうか?」
「いや、やめておこう。それより、パラボックスドールの店員はこの居酒屋にいるみたいだ」
「そうみたいですね。入ってみましょうか」
「ああ」
俺たちはわざと客引きにつかまり、居酒屋にはいった。
「お二人さま、ごらいて~ん!」
いらっしゃいませっ! なんて店内にいる紺色の前掛けをしたスタッフたちの威勢の良い声が響く。ちょっとテンションがあがった俺は、店員に話しかけた。
「なかに連れがいるんだが」
「どうぞ~」
もちろんデタラメだ。
俺は店内にいるはずのパラボックスドールの店員を探した。
彼のステータスをオープンしたところ、こんな人物だった。
『 シャラク 店員 性別:男 』
『 レベル:26 年齢:21 』
『 出身地:テラ 』
若いな、年齢的に遊びたい年頃なのだろう。
この、シャラクという人物を探してみると、半個室にいた。のぞいてみると、男女六人でわいわいやるパーティのなかで酒を飲んでいた。なんて声をかけようかな、と様子を見ていると、なんとシャラクのほうから、こちらに気づき声をかけてきた。
「あ! 昼間のお客さんだ! おーい!」
酔っ払っているようだ。
顔は赤く、手にはジョッキを持っている。中身はエールが入っているのだろう。しかも、両手には花。女たちが顔を上げて、俺を値踏みするような視線で眺めてくる。やめろ、そんな誘惑するような目で俺を見るな。
とりあえず俺は、シャラクに向かって言った。
「あの、ちょっといいか? 訊きたいことがあるんだ」
「え? お客さん一人ですか? おっぱい美ボディの猫娘ちゃんは?」
「あ、ああ、そこにいるが、それよりちょっと話しがあるんだが」
「おお! いいっすよ、じゃあ、一緒に飲みますか? こっちに来てください、ささ、どうぞどうぞ、おい女たち入れてやれ」
「いや、それは遠慮しておこう」
俺が手刀を切って断ると、シャラクの隣にいた女たちが騒ぎだした。セクシー担当なのだろう。透けるローブの女魔法使いと、ほぼ下着の女剣士が誘う。二人とも巨乳なのは、言うまでもない。
「飲みましょうよ~お兄さぁん」
「わたしたちと楽しもうよぉ」
手を伸ばし、こっちに来いと言わんばかりの顔を見せる。
女たちの誘惑の圧力は凄まじく、呪いがかけられてなかったら、秒で飛び込むレベルだった。
だが、俺はグッと堪える。ぐぬぬ。
まだ通路にいるリンちゃんは俺の心境を知っているので、クスクスと笑っている。男の煩悩、苦悩、生理的現象は、女の君にはわからないだろうね、リンちゃんの小悪魔。
それでも、相変わらず手招きして、俺をお誘ってくる女たちとシャラク。くそう、ここは、素直に割り切って答えよう。
「すまん、俺は女に触れると気絶する病気なんだ」
ぽかんと目を剥くシャラク、女たち、そして周りにいるイケメンの冒険者たち。すると、みんなが笑いだした。え? そんなに面白いことか? ちょっと傷つくんだが。
「わははは! 女に触れたら気絶とかヤバっ!」
「そんなん、俺なら死ぬわ」
「ああ、女とやれないなんて生きてる価値がねぇ」
「ちょ、ってことは、あいつ、童貞か?」
「やめろぉ、笑かすなっ! エールがこぼれる」
「ウケる」
童貞……ではない。
ではないが、高校二年の夏に一回やっただけなので、ほぼ童貞に等しいかもしれない。さらに、女の子とそういう関係になる道程すら忘れてしまった。ほぼ童貞だけに厄介なことだ。
そんなくだらないことを思いながら、ぐぬぬ、と歯を食いしばっていると、通路にいたリンちゃんが、みんなの前に顔を出してきた。え? 急にどうした?
「でも、あたしだけは大丈夫だもんね~♡」
むぎゅっと抱きついてくるリンちゃん。
その感触は柔らかく、俺の頭の上に花が咲いた。あたってる、あたってるよぉ、リンちゃん。
冒険者たちは、いきなり現れたおっぱいが揺れる美ボディ猫耳娘に、一瞬で心を奪われて夢中になった。魅了され、目がとろんとしている。合掌して拝む者、飲んでいたエールをダラダラと口からよだれのように吐き出す者もいた。キタねぇな。
そんななか、腰を抜かしたシャラクは立ち上がった。
「お客さん、訳アリのようですね、何者ですか?」
「ああ、探偵なんだ、俺は」
「探偵さん……ですか、僕はシャラクと申します」
「シャラクさん。ちょっと、店の売り物について訊きたいことがるんだ。協力を願いたい」
「……いいですよ」
俺がぺこりと頭を下げると、シャラクは財布から金貨を数枚テーブルに置いた。よく酒を飲んだようで、昼間の爽やかな性格ではなかった。吐き捨てるように、こんな言葉を放つ。
「これで払っておいて、お釣りはあげるよ」
テーブルにおかれた一万金貨。
そいつを手に持つ巨乳剣士の双眸が、欲にまみれたように輝いていた。
「じゃあ、探偵さん、うちの店で話を伺いましょう」
そこは冒険者たちが賑わうメインストリートで、みんなイチャイチャしている男女のパーティばかり。なんだか楽しそうな雰囲気が漂っている。
もともとスローライフが大好きな冒険者たちだ。明日のことなど気にすることなく、今さえ楽しければいいというスタイルで、毎日のように男と女のあれとそれをするのだろう。うわ、手をつなぐカップルとかいいなあ、楽しそうでなにより。
そんななか、俺とリンちゃんだって、周りから見ればそのようなカップルに見られるわけで、こんな声をかけられる。
「そこのお二人さん! いい部屋あるよ」
とか。
「いいエールあるよ! 飲んでいきなよ」
なんて、客引きのおっさんが呼び込んでくる。
やめろ、俺とリンちゃんはそんな関係じゃない。
それに、今は捜査ちゅうなんだ。
忘れてはならないことがある。
国家から犯人逮捕の依頼を受けているのだ。
よって、俺の目的はハッキリしている。それは……。
さっさと事件を解決して、風呂に入って寝る!
というのが本音だ。
隣ではリンちゃんが、大きなあくびをしている。もう眠気マックスなのだろう。俺もはやく寝たいわ~。
それにしても、客引きたちはしつこく俺たちを勧誘してくる。
リンちゃんはうんざりした顔で言った。
「何なんでしょうか、さっきからこのおっさんたちは? 風で飛ばしましょうか?」
「いや、やめておこう。それより、パラボックスドールの店員はこの居酒屋にいるみたいだ」
「そうみたいですね。入ってみましょうか」
「ああ」
俺たちはわざと客引きにつかまり、居酒屋にはいった。
「お二人さま、ごらいて~ん!」
いらっしゃいませっ! なんて店内にいる紺色の前掛けをしたスタッフたちの威勢の良い声が響く。ちょっとテンションがあがった俺は、店員に話しかけた。
「なかに連れがいるんだが」
「どうぞ~」
もちろんデタラメだ。
俺は店内にいるはずのパラボックスドールの店員を探した。
彼のステータスをオープンしたところ、こんな人物だった。
『 シャラク 店員 性別:男 』
『 レベル:26 年齢:21 』
『 出身地:テラ 』
若いな、年齢的に遊びたい年頃なのだろう。
この、シャラクという人物を探してみると、半個室にいた。のぞいてみると、男女六人でわいわいやるパーティのなかで酒を飲んでいた。なんて声をかけようかな、と様子を見ていると、なんとシャラクのほうから、こちらに気づき声をかけてきた。
「あ! 昼間のお客さんだ! おーい!」
酔っ払っているようだ。
顔は赤く、手にはジョッキを持っている。中身はエールが入っているのだろう。しかも、両手には花。女たちが顔を上げて、俺を値踏みするような視線で眺めてくる。やめろ、そんな誘惑するような目で俺を見るな。
とりあえず俺は、シャラクに向かって言った。
「あの、ちょっといいか? 訊きたいことがあるんだ」
「え? お客さん一人ですか? おっぱい美ボディの猫娘ちゃんは?」
「あ、ああ、そこにいるが、それよりちょっと話しがあるんだが」
「おお! いいっすよ、じゃあ、一緒に飲みますか? こっちに来てください、ささ、どうぞどうぞ、おい女たち入れてやれ」
「いや、それは遠慮しておこう」
俺が手刀を切って断ると、シャラクの隣にいた女たちが騒ぎだした。セクシー担当なのだろう。透けるローブの女魔法使いと、ほぼ下着の女剣士が誘う。二人とも巨乳なのは、言うまでもない。
「飲みましょうよ~お兄さぁん」
「わたしたちと楽しもうよぉ」
手を伸ばし、こっちに来いと言わんばかりの顔を見せる。
女たちの誘惑の圧力は凄まじく、呪いがかけられてなかったら、秒で飛び込むレベルだった。
だが、俺はグッと堪える。ぐぬぬ。
まだ通路にいるリンちゃんは俺の心境を知っているので、クスクスと笑っている。男の煩悩、苦悩、生理的現象は、女の君にはわからないだろうね、リンちゃんの小悪魔。
それでも、相変わらず手招きして、俺をお誘ってくる女たちとシャラク。くそう、ここは、素直に割り切って答えよう。
「すまん、俺は女に触れると気絶する病気なんだ」
ぽかんと目を剥くシャラク、女たち、そして周りにいるイケメンの冒険者たち。すると、みんなが笑いだした。え? そんなに面白いことか? ちょっと傷つくんだが。
「わははは! 女に触れたら気絶とかヤバっ!」
「そんなん、俺なら死ぬわ」
「ああ、女とやれないなんて生きてる価値がねぇ」
「ちょ、ってことは、あいつ、童貞か?」
「やめろぉ、笑かすなっ! エールがこぼれる」
「ウケる」
童貞……ではない。
ではないが、高校二年の夏に一回やっただけなので、ほぼ童貞に等しいかもしれない。さらに、女の子とそういう関係になる道程すら忘れてしまった。ほぼ童貞だけに厄介なことだ。
そんなくだらないことを思いながら、ぐぬぬ、と歯を食いしばっていると、通路にいたリンちゃんが、みんなの前に顔を出してきた。え? 急にどうした?
「でも、あたしだけは大丈夫だもんね~♡」
むぎゅっと抱きついてくるリンちゃん。
その感触は柔らかく、俺の頭の上に花が咲いた。あたってる、あたってるよぉ、リンちゃん。
冒険者たちは、いきなり現れたおっぱいが揺れる美ボディ猫耳娘に、一瞬で心を奪われて夢中になった。魅了され、目がとろんとしている。合掌して拝む者、飲んでいたエールをダラダラと口からよだれのように吐き出す者もいた。キタねぇな。
そんななか、腰を抜かしたシャラクは立ち上がった。
「お客さん、訳アリのようですね、何者ですか?」
「ああ、探偵なんだ、俺は」
「探偵さん……ですか、僕はシャラクと申します」
「シャラクさん。ちょっと、店の売り物について訊きたいことがるんだ。協力を願いたい」
「……いいですよ」
俺がぺこりと頭を下げると、シャラクは財布から金貨を数枚テーブルに置いた。よく酒を飲んだようで、昼間の爽やかな性格ではなかった。吐き捨てるように、こんな言葉を放つ。
「これで払っておいて、お釣りはあげるよ」
テーブルにおかれた一万金貨。
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