上 下
74 / 115
第二章 異世界の王都 転移した彼女 謎の白骨遺体

19 ぬくぬくファームで遺骨拾い

しおりを挟む
 馬車に揺られること半時間。
 俺たちは農地『ぬくぬくファーム』にたどり着いた。
 
「あかねちゃん、リンちゃん、着いたよ」
「ふふふぇぇえぇ、寝ちった~」

 伸びをするあかねちゃんは、滴るよだれをサッと拭った。
 リンちゃんはあかねちゃんの太ももの上で、ゴロゴロと喉鳴りを立てて寝ている。か、かわいい……。
 起こさないほうがいいかもしれない。
 しかしリンちゃんだけ残すと、騎士アルバートが変なことをしそうなので、俺はリンちゃんを抱いて馬車を降りた。
 次に田中さんも大きなあくびをしながら降りた。

 草と土の香りがした。
 目に飛び込んできたのは広大な大地で、野菜、稲、果樹と言った畑のエリアと、牛、豚、鶏などの家畜エリアに分かれていた、大農場だった。
 入り口らしい巨木には『ぬくぬくファーム』とでかでかと刻印が記されていた。
 地面に張り巡らされた巨木の根っこには、どんぐりを拾うリスがいて、俺たちを歓迎しているように、キキキ、と鳴って巣に帰っていく。
 
 騎士アルバートは馬に水と草を食べさせていた。
 車の燃料がガソリンなら、馬の燃料は餌だ。これがなきゃ走ってくれない。非常にデリケートな乗り物なのだ。俺はリンちゃんをあかねちゃんに「抱いてて」と言って預けると、馬の毛並みにそってなでた。もふもふとはまた違ったゴワゴワとした力強さを感じた。すると馬の尻尾が大きく揺れ、どうやら喜びを表現しているようだ。さらになでなでしていると、聞き覚えのある、犬のような遠吠えが響いた。
 
「おーい! 探偵さ~ん」

 ん? と思って首を振ると、サングラスに顎髭を生やした男が走ってきた。
 あれは、騎士団長レアル・マドリアーノ、またの名を犬飼と言って、表は聖騎士の顔をして公務員を気取っているが、闇では裏騎士ブラックナイトをして嗜好に走っている、おかしなやつだ。おそらく刺激的なことが大好きで、生まれが戦時中ということもあり、スリルを味わいたい性格なのだろう。
 俺と犬飼は拳を当てると笑いあった。
 
「王様から『エアメール』で通達があった。おぬし、殺人事件の捜査を手伝ってくれるんだって?」
「まぁな、正確に言うと、俺は探偵だから調査だがな」
「そう硬いこと言うな。ここは異世界だ。警察はいない。王都の治安を守るのは俺たち聖騎士団の役目だ」
「ふっ、おまえは闇では裏騎士のくせによく言うぜ」
「……それは他言無用で頼む」
「ま、いいけど。スカーレットはおまえの顔を見てるだろう? どうするんだ」
「あ! もう奴隷から解放したのか!」
 
 犬飼はあかねちゃんを見て驚愕して背中をそった。

「奴隷は原則外には出れないんだが、あの少女、やっぱり只者じゃないな。抵抗して緊縛しようとしたら急に大人しくなったから、おお、肝が座ってるなと思ったぞ」
「おぉ……そんな状況があったわけね。それは良いことを聞いた」
「ああ、あの少女は、いい女になるぞ。いまのうちに唾をつけとけ」
「犬飼はすごい肉食系の男だな」
「ん? 俺は戦争を経験してるんだぞ。生きるか死ぬかわからない毎日を過ごしていたんだ。惚れた女がいたら一直線だ。例えその恋が木っ端微塵に砕けようとも、当たって砕けろの精神さ」
「……すご」

 カッコイイ、ちょっと関心した。
 俺は犬飼と、酒でも飲みたい気分になった。事件が解決したら誘ってみよう。

「ところで、遺体はどこだ?」
「あっちだ」

 犬飼が親指を立ててグイっと示した場所は、緑色が一面に彩る草原地帯だった。風に揺れる草花が舞い、羊や馬などが草をもぐもぐ咀嚼しているその光景は、まるで一枚の絵画のように牧歌的な雰囲気を醸していた。だが、家畜の糞尿や肥料の独特な臭気が鼻についた。自然は綺麗でいいのだが、この匂いだけは気が滅入る。そんな中、犬飼は颯爽と歩いて現場に向った。
 
 うーん、鼻が慣れてくれば平気だが。
 それでも早く遺体を検証して、サクッと帰りたいと言うのが本音だな。
 
 特に猫リンちゃんにとっては匂いに敏感だ。
 案の定、異臭に気づき、すぐに『トランスフォーム』して猫娘に変身した。
 
「御主人様ぁ、おはようございます~」
「よく寝てたね。夜寝れなくなるんじゃない?」
「それはこっちのセリフです。御主人様だってさっき爆睡してたじゃないですかぁ」
「ああ、すまん」
「うふふ、それにしても……ここ臭いですね」
「それな……」

 するとあかねちゃんが探るような目つきで質問してきた。
 若干、俺の背中に隠れている。何かに警戒しているようだ。
 
「和泉……あのサングラスの男ともう和解したのか?」
「ああ、もう大丈夫だ」
「そうか、私がセガールの奴隷になるのを拒んだら不思議な顔をしていた。おそらくセガールから了承済みの奴隷を運べと言われていたのだろうな。やつもセガールの依頼なのでしぶしぶ私を緊縛して誘拐したと言うのが本音か」
「おそらくな」
「ふっはは」

 あかねちゃんは急に腹を抱えて笑い出した。
 
「何がおかしい?」
「いや、私も今になってみれば、別に抵抗しなくてもよかったなぁ、と思ってさ」
「ん? そんなに緊縛されたかったのか?」
「そんなんじゃない! バカっ」

 俺の背中をポコスカ殴るあかねちゃんの力はたったの『3』、痛くも痒くもない。
 
「おーい! 探偵さーん! ここだぁ」

 大きく手を振る犬飼のもとへ駆け寄る。
 そこには騎士たちが大勢いた。バラバラになった白骨遺体を探索しているようだ。
 犬飼もさっそく探索に加わり、這いつくばり、わんわん骨を探してる。
 
「まるで犬だな」と俺が言う。
「異世界って変な日本人しかいませんね」とリンちゃん。
「私たち含めたな、リンちゃん……夕飯のデザートぬくよ」とあかねちゃん。
「ああ、ごめんなさい」

 リンちゃんがあかねちゃんにペコペコ頭を下げていると、一人の騎士から声をかけられた。青胄の兜の下にある顔をよく見てみると『ドリーム魔法学園』で会った騎士だった。俺たちが挨拶をすると、また会いましたねと言った。もちろん俺にではなく、リンちゃんにだ。なんだそれ? 俺のことは眼中にないんだな。
 
「遺骨は全部回収できましたか?」

 リンちゃんが騎士に尋ねると、騎士は首を横に振った。
 
「あと頭蓋骨が見つからないんです。困ったなぁ、いつもそうなんだよ」
「なるほど……ちょっと探してみます」
 
 リンちゃんの瞳が急に大きくなった。
 俺は勘違いしていた。匂いで骨を探していると思っていたが、そうではなく、目視で探していたのだ。たしかに自然界で白い物体と言ったら、骨か雲しかないから目立つ。そして骨にはもう匂いはないだろう。
 
 すると、リンちゃんはサッと駆け出した。軽く風魔法を使っているのだろう。宙に浮いているように見えた。シュタッと離れた草原に降り立つと大きな声を上げた。
 
「ありましたよ~!」

 騎士たちが一斉立ち上がってリンちゃんの声を探した。
 リンちゃんは真っ白な頭蓋骨を持ち上げて、ブンブン降りがら駆け寄ってくる。
 頭蓋骨の大きさから言って女性だろうな。ってコラ、頭蓋骨を振り回して遊ぶのはやめなさい。そういう行儀が悪いところはやっぱり野生の猫っぽいな。

 騎士たちが、完全にドン引きしていた。
 頭蓋骨を持って宙を舞う猫耳美少女、という絵面に度肝を抜かしてる。
 しかし、その中でリンちゃんをお気に入りにしている青胄の騎士は、勇敢にも声をかけてきた。
 
「やぁ、ありがとう。君は探索のプロだね」
「いえ、ただの猫ちゃんです」
「え?」

 騎士はキョトンとした目でリンちゃんの猫耳を見つめていた。
 すると、他の騎士が叫んだ。
 
「レアル団長~! もう見つかりましたよ~」

 その声に反応した犬飼は、ムクっと立ち上がって、ブルブルと体を震わせて埃を払った。人間という誇りも同時に払い去っているようにも見えた。聖騎士として役に立っているのか? 犬飼は?
 
「よし、和泉、さっそく骨を『サーチ』してステータスオープンしよう」

 あかねちゃんがリンちゃんの持つ頭蓋骨を顎で示した。
 俺は小声であかねちゃんに「いいのか?」と尋ねるとコクリとうなずき「後でグラサン男と交渉して口止めさせるから安心しろ」と言ってくれた。
 
 俺は頭蓋骨のスカスカになった双眸をジッと見つめつつ、パチンと指を鳴らした。
 虚空に放たれたウィンドウには、こう表示されていた。
 
『 セイレーン 魔道士 性別:女  』
『 レベル:32    年齢:18 』
『     ちから: 35 』
『    すばやさ:112 』
『   みのまもり: 78 』
『    かしこさ:126 』
『   うんのよさ:153 』
『  さいだいHP:268 』
『  さいだいMP:389 』
『   こうげき力: 40 』
『    しゅび力: 92 』
『EX:  273200  』
『  G:       0 』
『 スキル:        』
『 のろい:        』
『 まほう:火       』↓

 やはり女だったか。
 一応、その骨には触れないでおこう、気絶したらマズイ。
 レベルは32か、なかなか高い経験値を獲得しているな。おそらく冒険者の中でも一目置かれた存在だろう。そんな疑問を抱きながら魔法ステータスをオープンしてみると、その強さは確信に変わった。

『 火魔法:フレイム     』
『 火魔法:フレイムウェイブ 』
『 火魔法:フレイムバースト 』
 
 この女は強そうだ。
 あかねちゃんの『ファイヤー』とかいう家庭用ではなくて、いかにも魔獣を丸焼きにしそうな物騒な呪文が載っている。どんな魔法なのかな。一度見てみたいものだ。
 
「つ、強い……魔道士が殺されるなんてよっぽどだぞ」

 あかねちゃんは震えた声でステータスをのぞいていた。
 ふと、周りを見ると……。
 騎士たちのみなさんもごぞって、ステータスに熱烈な視線を送っている。
 近づいてくる熱血漢タイプのむわっとした汗臭さが漂う。ち、ちかい……。
 騎士たちは興奮しているようで、口々に関心した声を上げている、
 
「うぉぉ! トレカが宙に浮いてる!」
「マジか! なんなんだこれ?」
「光ってる……文字が光ってる……」
「セイレーンって?」
「レベル32の女?」
「魔道士って書いてあるぞ!」

 騎士たちの頭の中でロジックという紐の糸が、言葉によって絡まっていく。
 すると犬飼が、高らかな声で騎士たちに命令を下した。
 
「ジャック! ひとっ走りギルドに行って、このセイレーンという女が登録されてないか調べてこい。レベル30位上なら必ずヒットするだろう」
「御意!」

 ジャックと呼ばれた騎士は、よくリンちゃんに話かけてきた騎士だった。
 青胄の兜がよく似合っており、走っていく姿は清々しく見えた。
 俺の横で、なお訝しげにステータスを見つめる犬飼は尋ねてきた。
 
「探偵さん……これはなんだい?」
「ん? これはステータスだ。あらゆる万物の情報を開示するこができる」
「いやぁ、まいった。降参だ。だから儂の名前も知ってたのか……すごいな」
「だろ?」

 俺は鼻を掻いて、満更でもなく微笑んだ。
 隣にいたあかねちゃんが、俺を肘で突いて「調子にのんなっ」とツッコミしてくる。
 犬飼は驚愕しながらも、不適な笑みを浮かべていた。
 
「これがあれば殺人事件を解決できそうだな」
「ああ、そこでだが、犬飼に一つ訊きたいことがある」
「なんだ?」
「過去に発見された他の白骨遺体はどこに保管されてある? 調査したいのだが」
「ああ、だったら一緒に行こう。場所は『アルケミストラボ』だ。この遺骨も保管するからちょうどいい」
「わかった。案内しろ」

 すべての遺骨を袋に詰めた犬飼は、馬を駐めてある厩舎に走った。
 他の騎士たちもそれに倣ってついて行こうとすると、犬飼から「他の者は詰め所に戻って夜警の準備をしろ」と指示が出され、騎乗すると去っていった。
 
「ところで、探偵さんとお嬢ちゃんたちはどうやってここまで来た?」
「あれだよ」

 あかねちゃんが、スッと腕を伸ばし、草原の中でポツンと置かれた馬車を指差した。

「あ、あれはセガールの馬車じゃないか?」
「御名答」
「お嬢ちゃん……まさか最初から奴隷じゃあなかったのか?」
「いや、奴隷だ」
「では、なぜ馬車が?」
「借りた……っていうか、他に私に言うことはないか?」
「あ……あのときはすいません」
「インフェルノソフトクリーム……」
「え?」
「インフェルノソフトクリームで許してやろう」
「そ……それはなんぞな?」
「天下一商店街のアイス屋さんで売ってるソフトクリームだよ。それを奢れ。そうしたら、許してやる」
「わ……わかった」

 なんだそれ?
 そんなアイス屋さんがあるんだな。ちょっと覚えておこう。
 すると隣にいたリンちゃんが「御主人様ぁ、あたしも食べたいです」と言うから、じゃあ、事件が解決したらね、と答えておいた。
 
「じゃあ、あたし頑張って推理しますね」

 その言葉はとても信頼できた。
 なぜならリンちゃんの笑顔は、まるで草原に咲く一輪の花のようだったからだ。リンちゃんは風のように颯爽と馬車に乗り込んでいく。赤胄の騎士アルバートは、やっと来たかと言うような顔を浮かべて手綱を握りしめた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ) 安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると めちゃめちゃ強かった! 気軽に読めるので、暇つぶしに是非! 涙あり、笑いあり シリアスなおとぼけ冒険譚! 異世界ラブ冒険ファンタジー!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...