69 / 115
第二章 異世界の王都 転移した彼女 謎の白骨遺体
14 王女フリージア ①
しおりを挟む
王様は急に歯切れが悪くなり、肩をすくめた。
隣にいる書記官が、王様に紙を一枚渡した。アーメイの捜査資料のコピーなのだろうか。
王様はその紙を見つつ、カンペのように語り出した。
「アーメイの報告書か……朕の頭脳では理解不能でのぉ、ちと読むから聞いててな。ええと、彼女が申すには、なにやら原因不明の未知なるウィルスによる粒子的反発作用とか、宇宙空間におけるエーテルのゆらぎが干渉して遺伝子の配列が変異した。とかなんとかここに書いてある」
「なるほど……よくわからんが、とにかくフリージアは城の外に出られないわけだな?」
「そうじゃ、なので、実質、ジャマールくんと結婚してもフリージアは城から出て嫁ぐことはできん。だからと申して、ジャマールくんをお婿さんにしてもいいのかのぉ? セガールはそのことを知らんからな……知ったら結婚取りやめかのぉ? それとも別居婚かのぉ?」
そんなことまで知らないよ、俺は。
セガールが何を考えているかわからないから、なんとも言えない。王女フリージアの転移者疑惑が明確になるまでは、ちょっと手が出せない問題かもな。
それにしても、王女が言った言葉、フリージアという花の名前が、どこか懐かしく思えた。
と同時に、記憶の奥底にしまったアーカイブから、青春の絵が引っ張り出された。
校舎の裏、花壇に咲く赤いフリージア、水撒く女子高生、揺れる制服のスカート、可愛らしい笑い声……。
そして彼女のあの素敵な笑顔が鮮明に蘇る。
俺は思わず、質問を投げかけた。
「フリージアはどんなふうに飛んできた? 当時の服装は覚えているか?」
漆黒のカーテンの裏側で、首を傾ける王様はなんだかはっきりしない。
「もう七年も昔のことじゃからのぉ、ううん、たしかぁ……」
「おい、じじい思い出せ!」
「じじい、と申すな、じじいと……」
あ、やべぇ、王様に向かってじじいって言っちゃった。
でも、ぜんせん怒ってないようで、王様はフリージアが異世界に飛んできた状況を語り出した。
「……あ、思い出したぞい! フリージアが現れたあの日の朝は、やけに寒かったのぉ。だが、それにも関わらず、フリージアは半袖の黒いドレスを着ておったな」
「半袖の黒いドレス……上下が繋がったスカートのやつか?」
「ああ、たしかそんな服じゃった」
「もしかして肩や胸のあたりが透けてなかったか? このスケスケのカーテンみたいな?」
「スケスケ? ちょっと朕はボケてきてるゆえ、忘れてしもうたわ。詳しくはアーメイに訊いてくれんかのぉ、彼女なら王都の北西にある『アルケミストラボ』におるから訪ねるとよい」
「……わかった」
「ううう、スケスケのドレスさえも覚えてないとは……とほほ」
すると急に王様は嗚咽をもらした。
どうやら泣いているようだ。急にどうした?
「ううう、最近、老化してるのが良くわかる……ううう」
うわ、泣いちゃったよ。
すると近衛兵たちが、キッと俺を睨み、書記官がつらつらと何かを書き記す。
え? 違うよ、俺が泣かせたんじゃない。
おい、書記官! そんなことを記録するなよっ!
でもこのシチュエーションは客観的に見たら、俺が王様を虐めたみたいに見えるな……どうしよう……。
よし、こうなったら、王様に自信をつけてもらうため『サーチ』してあげよう。
俺は王様の顔、は見れないから、足元を見て指をパチンと鳴らした。
浮き上がるウィンドウを手早く拡大して反転すると、王様に目えるように、そっと漆黒のカーテンの下に通した。
『 ネイザー 王様 性別:男 』
『 レベル:58 年齢:72 』
『 ちから: 5 』
『 すばやさ: 12 』
『 みのまもり: 23 』
『 かしこさ:255 』
『 うんのよさ:255 』
『 さいだいHP: 40 』
『 さいだいMP:216 』
『 こうげき力: 11 』
『 しゅび力: 34 』
『 EX: 2416000 』
『 G:99999999 』
『 スキル:ガバナンス 』
『 のろい: 』
『 まほう:風 』
『 風魔法:エアショット 』
『 風魔法:エアメール 』
『 風魔法:エアクリーナー 』
「これは……なんじゃ?」
「王様のステータスだよ……ほら、ネイザーって名前が載ってるだろ」
「ほんとじゃ、これが朕のステータスか?」
「ああ、ここには、ガバナンスと載ってる……つまり統治っていう意味だ」
「統治……」
「ああ、やっぱり王様は凄いスキルを持っているな。さっすがぁカッコいい!」
俺は大げさに褒めておいた。
すると王様は満更でもなく嬉しそうに笑った。
「ふははは、それほどでもないわい。そうか朕にはそんなスキルがあったのだな!」
「ああ、だから元気だしてくれ」
「うむ! にしても、このトレカすごくいいのぉ」
「だろ? このステータスオープンはトレカの上位互換らしい」
「くれないか?」
「え?」
「このトレカほしいんじゃが」
「あっ無理だ。このトレカはしばらくすると消えるんだ。こんなふうに」
俺はそう説明してから、手のひらで払ってウィンドウを閉じた。
王様は何が起こったかわからないようで「おお!」と、たまげた声を上げた。
「探偵さんはすごいのぉ! 気にいったわい」
「あはは、まぁ、殺人事件のことはまかせろ」
「して、探偵さんの名前は?」
「俺は、いずみ、和に泉と書いて和泉だ」
「ほう、良き名じゃ……」
「恐れ入る」
「では、正式に国務として依頼する。おい、書記官、記せ……」
王様は玉座から立ち上がると、今までの優しい好々爺から一変。
威厳のある声を発した。
「探偵の和泉よ! 白骨殺人の謎を解いて、事件を解決せよ!」
「りょうかい」
王様の一声で、書記官の筆がサラサラと走った。
「よろしく頼むぞい……あと……」
「ん? なんだ?」
「フリージアを幸せにする手伝いもしてやってほしい……これは依頼ではなくて、親としての、純粋なお願いだ」
天を仰いだ俺は、光りの粒子を探るように目を泳がせた。
いるのか?
この異世界にいるのか?
行方不明になった俺の彼女が?
ゴールなんかないと思っていた俺の人生に、ようやく一筋の光りが灯ったような、そんな感覚があった。
過去に戻ってやり直すことはできない。夜中に涙を流し、ありふれたラブストーリーを諦めたこともある。
彼女のことを忘れるため、死に物狂いで何かに没頭し、解けなかった謎を切り捨てた。
それでもどこかで、彼女は生きているんじゃないかと思っていた。
そして、俺は異世界にいる。
「探偵さん……探偵さん……大丈夫か?」
王様の声が聞こえる。優しい声に戻っていた。
「ああ、大丈夫だ。俺にまかせろ」
「急にぼうっとしとるゆえ、心配したぞい」
「ところで、王女フリージアはどこにいる?」
「どこじゃろ……おそらく大聖堂の近くにある花壇かのぉ」
「わかった。ありがとう」
俺はそう答えると、謁見の間を去ることにした。
相変わらず王様の姿は暗闇にまみれてよく見えないが、密かに笑っているように感じた。
王様と話をつけた俺は、踵を返して出口まで歩いた。
鳳凰の扉の裏側には、牙を剥いた虎の絵が描かてあった。
いまにも襲いかかってきそうな形相でこちらを睨んでいる。
俺はそっと虎の背中をなでるように扉を開けた。
隣にいる書記官が、王様に紙を一枚渡した。アーメイの捜査資料のコピーなのだろうか。
王様はその紙を見つつ、カンペのように語り出した。
「アーメイの報告書か……朕の頭脳では理解不能でのぉ、ちと読むから聞いててな。ええと、彼女が申すには、なにやら原因不明の未知なるウィルスによる粒子的反発作用とか、宇宙空間におけるエーテルのゆらぎが干渉して遺伝子の配列が変異した。とかなんとかここに書いてある」
「なるほど……よくわからんが、とにかくフリージアは城の外に出られないわけだな?」
「そうじゃ、なので、実質、ジャマールくんと結婚してもフリージアは城から出て嫁ぐことはできん。だからと申して、ジャマールくんをお婿さんにしてもいいのかのぉ? セガールはそのことを知らんからな……知ったら結婚取りやめかのぉ? それとも別居婚かのぉ?」
そんなことまで知らないよ、俺は。
セガールが何を考えているかわからないから、なんとも言えない。王女フリージアの転移者疑惑が明確になるまでは、ちょっと手が出せない問題かもな。
それにしても、王女が言った言葉、フリージアという花の名前が、どこか懐かしく思えた。
と同時に、記憶の奥底にしまったアーカイブから、青春の絵が引っ張り出された。
校舎の裏、花壇に咲く赤いフリージア、水撒く女子高生、揺れる制服のスカート、可愛らしい笑い声……。
そして彼女のあの素敵な笑顔が鮮明に蘇る。
俺は思わず、質問を投げかけた。
「フリージアはどんなふうに飛んできた? 当時の服装は覚えているか?」
漆黒のカーテンの裏側で、首を傾ける王様はなんだかはっきりしない。
「もう七年も昔のことじゃからのぉ、ううん、たしかぁ……」
「おい、じじい思い出せ!」
「じじい、と申すな、じじいと……」
あ、やべぇ、王様に向かってじじいって言っちゃった。
でも、ぜんせん怒ってないようで、王様はフリージアが異世界に飛んできた状況を語り出した。
「……あ、思い出したぞい! フリージアが現れたあの日の朝は、やけに寒かったのぉ。だが、それにも関わらず、フリージアは半袖の黒いドレスを着ておったな」
「半袖の黒いドレス……上下が繋がったスカートのやつか?」
「ああ、たしかそんな服じゃった」
「もしかして肩や胸のあたりが透けてなかったか? このスケスケのカーテンみたいな?」
「スケスケ? ちょっと朕はボケてきてるゆえ、忘れてしもうたわ。詳しくはアーメイに訊いてくれんかのぉ、彼女なら王都の北西にある『アルケミストラボ』におるから訪ねるとよい」
「……わかった」
「ううう、スケスケのドレスさえも覚えてないとは……とほほ」
すると急に王様は嗚咽をもらした。
どうやら泣いているようだ。急にどうした?
「ううう、最近、老化してるのが良くわかる……ううう」
うわ、泣いちゃったよ。
すると近衛兵たちが、キッと俺を睨み、書記官がつらつらと何かを書き記す。
え? 違うよ、俺が泣かせたんじゃない。
おい、書記官! そんなことを記録するなよっ!
でもこのシチュエーションは客観的に見たら、俺が王様を虐めたみたいに見えるな……どうしよう……。
よし、こうなったら、王様に自信をつけてもらうため『サーチ』してあげよう。
俺は王様の顔、は見れないから、足元を見て指をパチンと鳴らした。
浮き上がるウィンドウを手早く拡大して反転すると、王様に目えるように、そっと漆黒のカーテンの下に通した。
『 ネイザー 王様 性別:男 』
『 レベル:58 年齢:72 』
『 ちから: 5 』
『 すばやさ: 12 』
『 みのまもり: 23 』
『 かしこさ:255 』
『 うんのよさ:255 』
『 さいだいHP: 40 』
『 さいだいMP:216 』
『 こうげき力: 11 』
『 しゅび力: 34 』
『 EX: 2416000 』
『 G:99999999 』
『 スキル:ガバナンス 』
『 のろい: 』
『 まほう:風 』
『 風魔法:エアショット 』
『 風魔法:エアメール 』
『 風魔法:エアクリーナー 』
「これは……なんじゃ?」
「王様のステータスだよ……ほら、ネイザーって名前が載ってるだろ」
「ほんとじゃ、これが朕のステータスか?」
「ああ、ここには、ガバナンスと載ってる……つまり統治っていう意味だ」
「統治……」
「ああ、やっぱり王様は凄いスキルを持っているな。さっすがぁカッコいい!」
俺は大げさに褒めておいた。
すると王様は満更でもなく嬉しそうに笑った。
「ふははは、それほどでもないわい。そうか朕にはそんなスキルがあったのだな!」
「ああ、だから元気だしてくれ」
「うむ! にしても、このトレカすごくいいのぉ」
「だろ? このステータスオープンはトレカの上位互換らしい」
「くれないか?」
「え?」
「このトレカほしいんじゃが」
「あっ無理だ。このトレカはしばらくすると消えるんだ。こんなふうに」
俺はそう説明してから、手のひらで払ってウィンドウを閉じた。
王様は何が起こったかわからないようで「おお!」と、たまげた声を上げた。
「探偵さんはすごいのぉ! 気にいったわい」
「あはは、まぁ、殺人事件のことはまかせろ」
「して、探偵さんの名前は?」
「俺は、いずみ、和に泉と書いて和泉だ」
「ほう、良き名じゃ……」
「恐れ入る」
「では、正式に国務として依頼する。おい、書記官、記せ……」
王様は玉座から立ち上がると、今までの優しい好々爺から一変。
威厳のある声を発した。
「探偵の和泉よ! 白骨殺人の謎を解いて、事件を解決せよ!」
「りょうかい」
王様の一声で、書記官の筆がサラサラと走った。
「よろしく頼むぞい……あと……」
「ん? なんだ?」
「フリージアを幸せにする手伝いもしてやってほしい……これは依頼ではなくて、親としての、純粋なお願いだ」
天を仰いだ俺は、光りの粒子を探るように目を泳がせた。
いるのか?
この異世界にいるのか?
行方不明になった俺の彼女が?
ゴールなんかないと思っていた俺の人生に、ようやく一筋の光りが灯ったような、そんな感覚があった。
過去に戻ってやり直すことはできない。夜中に涙を流し、ありふれたラブストーリーを諦めたこともある。
彼女のことを忘れるため、死に物狂いで何かに没頭し、解けなかった謎を切り捨てた。
それでもどこかで、彼女は生きているんじゃないかと思っていた。
そして、俺は異世界にいる。
「探偵さん……探偵さん……大丈夫か?」
王様の声が聞こえる。優しい声に戻っていた。
「ああ、大丈夫だ。俺にまかせろ」
「急にぼうっとしとるゆえ、心配したぞい」
「ところで、王女フリージアはどこにいる?」
「どこじゃろ……おそらく大聖堂の近くにある花壇かのぉ」
「わかった。ありがとう」
俺はそう答えると、謁見の間を去ることにした。
相変わらず王様の姿は暗闇にまみれてよく見えないが、密かに笑っているように感じた。
王様と話をつけた俺は、踵を返して出口まで歩いた。
鳳凰の扉の裏側には、牙を剥いた虎の絵が描かてあった。
いまにも襲いかかってきそうな形相でこちらを睨んでいる。
俺はそっと虎の背中をなでるように扉を開けた。
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる