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第一章 異世界の村 毒の森 盗まれた三億の金貨
47 無属性魔法を覚醒させよ
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俺、僧侶ニーナ、戦士ジルべウトの三人は黙ってジャマールの後を追った。
ジャマールはテーブルの椅子の腰を下ろしてビールを飲むゴローさんの前に立つと、おもむろにジャケットを差し出している。まるでお母さんに、洗濯してよと言わんばかりの顔を見せる。
「これを乾かしたいのだが……」
「えっ? めちゃ汚れてるじゃないっすか」
「あぁ、ちょっと転んで……」
その話を傍らで訊いていたイザベルさんが立ち上がると、ジャマールの持っていたジャケットに手を伸ばした。
「あの……私がやっておきましょうか?」
「おお、夫人よ、お願いします」
ジャマールは汚れたジャケットをイザベルさんに手渡した。
受け取ったイザベルさんは、すぐにジャケットを裏返すと眉根を寄せて言った。
「あらら、ぜんぜん脱水できてないし、汚れも落ちていないじゃない。誰が洗濯したのこれ?」
「わ……わたしですが……」
「ダメね、やり直しよ」
「ぶ……無礼者! 公爵家ジャマール・ベルセリウスに向かって、その口の利き方は許せません」
「えっ? じゃあ自分でやる?」
「……すいません……お願いします」
ちょっと面白くて笑ってしまった俺は、横にいた僧侶ニーナに尋ねた。
「なぁ、ジャマールっていつもあんな感じなのか?」
「ええ、ベルセリウス家は王都ネイザーランドの公爵ブランドだからね。そのプライドは超高くて有名よ」
戦士ジルべウトは腕を組むと、大仰にうなずいた。
「うむ、ジャマールの親父さんはおっかねぇからな。裏では王様よりも権力があるらしいって噂だ」
「ふーん、たしかセガールってやつだろ?」
「そうだ、セガール・ベルセリウス、王都ネイザーランドの国務大臣さ」
「なんか、すごい権力ありそうだな」
「ああ、国の政治はすべてベルセリウスの目下で動かされていると言っても過言ではない。俺は一度、食い逃げして騎士に捕まったことがあるんだが、ジャマールとパーティをともにしたことがあると騎士に言ったら、すぐに釈放された。きっとジャマールが親父さんに頼んで裏で手を回してくれたのだろう」
「食い逃げって……」
「わはは、飯を食ってから財布に金がないことに気づいてな」
腹の底から笑う戦士ジルべウトは、まったく憎めないやつだ。
タイプで言ったら、、村長のゴローとよく似ている。一緒に酒でも飲めば息が合いそうだ。
「筋肉バカなんだよジルべウトは」
僧侶ニーナは意識していないようだが、酷い言い草だった。
このパーティってなかなか微笑ましいものがあるな。やはり一緒に冒険をすると仲良くなるのだろう。
「ええええ! 今から金庫を開けるんすか?」
突然、ゴローが大声を上げた。
ジャマールがさっそく、金貨を見たいとでも言ったのだろう。
避けられない現実と直面するときが、いよいよ来たということだ。
ゴローさんはビールジョッキを掲げて口に黄金の液体を流し込む。
「プハー! じゃ、行きますか」
ムクっとゴローさんは重い腰を上げると、酒に酔った鈍い足で歩き出した。
俺たちはゴローさんを先頭にして倉庫に向かった。
その途中、吟遊詩人のじじいの横を歩いたとき、じじいは俺ほうばかりを見つめていた。
その感覚が妙に俺の動かす足を重くさせた。違和感を抱き、キッとじじいを睨みつけてやった。
するとじじいはギターを鳴らしながら口を開いた。
「心に穴が空いた男よ……イノガニックを操るにはまず月の光を感じるといい」
「月の光……」
燃える焚き火の煙を払うように、サッとその言葉を受け流しつつ、俺は倉庫へと向かった。
頭の中で月の光という言葉を反芻したが、まったく意味がわからなかった。
「待っててくださいジャマール様、いま手持ちランタンを持ってきますんで」
「早くしろ。わたしは一刻も早く金貨を確認したいのです」
倉庫の前で立ち尽くす、ジャマールのパーティは何やら不満げにゴローの後ろ姿を見つめていた。
待たされることにイラついたジャマールは、痺れを切らして倉庫の扉を開けた。
しかし倉庫の中は、暗すぎて何も見えない。
闇に恐ろしさを感じたのか、ジャマールは怯えたように、身を震わせると「暗いのこわい……」とつぶやいた。
厄介なことになったな。
と俺が思っていると、駆け足でゴローが戻ってきた。
「すいません……ランタンの油を切らしてて使えません……倉庫に入るのは明日の朝じゃダメですか~?」
「ダメです! ランタンの油ぐらいすぐに補給してきなさい! これは公爵家からの勅命である」
なんて偉そうなやつなんだ。このジャマールという男は。
だんだんあかねちゃんが金貨を盗んだことに、正当性が増してきたぞ。
肩に乗る猫のリンちゃんも「ニャンニャン」鳴いて同意している。
「それが……村の備蓄にも油を切らしてまして……」
「ええい、暗くてもかまいません! 倉庫を案内しなさい」
「無理っすよ、倉庫には窓がないっすから真っ暗っす」
「ぐ……じゃあどうしたらいいんだっ」
悔しそうに歯ぎしりするジャマールは地団駄を踏んだ。まるでおもちゃを買ってもらえない子どものように拗ねている。
上手くいかないことがあると、いつもこういう態度をとるのだろう。
すると、どこからともなくギターの音色が響いてきた。クラシックの旋律だった。
「心に穴が空いた男よ……いまなら月の光をあつめやすいぞ……」
吟遊詩人のじじいが背後から歩いてきた。その動きはまるで亀のように遅い。
「おい、じじい、いま取り込み中だ。あっちいけ」
「おまえは村のみんなを……」
「わわわわ! ちょっといいかな、あっちへいこうおじいちゃん!?」
俺はじじいの肩をぽんぽんと叩くと、体を向きを変えよう肩を押した。
だが、じじいの体は亀の甲羅のように堅く、ピクリとも動かない。
そんな様子を見た戦士ジルべウトは、横柄な態度で言った。
「なんだこのじじいは? 切り捨てられたくなかったら消えうせろ」
僧侶ニーナは腕を頭の後ろで組んでいる。つまらない時間のような素振りで、クレームを吐き捨てるように言った。
「ジルべウト、あんたの剣は折れてるよ?」
「あ、僧侶ちゃん、いまそれを言わないで」
俺はそのやりとりに笑ってしまった。
しかし相変わらず、じじいは無表情で俺のことを見つめてやがる。いったい何をしたいんだ? そしてギターを鳴らしながら、また口を開く。
「月に向かって手を掲げろ……今宵の月からは加護を受けやすい」
「じじい……ついに夢遊病になったか?」
「おまえは雨の日にわたしの前に現れた。それはいい日ではなかった。だが、今日はとてもいい日だ。無属性魔法を知りたいのだろう?」
「知りたいが……いまはちょっとタイミングがよくない。また明日にしよう、なっ」
「何を言う……暗闇を照らしたいのだろう? こんなふうに……」
そう言ったじじいは、夜空に輝く月に向かって右手を掲げた。
すると、光の粒子がじじいの手の上に集中していくと、一際、パッと眩しい閃光が放たれると、次に目を開けたときには、丸い光の玉が浮いていた。サイズはピンポン玉くらいの大きさだった。小さいがとても明るかった。
「やってみろ……ライトボールじゃ……」
じじいはそう言い放つやいなや、フッとその光の玉に息を吐きかける。
すると一瞬で光の玉は煙にまみれて消えて、嘘のように霧散した。
その一連の流れの中で、じじいは踵を返すと去っていった。
「……」
俺たちは時間を奪われたように、固まっていた。
ここは異世界と言えど、あんな現象を見たのは初めてだったのだろう。
ジャマールパーティもゴローさんも度肝を抜かれていた。
「な……なんだあれは?」と戦士ジルべウトが驚愕する。
「光ってたよね? おじいちゃんの頭に反射したのかな」僧侶ニーナは天然ボケだ。
「ニーナさん、いくら老人の頭が禿げているとは、言えそれはないでしょう」
上品なツッコミを入れるジャマールは、俺のほうを見つめると人差し指を向けた。
「探偵さん……あなた何か隠してませんか?」
「いや……」
「さっきの老人のような魔法が使えるのでしょう!」
「いや……さっき初めて見たのだが」
「いいから手を掲げてください! これは公爵家からの勅命であるっ! 逆らうなら処刑ですよっ」
「ええい、どうなっても知らんぞ」
俺は猫のリンちゃんを肩から下ろすと、天高く両手を掲げた。
地球でこんなことをやってたら、俺に元気をわけてくれって感じで、頭のおかしいやつだと思われてもしかたない。
もしも田中さんが見ていたら、何やってるんだ和泉、とか言って、きゃははっと笑い飛ばされることだろう。
よかった田中さんがここにいなくて……本当によかった。
「ニャ~ニャ~」
猫のリンちゃんが鳴き叫んだ。そのときだった。
じわじわと俺の手が温もりを感じ、意識を集中してみると、光の粒子が集まっていく光景が広がっていく。
それはまるでプラネタリウムにいるような光りの球体に、空間が包み込まれる錯覚を抱いた。
そして、サーッと閃光が一点に集中すると、丸い球体が出現した。それは俺の手の上で、小さく輝きを放っていた。
ジャマールはテーブルの椅子の腰を下ろしてビールを飲むゴローさんの前に立つと、おもむろにジャケットを差し出している。まるでお母さんに、洗濯してよと言わんばかりの顔を見せる。
「これを乾かしたいのだが……」
「えっ? めちゃ汚れてるじゃないっすか」
「あぁ、ちょっと転んで……」
その話を傍らで訊いていたイザベルさんが立ち上がると、ジャマールの持っていたジャケットに手を伸ばした。
「あの……私がやっておきましょうか?」
「おお、夫人よ、お願いします」
ジャマールは汚れたジャケットをイザベルさんに手渡した。
受け取ったイザベルさんは、すぐにジャケットを裏返すと眉根を寄せて言った。
「あらら、ぜんぜん脱水できてないし、汚れも落ちていないじゃない。誰が洗濯したのこれ?」
「わ……わたしですが……」
「ダメね、やり直しよ」
「ぶ……無礼者! 公爵家ジャマール・ベルセリウスに向かって、その口の利き方は許せません」
「えっ? じゃあ自分でやる?」
「……すいません……お願いします」
ちょっと面白くて笑ってしまった俺は、横にいた僧侶ニーナに尋ねた。
「なぁ、ジャマールっていつもあんな感じなのか?」
「ええ、ベルセリウス家は王都ネイザーランドの公爵ブランドだからね。そのプライドは超高くて有名よ」
戦士ジルべウトは腕を組むと、大仰にうなずいた。
「うむ、ジャマールの親父さんはおっかねぇからな。裏では王様よりも権力があるらしいって噂だ」
「ふーん、たしかセガールってやつだろ?」
「そうだ、セガール・ベルセリウス、王都ネイザーランドの国務大臣さ」
「なんか、すごい権力ありそうだな」
「ああ、国の政治はすべてベルセリウスの目下で動かされていると言っても過言ではない。俺は一度、食い逃げして騎士に捕まったことがあるんだが、ジャマールとパーティをともにしたことがあると騎士に言ったら、すぐに釈放された。きっとジャマールが親父さんに頼んで裏で手を回してくれたのだろう」
「食い逃げって……」
「わはは、飯を食ってから財布に金がないことに気づいてな」
腹の底から笑う戦士ジルべウトは、まったく憎めないやつだ。
タイプで言ったら、、村長のゴローとよく似ている。一緒に酒でも飲めば息が合いそうだ。
「筋肉バカなんだよジルべウトは」
僧侶ニーナは意識していないようだが、酷い言い草だった。
このパーティってなかなか微笑ましいものがあるな。やはり一緒に冒険をすると仲良くなるのだろう。
「ええええ! 今から金庫を開けるんすか?」
突然、ゴローが大声を上げた。
ジャマールがさっそく、金貨を見たいとでも言ったのだろう。
避けられない現実と直面するときが、いよいよ来たということだ。
ゴローさんはビールジョッキを掲げて口に黄金の液体を流し込む。
「プハー! じゃ、行きますか」
ムクっとゴローさんは重い腰を上げると、酒に酔った鈍い足で歩き出した。
俺たちはゴローさんを先頭にして倉庫に向かった。
その途中、吟遊詩人のじじいの横を歩いたとき、じじいは俺ほうばかりを見つめていた。
その感覚が妙に俺の動かす足を重くさせた。違和感を抱き、キッとじじいを睨みつけてやった。
するとじじいはギターを鳴らしながら口を開いた。
「心に穴が空いた男よ……イノガニックを操るにはまず月の光を感じるといい」
「月の光……」
燃える焚き火の煙を払うように、サッとその言葉を受け流しつつ、俺は倉庫へと向かった。
頭の中で月の光という言葉を反芻したが、まったく意味がわからなかった。
「待っててくださいジャマール様、いま手持ちランタンを持ってきますんで」
「早くしろ。わたしは一刻も早く金貨を確認したいのです」
倉庫の前で立ち尽くす、ジャマールのパーティは何やら不満げにゴローの後ろ姿を見つめていた。
待たされることにイラついたジャマールは、痺れを切らして倉庫の扉を開けた。
しかし倉庫の中は、暗すぎて何も見えない。
闇に恐ろしさを感じたのか、ジャマールは怯えたように、身を震わせると「暗いのこわい……」とつぶやいた。
厄介なことになったな。
と俺が思っていると、駆け足でゴローが戻ってきた。
「すいません……ランタンの油を切らしてて使えません……倉庫に入るのは明日の朝じゃダメですか~?」
「ダメです! ランタンの油ぐらいすぐに補給してきなさい! これは公爵家からの勅命である」
なんて偉そうなやつなんだ。このジャマールという男は。
だんだんあかねちゃんが金貨を盗んだことに、正当性が増してきたぞ。
肩に乗る猫のリンちゃんも「ニャンニャン」鳴いて同意している。
「それが……村の備蓄にも油を切らしてまして……」
「ええい、暗くてもかまいません! 倉庫を案内しなさい」
「無理っすよ、倉庫には窓がないっすから真っ暗っす」
「ぐ……じゃあどうしたらいいんだっ」
悔しそうに歯ぎしりするジャマールは地団駄を踏んだ。まるでおもちゃを買ってもらえない子どものように拗ねている。
上手くいかないことがあると、いつもこういう態度をとるのだろう。
すると、どこからともなくギターの音色が響いてきた。クラシックの旋律だった。
「心に穴が空いた男よ……いまなら月の光をあつめやすいぞ……」
吟遊詩人のじじいが背後から歩いてきた。その動きはまるで亀のように遅い。
「おい、じじい、いま取り込み中だ。あっちいけ」
「おまえは村のみんなを……」
「わわわわ! ちょっといいかな、あっちへいこうおじいちゃん!?」
俺はじじいの肩をぽんぽんと叩くと、体を向きを変えよう肩を押した。
だが、じじいの体は亀の甲羅のように堅く、ピクリとも動かない。
そんな様子を見た戦士ジルべウトは、横柄な態度で言った。
「なんだこのじじいは? 切り捨てられたくなかったら消えうせろ」
僧侶ニーナは腕を頭の後ろで組んでいる。つまらない時間のような素振りで、クレームを吐き捨てるように言った。
「ジルべウト、あんたの剣は折れてるよ?」
「あ、僧侶ちゃん、いまそれを言わないで」
俺はそのやりとりに笑ってしまった。
しかし相変わらず、じじいは無表情で俺のことを見つめてやがる。いったい何をしたいんだ? そしてギターを鳴らしながら、また口を開く。
「月に向かって手を掲げろ……今宵の月からは加護を受けやすい」
「じじい……ついに夢遊病になったか?」
「おまえは雨の日にわたしの前に現れた。それはいい日ではなかった。だが、今日はとてもいい日だ。無属性魔法を知りたいのだろう?」
「知りたいが……いまはちょっとタイミングがよくない。また明日にしよう、なっ」
「何を言う……暗闇を照らしたいのだろう? こんなふうに……」
そう言ったじじいは、夜空に輝く月に向かって右手を掲げた。
すると、光の粒子がじじいの手の上に集中していくと、一際、パッと眩しい閃光が放たれると、次に目を開けたときには、丸い光の玉が浮いていた。サイズはピンポン玉くらいの大きさだった。小さいがとても明るかった。
「やってみろ……ライトボールじゃ……」
じじいはそう言い放つやいなや、フッとその光の玉に息を吐きかける。
すると一瞬で光の玉は煙にまみれて消えて、嘘のように霧散した。
その一連の流れの中で、じじいは踵を返すと去っていった。
「……」
俺たちは時間を奪われたように、固まっていた。
ここは異世界と言えど、あんな現象を見たのは初めてだったのだろう。
ジャマールパーティもゴローさんも度肝を抜かれていた。
「な……なんだあれは?」と戦士ジルべウトが驚愕する。
「光ってたよね? おじいちゃんの頭に反射したのかな」僧侶ニーナは天然ボケだ。
「ニーナさん、いくら老人の頭が禿げているとは、言えそれはないでしょう」
上品なツッコミを入れるジャマールは、俺のほうを見つめると人差し指を向けた。
「探偵さん……あなた何か隠してませんか?」
「いや……」
「さっきの老人のような魔法が使えるのでしょう!」
「いや……さっき初めて見たのだが」
「いいから手を掲げてください! これは公爵家からの勅命であるっ! 逆らうなら処刑ですよっ」
「ええい、どうなっても知らんぞ」
俺は猫のリンちゃんを肩から下ろすと、天高く両手を掲げた。
地球でこんなことをやってたら、俺に元気をわけてくれって感じで、頭のおかしいやつだと思われてもしかたない。
もしも田中さんが見ていたら、何やってるんだ和泉、とか言って、きゃははっと笑い飛ばされることだろう。
よかった田中さんがここにいなくて……本当によかった。
「ニャ~ニャ~」
猫のリンちゃんが鳴き叫んだ。そのときだった。
じわじわと俺の手が温もりを感じ、意識を集中してみると、光の粒子が集まっていく光景が広がっていく。
それはまるでプラネタリウムにいるような光りの球体に、空間が包み込まれる錯覚を抱いた。
そして、サーッと閃光が一点に集中すると、丸い球体が出現した。それは俺の手の上で、小さく輝きを放っていた。
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