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第一章 異世界の村 毒の森 盗まれた三億の金貨
30 さらにサーチスキルを磨いてみる 探索モード取得しました
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雨はなぜ降るのか。
それはこの星に水があるからだ。大地の最果てには、雄大に広ろがる海があり、そこへ太陽の熱射がさんさんと降り注ぎ、燃やされ、舞い上がった水蒸気が、雲となって大地に雨を降らす。
「雨は、ごはんにかける『ふりかけ』のようだな」
そんなことをつぶやきながら、俺は羽織っているマントのフードを深く被り、雨の村を歩いていた。
そして、ふと立ち止まり、耕作されている『ロシャ』を眺めた。それはまるで田園の風景だった。
「ふふふ、異世界炒飯か。美味かったなぁ」
植物は恵の雨が降ると、土に溶けこんだ栄養液を吸い上げる。
そして、ある晴れた日には、太陽の光りをさんさんと浴びて、すくすくと元気に育つ。
だから雨のことを俺は、『ふりかけ』かなと思ったんだ。
しかしこの養分は多過ぎても少な過ぎてもいけない。何事にもバランスが必要だ。自然も人も。
ふと、思い浮かぶのはあかねちゃんに頼んだ例の件だ。
地球から『ふりかけ』を移送してもらうよう頼んだら、あかねちゃんは呆気に取られながらも、じゃあ、妹に頼んでおくよ、と了承してくれた。言葉使いは生意気なあかねちゃんだけど、基本的には心の優しい女の子だ。可愛いところもある。黙っていればの話だが。
「ふふふ」
気をゆるすと笑みがこばれる。
地球から『ふりかけ』が届いたら、この作戦はほぼ上手くいったようなものだ。
あとは、今から森を散策して目当てのものを採取しにいくだけ。
「すいませ~ん。誰かいませんか?」
返事がない。雨天のため、今日の作業は休止にしたのだろう。
工房に立ち寄った俺は、ちょっと室内を物色すると、籠と短刀を拝借した。もちろんゴローさんからの許可は取ってある。
もっと何か役に立ちそうな物はないかと引き戸を開けた。するとそこにブーツがあった。俺はさっそくスーツ用のプレーンシューズからブーツに履き替えた。幸いにもサイズがぴったりだった。これで雨の中でも散策が楽になりそうだな。
「さて、いくか……」
単身で深鬱な森へ入っていくのは、さすがに俺も気が滅入る。
と思っていたが、それは大きな間違いだった。
「うわぁ……綺麗だなぁ……」
雨の森は光と音の幻想的な景色を演出していた。
葉に落ちる雫の音、鉛色の空から差し込む柔らかな日差しが、ときに雲の隙間を縫って一瞬だけ射し込む。
するとキラキラ光る水の粒子が、まるで妖精のように舞い踊り、この上ない輝きを放っていた。
「狐の嫁入りか……」
ぼそっと囁くように漏れた声が、森の奥に吸い込まれていった。
歩く途中、道に迷わないように目印となる大きな樹木を『サーチ』する。もう意識するだけで『サーチ』できるようになった。魔法の詠唱がいらないと同じ理論だ。
『 名前:ティツリー 分布:ネイザーランド 』
『 生育:森 タイプ:広葉樹 』
別に巨木のステータスが見ることが、真の目的ではない。
実はマーキングしたいのだ。そのためには、樹木さらにジッと見つめつつ、頭の中で印象づける。
すると……ウィンドウの枠が緑色に変化した。
よし、これでマーキング完了だ。
パチンッと指を鳴らしてウィンドウを閉じる。
そしてまたしばらく歩き、ふと、いま俺はどれくらい歩いたのかな、と確認したいときには、頭上を狙って『サーチ』する。頭の中で思うことはマーキングしたティツリーはどこにある? という問いのみ。
キュイン! という音を放ち、ウィンドウが宙に舞った。
サッと指先で捉えると見やすいように反転して拡大する。
「ふむふむ……なるほど、まぁまぁ歩いたな」
ウィンドウの画面はマス目になっていて、まるで将棋の盤面のようだ。その盤面の一箇所に緑色の点があり、さも見つけて欲しそうに明滅している。この緑色の点こそが、先ほどマーキングしたティツリーなのだ。
しかし、もう必要ないのでこの緑色の点は長押ししつつ、頭の中で消えろと願うと……ブンッと音を上げて消えた。
このウィンドウのことはとりあえず『盤面』と呼ぶことにする。
「ふふふ、なんだか本当に冒険者じみてきた」
前世で探偵だった俺は、基本的に単独行動を得意としている。猫娘とか男勝りの美少女がいるパーティーなんか本当のところは性にあっていない。一人でいるときのほうが、色々なことを思いつく。
この調子なら簡単に魔王なんか倒しちゃって、楽勝で前世に帰れるかもしれないな。
こんな呪われた異世界じゃあ彼女なんかできそうにないし、早いところ帰還したい。
もっと違う設定で、もっと違う呪いだったらよかったけど、好きな人とイチャイチャできない世界なんてグッバイだ。ここは俺の世界じゃない。
そんなことを考えながらしばらく歩くと、やっと目的の植物が群生するエリアにたどり着いた。
さっそく、植物を『サーチ』してみる。
『 名前:エムエム 毒性:幻覚(たべちゃダメ) 』
『 名前:セラビス 毒性:麻痺(たべちゃダメ) 』
『 名前:レレリー 毒性:催眠(たべちゃダメ) 』
これだこれだ……この怪しさ満点の薬草を採取しよう。
でも気をつけなければならないことがある。それはエムエムとセラビスという薬草は除外するということだ。採取したい薬草はあくまでもレレリーのみ。
「……にしてもこの草たちは、みんなよく似てるな……でも、間違えたって幻覚と痺れくらいで死ぬことはないようだから……まいっか」
ちょっとだけ自分の適当さに恐ろしさを感じるがここは異世界だ。まぁ、割とどうでもいい。ジャマールのパーティが上手いこと罠にハマってくれたらそれで十分だ。殺したら洒落にならんが、そのときは、そのとき考えよう。
サクサクと短刀を振るった俺は、採取したレレリーを籠に入れた。
雨のおかげ水分が含まれていた草は、すぐに籠の中でかさばってきた。
「まぁ、こんなもんでいいだろう。大量に持っていく必要もないし、永遠に眠りにつかれても困ってしまう」
採取を終えて、さぁ、帰ろうかと思ったところ、おや……かすかに遠くのほうで枝の折れる音が聞こえた。
「何かいるな……」
と察し、その音のするほうに近づいてみる。
フードを被り、膝を曲げて腰を落とし、唯我独尊と言わんばかりの背の高い草に身を隠しながら歩く。
手を伸ばし、草を分けて薙払ったとき、草同士が擦れる音が大きく立たないように注意しながら、一歩、一歩、慎重に歩を進める。
風に揺れる草の中に、一人の男が立っていた。
それはこの星に水があるからだ。大地の最果てには、雄大に広ろがる海があり、そこへ太陽の熱射がさんさんと降り注ぎ、燃やされ、舞い上がった水蒸気が、雲となって大地に雨を降らす。
「雨は、ごはんにかける『ふりかけ』のようだな」
そんなことをつぶやきながら、俺は羽織っているマントのフードを深く被り、雨の村を歩いていた。
そして、ふと立ち止まり、耕作されている『ロシャ』を眺めた。それはまるで田園の風景だった。
「ふふふ、異世界炒飯か。美味かったなぁ」
植物は恵の雨が降ると、土に溶けこんだ栄養液を吸い上げる。
そして、ある晴れた日には、太陽の光りをさんさんと浴びて、すくすくと元気に育つ。
だから雨のことを俺は、『ふりかけ』かなと思ったんだ。
しかしこの養分は多過ぎても少な過ぎてもいけない。何事にもバランスが必要だ。自然も人も。
ふと、思い浮かぶのはあかねちゃんに頼んだ例の件だ。
地球から『ふりかけ』を移送してもらうよう頼んだら、あかねちゃんは呆気に取られながらも、じゃあ、妹に頼んでおくよ、と了承してくれた。言葉使いは生意気なあかねちゃんだけど、基本的には心の優しい女の子だ。可愛いところもある。黙っていればの話だが。
「ふふふ」
気をゆるすと笑みがこばれる。
地球から『ふりかけ』が届いたら、この作戦はほぼ上手くいったようなものだ。
あとは、今から森を散策して目当てのものを採取しにいくだけ。
「すいませ~ん。誰かいませんか?」
返事がない。雨天のため、今日の作業は休止にしたのだろう。
工房に立ち寄った俺は、ちょっと室内を物色すると、籠と短刀を拝借した。もちろんゴローさんからの許可は取ってある。
もっと何か役に立ちそうな物はないかと引き戸を開けた。するとそこにブーツがあった。俺はさっそくスーツ用のプレーンシューズからブーツに履き替えた。幸いにもサイズがぴったりだった。これで雨の中でも散策が楽になりそうだな。
「さて、いくか……」
単身で深鬱な森へ入っていくのは、さすがに俺も気が滅入る。
と思っていたが、それは大きな間違いだった。
「うわぁ……綺麗だなぁ……」
雨の森は光と音の幻想的な景色を演出していた。
葉に落ちる雫の音、鉛色の空から差し込む柔らかな日差しが、ときに雲の隙間を縫って一瞬だけ射し込む。
するとキラキラ光る水の粒子が、まるで妖精のように舞い踊り、この上ない輝きを放っていた。
「狐の嫁入りか……」
ぼそっと囁くように漏れた声が、森の奥に吸い込まれていった。
歩く途中、道に迷わないように目印となる大きな樹木を『サーチ』する。もう意識するだけで『サーチ』できるようになった。魔法の詠唱がいらないと同じ理論だ。
『 名前:ティツリー 分布:ネイザーランド 』
『 生育:森 タイプ:広葉樹 』
別に巨木のステータスが見ることが、真の目的ではない。
実はマーキングしたいのだ。そのためには、樹木さらにジッと見つめつつ、頭の中で印象づける。
すると……ウィンドウの枠が緑色に変化した。
よし、これでマーキング完了だ。
パチンッと指を鳴らしてウィンドウを閉じる。
そしてまたしばらく歩き、ふと、いま俺はどれくらい歩いたのかな、と確認したいときには、頭上を狙って『サーチ』する。頭の中で思うことはマーキングしたティツリーはどこにある? という問いのみ。
キュイン! という音を放ち、ウィンドウが宙に舞った。
サッと指先で捉えると見やすいように反転して拡大する。
「ふむふむ……なるほど、まぁまぁ歩いたな」
ウィンドウの画面はマス目になっていて、まるで将棋の盤面のようだ。その盤面の一箇所に緑色の点があり、さも見つけて欲しそうに明滅している。この緑色の点こそが、先ほどマーキングしたティツリーなのだ。
しかし、もう必要ないのでこの緑色の点は長押ししつつ、頭の中で消えろと願うと……ブンッと音を上げて消えた。
このウィンドウのことはとりあえず『盤面』と呼ぶことにする。
「ふふふ、なんだか本当に冒険者じみてきた」
前世で探偵だった俺は、基本的に単独行動を得意としている。猫娘とか男勝りの美少女がいるパーティーなんか本当のところは性にあっていない。一人でいるときのほうが、色々なことを思いつく。
この調子なら簡単に魔王なんか倒しちゃって、楽勝で前世に帰れるかもしれないな。
こんな呪われた異世界じゃあ彼女なんかできそうにないし、早いところ帰還したい。
もっと違う設定で、もっと違う呪いだったらよかったけど、好きな人とイチャイチャできない世界なんてグッバイだ。ここは俺の世界じゃない。
そんなことを考えながらしばらく歩くと、やっと目的の植物が群生するエリアにたどり着いた。
さっそく、植物を『サーチ』してみる。
『 名前:エムエム 毒性:幻覚(たべちゃダメ) 』
『 名前:セラビス 毒性:麻痺(たべちゃダメ) 』
『 名前:レレリー 毒性:催眠(たべちゃダメ) 』
これだこれだ……この怪しさ満点の薬草を採取しよう。
でも気をつけなければならないことがある。それはエムエムとセラビスという薬草は除外するということだ。採取したい薬草はあくまでもレレリーのみ。
「……にしてもこの草たちは、みんなよく似てるな……でも、間違えたって幻覚と痺れくらいで死ぬことはないようだから……まいっか」
ちょっとだけ自分の適当さに恐ろしさを感じるがここは異世界だ。まぁ、割とどうでもいい。ジャマールのパーティが上手いこと罠にハマってくれたらそれで十分だ。殺したら洒落にならんが、そのときは、そのとき考えよう。
サクサクと短刀を振るった俺は、採取したレレリーを籠に入れた。
雨のおかげ水分が含まれていた草は、すぐに籠の中でかさばってきた。
「まぁ、こんなもんでいいだろう。大量に持っていく必要もないし、永遠に眠りにつかれても困ってしまう」
採取を終えて、さぁ、帰ろうかと思ったところ、おや……かすかに遠くのほうで枝の折れる音が聞こえた。
「何かいるな……」
と察し、その音のするほうに近づいてみる。
フードを被り、膝を曲げて腰を落とし、唯我独尊と言わんばかりの背の高い草に身を隠しながら歩く。
手を伸ばし、草を分けて薙払ったとき、草同士が擦れる音が大きく立たないように注意しながら、一歩、一歩、慎重に歩を進める。
風に揺れる草の中に、一人の男が立っていた。
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