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第一章 異世界の村 毒の森 盗まれた三億の金貨
26 他人をかってにステータスオープンするの面白すぎる
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風呂から上がった俺は、村人の服に袖を通した。
さすがに大柄なゴローさんの服だけあってぶかぶかしていたが、まぁ、着れなくもなかった。襟ぐりの大きいシャツの上にベストを羽織り、下着はトランクスのようだ。パンツは麻のような素材で穿いてみると、サラッとした肌触りだった。
「おお、探偵さんなかなか似合うな」
「ゴローさんちょっと服を借りるぞ」
「いいぜ。ちょっと大きいだろうけどな」
「大丈夫だ。ありがとう」
ちょうどゴローさんや他の村の男たちも風呂から上がったところで、みんな畳の上でゴロンと胡座をかいて休憩していた。話題になっているのは、やっぱりあかねちゃんのことだ。
「スカーレットちゃんは全裸じゃないところが逆にいいよな」
「んだなぁ……天使だ」
「それに比べてうちのカカアときたら……まるでチュピエモンだぁ」
「おい! それを言っちゃあおしめぇよ」
バカみたいに談笑する四人の村人は、どこにでもいるおじさんって感じの風貌だった。
その顔をよく見てみると工房にいた職人さんだった。『サーチ』してみると、やっぱり各人それぞれ職人スキルを持っていた。『武器鍛冶』『防具鍛冶』『道具鍛冶』『木工鍛冶』といったものを持っていて、四人で力を合わせれば商店が開業できそうだった。
ゴローさんは縄職人のサルートさんと仲がいいらしい。茶を飲みながら談笑している。
隅のほうには王都で買い物してくれた青年と、いつも高台で見張りをしている少年の姿があった。
彼らを『サーチ』してみると、青年のほうのステータスはこんな感じだった。
『 ミッシェル 戦士 せいべつ:おとこ 』
『 レベル:21 ねんれい:19 』
『 ちから: 87 』
『 すばやさ:112 』
『 みのまもり: 56 』
『 かしこさ: 40 』
『 うんのよさ: 82 』
『 さいだいHP:158 』
『 さいだいMP: 0 』
『 こうげき力: 95 』
『 しゅび力: 78 』
『 EX: 45000 』
『 G: 8400 』
『 スキル: 』
『 のろい: 』
『 まほう: 』
一方、少年のほうはこうだ。
『 ラーク 魔法戦士 せいべつ:おとこ 』
『 レベル:18 ねんれい:16 』
『 ちから: 52 』
『 すばやさ:138 』
『 みのまもり: 45 』
『 かしこさ: 67 』
『 うんのよさ: 92 』
『 さいだいHP:134 』
『 さいだいMP: 40 』
『 こうげき力: 65 』
『 しゅび力: 58 』
『 EX: 25000 』
『 G: 3400 』
『 スキル: 』
『 のろい: 』
『 まほう:水 』
能力値は特に目立つところはなかった。所謂、モブキャラと言ったところか。
しかしミッシェル青年のレベルが21なところが興味深い。
このくらいのレベルで王都に往来できるのなら、案外このネイザーランド地方はイージーモードなのかもしれないな。
もっともミッシェル青年が魔獣から逃げてばかりいたら話は別だが。
一方、ラーク少年のほうは、村の警備員と言ったところか。
彼らは寡黙に茶を飲んでいた。久しぶりに風呂を入ったので、湯当たりしてはいけない。そんな気持ちがあるのだろう。村のおじさんたちは仲良くごろ寝して、十分に休憩をしている。
「じゃ、お先に……」
村人たちに手を振った俺は、風呂場をあとにした。
外に出ると、サーッと風が吹いていた。温まった身体に心地よい湯涼みとなる。
「ああ、いい湯だった……」
遥かに望む蒼穹を仰ぎながら、独り言をつぶやく俺は、ふとタオルに含んだ水分が気になったので絞ってみた。
「ふんっ」
タオルからボターッと勢いよく水が滴った。
やっぱり思った通りだった。軽く力を入れただけで身体の内側から強力なパワーがあふれる。
俺は異世界に来てから桁違いのパワーを手に入れたような気がしていた。
しかしそんなパワーは使うことがないようにしたいと言うのが本音だ。
この異世界は剣と魔法のファンタジーな世界だと聞いたが、探偵の俺は力よりも頭脳で勝負したいと思っている。
基本的に戦闘は戦わずして勝ち。または、血を流さずして勝利するという兵法を実践していきたい。
そんなことを思考しながら歩いていると、「あの~」と背後から声をかけられた。
振り返ると村娘が立っていた。パッと見た感じ十代後半といったところか。
「なに?」
ぶっきらぼうに応対してやると、村娘は胸を膨らませ一息ついてから口を開いた。
「スカーレットちゃんとは付き合ってるんですか?」
「えっ?」
まったく予想していない質問だった。
答えに困っているわけではないが、沈黙の時間が数秒間ほど流れる。
「……付き合ってないけど」
事実を述べただけだが、娘はほっと胸をなで下ろし「よかった」とつぶやいた。
何がよかったのだろうか? 俺とあかねちゃんが付き合えるわけないだろう。
そもそも今の田中さんの年齢は十四歳なんだ。手を出したらアウト。警察に捕まってしまうではないか。
急に機嫌が良くなった村娘は、にっこりと笑うと話をつづけた。
「ねぇ、お兄さんっていつまで村にいるん?」
「さぁ、決まってないが……長くはないよ、旅に出ないといけない」
「やっぱり旅人さんか……」
「何かあった?」
「付き合ってください」
「えっ?」
「……わたしと付き合ってくださいっ」
突然すぎる告白だった。
イザベルさんと言い、異世界の女性たちはみんな積極的だなぁと思った。
というか、この村娘は俺のどこが好きで付き合ってくれなんて言うのだろう。まったく意味不明で怪しすぎる。
あ! ひょっとして、あかねちゃんから金を貰う見返りにドッキリ大作戦でも仕向けているんじゃないか?
危ない……村娘の可愛いい容姿に騙されて、うっかり告白を受けるところだった。
とは言え、まぁ、付き合うこと自体は悪くないか……?
と思い直し、とりあえず年齢が気になるので『サーチ』してみることにした。
『 エミリア 村娘 せいべつ:おんな 』
『 レベル:8 ねんれい:16 』
『 スリーサイズ:81・58・82 』
『 しんちょう:158 たいじゅう:48』
それ以下の数値は特に目立つものがなかったので目を通さなかった。
大事なことなので、娘に質問してみる。
「なぁ……エミリアちゃんは十六歳でいいのかな?」
「え? なんで私のことを知ってるん? その白く光ってるのなに? こわっ……」
「いやいや、いきなり告白してくる君のほうが怖いんだが」
「あ、それもそっか……あはは」
エミリアちゃんの笑顔は可愛かった。
異世界の村娘なんか何とも思っていなかったが、笑顔を見ているとなぜか好意的になってしまう。
くそぅ……ズルぃ……好きでもなんでもなかったのに、守ってあげたくなってしまうではないか……。
よし、とりあえず触れ合ってみて、気絶するかどうか確認しよう。
「付き合うとかは、まぁ、置いといて、ちょっとお兄さんと握手してくれないか?」
「えっ……無理……キモぃ」
「なんだそれ! さっき告白してきたくせにキモいとはなんだ! キモいとは!」
「だって付き合ってからならいいけど、付き合ってもないのに手は握れないよぉ」
「はぁ?」
なんなんだその理論は?
男女関係は付き合ってからでないと何もできないとでも言うのなら、それならば手を握るために付き合うしかないだろう。
ええい、ここは異世界だ。十六歳の女の子と付き合っちゃうぞ。実験のためだ。
「……じゃあ、付き合ってください」
「わかりました」
俺は手を差し出した。
エミリアちゃんは伏し目がちに俺の手に触れる。
その瞬間、俺の目の前は真っ暗になり……気絶した。
さすがに大柄なゴローさんの服だけあってぶかぶかしていたが、まぁ、着れなくもなかった。襟ぐりの大きいシャツの上にベストを羽織り、下着はトランクスのようだ。パンツは麻のような素材で穿いてみると、サラッとした肌触りだった。
「おお、探偵さんなかなか似合うな」
「ゴローさんちょっと服を借りるぞ」
「いいぜ。ちょっと大きいだろうけどな」
「大丈夫だ。ありがとう」
ちょうどゴローさんや他の村の男たちも風呂から上がったところで、みんな畳の上でゴロンと胡座をかいて休憩していた。話題になっているのは、やっぱりあかねちゃんのことだ。
「スカーレットちゃんは全裸じゃないところが逆にいいよな」
「んだなぁ……天使だ」
「それに比べてうちのカカアときたら……まるでチュピエモンだぁ」
「おい! それを言っちゃあおしめぇよ」
バカみたいに談笑する四人の村人は、どこにでもいるおじさんって感じの風貌だった。
その顔をよく見てみると工房にいた職人さんだった。『サーチ』してみると、やっぱり各人それぞれ職人スキルを持っていた。『武器鍛冶』『防具鍛冶』『道具鍛冶』『木工鍛冶』といったものを持っていて、四人で力を合わせれば商店が開業できそうだった。
ゴローさんは縄職人のサルートさんと仲がいいらしい。茶を飲みながら談笑している。
隅のほうには王都で買い物してくれた青年と、いつも高台で見張りをしている少年の姿があった。
彼らを『サーチ』してみると、青年のほうのステータスはこんな感じだった。
『 ミッシェル 戦士 せいべつ:おとこ 』
『 レベル:21 ねんれい:19 』
『 ちから: 87 』
『 すばやさ:112 』
『 みのまもり: 56 』
『 かしこさ: 40 』
『 うんのよさ: 82 』
『 さいだいHP:158 』
『 さいだいMP: 0 』
『 こうげき力: 95 』
『 しゅび力: 78 』
『 EX: 45000 』
『 G: 8400 』
『 スキル: 』
『 のろい: 』
『 まほう: 』
一方、少年のほうはこうだ。
『 ラーク 魔法戦士 せいべつ:おとこ 』
『 レベル:18 ねんれい:16 』
『 ちから: 52 』
『 すばやさ:138 』
『 みのまもり: 45 』
『 かしこさ: 67 』
『 うんのよさ: 92 』
『 さいだいHP:134 』
『 さいだいMP: 40 』
『 こうげき力: 65 』
『 しゅび力: 58 』
『 EX: 25000 』
『 G: 3400 』
『 スキル: 』
『 のろい: 』
『 まほう:水 』
能力値は特に目立つところはなかった。所謂、モブキャラと言ったところか。
しかしミッシェル青年のレベルが21なところが興味深い。
このくらいのレベルで王都に往来できるのなら、案外このネイザーランド地方はイージーモードなのかもしれないな。
もっともミッシェル青年が魔獣から逃げてばかりいたら話は別だが。
一方、ラーク少年のほうは、村の警備員と言ったところか。
彼らは寡黙に茶を飲んでいた。久しぶりに風呂を入ったので、湯当たりしてはいけない。そんな気持ちがあるのだろう。村のおじさんたちは仲良くごろ寝して、十分に休憩をしている。
「じゃ、お先に……」
村人たちに手を振った俺は、風呂場をあとにした。
外に出ると、サーッと風が吹いていた。温まった身体に心地よい湯涼みとなる。
「ああ、いい湯だった……」
遥かに望む蒼穹を仰ぎながら、独り言をつぶやく俺は、ふとタオルに含んだ水分が気になったので絞ってみた。
「ふんっ」
タオルからボターッと勢いよく水が滴った。
やっぱり思った通りだった。軽く力を入れただけで身体の内側から強力なパワーがあふれる。
俺は異世界に来てから桁違いのパワーを手に入れたような気がしていた。
しかしそんなパワーは使うことがないようにしたいと言うのが本音だ。
この異世界は剣と魔法のファンタジーな世界だと聞いたが、探偵の俺は力よりも頭脳で勝負したいと思っている。
基本的に戦闘は戦わずして勝ち。または、血を流さずして勝利するという兵法を実践していきたい。
そんなことを思考しながら歩いていると、「あの~」と背後から声をかけられた。
振り返ると村娘が立っていた。パッと見た感じ十代後半といったところか。
「なに?」
ぶっきらぼうに応対してやると、村娘は胸を膨らませ一息ついてから口を開いた。
「スカーレットちゃんとは付き合ってるんですか?」
「えっ?」
まったく予想していない質問だった。
答えに困っているわけではないが、沈黙の時間が数秒間ほど流れる。
「……付き合ってないけど」
事実を述べただけだが、娘はほっと胸をなで下ろし「よかった」とつぶやいた。
何がよかったのだろうか? 俺とあかねちゃんが付き合えるわけないだろう。
そもそも今の田中さんの年齢は十四歳なんだ。手を出したらアウト。警察に捕まってしまうではないか。
急に機嫌が良くなった村娘は、にっこりと笑うと話をつづけた。
「ねぇ、お兄さんっていつまで村にいるん?」
「さぁ、決まってないが……長くはないよ、旅に出ないといけない」
「やっぱり旅人さんか……」
「何かあった?」
「付き合ってください」
「えっ?」
「……わたしと付き合ってくださいっ」
突然すぎる告白だった。
イザベルさんと言い、異世界の女性たちはみんな積極的だなぁと思った。
というか、この村娘は俺のどこが好きで付き合ってくれなんて言うのだろう。まったく意味不明で怪しすぎる。
あ! ひょっとして、あかねちゃんから金を貰う見返りにドッキリ大作戦でも仕向けているんじゃないか?
危ない……村娘の可愛いい容姿に騙されて、うっかり告白を受けるところだった。
とは言え、まぁ、付き合うこと自体は悪くないか……?
と思い直し、とりあえず年齢が気になるので『サーチ』してみることにした。
『 エミリア 村娘 せいべつ:おんな 』
『 レベル:8 ねんれい:16 』
『 スリーサイズ:81・58・82 』
『 しんちょう:158 たいじゅう:48』
それ以下の数値は特に目立つものがなかったので目を通さなかった。
大事なことなので、娘に質問してみる。
「なぁ……エミリアちゃんは十六歳でいいのかな?」
「え? なんで私のことを知ってるん? その白く光ってるのなに? こわっ……」
「いやいや、いきなり告白してくる君のほうが怖いんだが」
「あ、それもそっか……あはは」
エミリアちゃんの笑顔は可愛かった。
異世界の村娘なんか何とも思っていなかったが、笑顔を見ているとなぜか好意的になってしまう。
くそぅ……ズルぃ……好きでもなんでもなかったのに、守ってあげたくなってしまうではないか……。
よし、とりあえず触れ合ってみて、気絶するかどうか確認しよう。
「付き合うとかは、まぁ、置いといて、ちょっとお兄さんと握手してくれないか?」
「えっ……無理……キモぃ」
「なんだそれ! さっき告白してきたくせにキモいとはなんだ! キモいとは!」
「だって付き合ってからならいいけど、付き合ってもないのに手は握れないよぉ」
「はぁ?」
なんなんだその理論は?
男女関係は付き合ってからでないと何もできないとでも言うのなら、それならば手を握るために付き合うしかないだろう。
ええい、ここは異世界だ。十六歳の女の子と付き合っちゃうぞ。実験のためだ。
「……じゃあ、付き合ってください」
「わかりました」
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