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例のごとく帰りのバス停はおっさんたちで行列を作っていた。

きっとまたバスの中でおっさんたちにもみくちゃにされてしまうのかと思うと憂鬱になってきた。

実は私のおっぱいは大きい。

自慢じゃないがEカップある。

大きいと可愛いブラがいっきになくなるのでDがよかった。

まあ、そんなことはどうでもいい。

とにかく、このおっぱいが見ず知らずのおっさんにあたるのが死ぬほど嫌だった。

でもこのクソ暑い炎天下に駅まで歩けるわけがない。汗でぬれぬれになるのも嫌だ。

しかたなく、おっさんの例に並ぼうとした、その時!

あのクラシックのような声が響いた。

「あ、おつかれさまです~」

ディーンが優しい笑顔でこちらに歩いてきた。

ああ、最高だ……なんだこれ……さわやかすぎる。

帰りのバスは案の定おっさんたちのデスパレードだった。

だが、ディーンが私の正面に立っておっさんたちをガードしてくれる。

おいおい!  彼氏じゃん!  この行動は彼氏ですわ!

なんでこんな30代のおばさんにこんなことができるんだよーって叫びたい衝動に駆られたができるはずもなく。

ただ、私は顔を赤くすることしかできなかった。

バスから降りると、ディーンは実はこの近くのホテルに泊まっているのだと言った。

へえー、私のホテルと近いね、なんて話をしていると、まさかの展開がおきた。

「あ、よかったら一緒にご飯いきませんか?」

ディーンは本当にストレートに誘ってくる。

来た……でも、いいのか?
  
私は人妻だし、おばさんだし、大丈夫だろうか?
  
「俺、昨日いいとこ見つけたんです」

くそう、気になることを言いやがるディーンめ!
  
「えっ!  どこなの?」

私はどこからこんな声が出てくるのか不思議なくらい女の声を出していた。自分でもびっくりだ。
  
「なんかお母さんの味って感じで、バリエーションが豊富な店なんです」
「へえー、気になる~」

  なんの店だろうかという疑問を解消するためだという言い訳にして、私はディーンに着いていくことにした。
  
店は◯戸屋だった。
  
この当時はまだ全国展開してなくて、関東方面しかなかったようで、ディーンの地元にはなかったらしい。
  
私たちは、サクッとご飯を食べた。

その後のディーンのアプローチがそれはもう見事だった。
  
まるで、魚を釣ったあと、ひょいっと網ですくうような流れだった。
  
「あ、よかったらこの後テスト対策しませんか?  俺いいもの持っているんです」

テスト対策?  いいもの?
  
私の目は輝いた。
  
でも、どこで?
  
ディーンはサラッと言った。
  
「じゃあ、ネカフェでもいきましょう」

私たちは30分200円だったかな、そんな感じのネカフェに行った。
  
そして、こじんまりとした個室の空間に入った。
  
ディーンはバックからA4の書類を取り出した。
  
見てみると先生がテストにでるよーと言ったところがエクセルでまとめられていた。
  
これがあれば、いちいちテキストを見なくてもすむ。
  
「すごい!  どうしたのこれ?」
「実は職場の先輩はもうこの資格取っていたんです」
「へえ、そうなんだ」
「はい、あとは先輩からテキストを借りてマーカーの部分を抜粋してエクセルで作ったんです」

私は感動した。
  
「よかったらこれコピーしますか?」

私は秒でうなずいた。
  
「ありがとう、でも、なにかお礼しなきゃ……」
「じゃあ、ちょっとこっち来てください」
「えっ!」

ディーンは私を後ろから抱き寄せると肩をもんだ。
  
「マッサージのモデルになってくださいよ、いま勉強中なんです」
「そ、そんなあ、それじゃあ、私が気持ちよくなっちゃうだけでお礼じゃないじゃない……いいの?」
「じゃあ、あとから俺にもマッサージしてくれますか?」
「ええ、いいわよ」
「ありがとう、じゃあ、俺がさきにマッサージしますね」

ディーンの手が私のガチガチに硬くなった肩に触れた。
  
と同時に、もみもみしてきた。
  
なんともいえない気持ちよさだった。
  
私の顔はとろけた。
  
もう好きなようにしてって感じだった。
  
ディーンの手がどんどんデコルテの方に伸びてくる。
  
細くてしなやかな腕の筋肉をしていた。
  
「わあ、リンパがつまってますね」
「ん?  ええ、そうねえ……」
「ここ、痛くないですか?」
「んんっ、ちょっと痛いけど……気持ちいいわ」
「いた気持ちいってやつですか?」
「ええ、そんな感じよ」

ディーンの手はもう私のおっぱいの上の方をもんでいた。
  
やだ……これ……めちゃくちゃ気持ちいい!
  
「あ、あんっ」

私は喘いでしまった。
  
ディーンがとっさに私の口を塞いだ。
  
目が飛び出るほどびっくりした。
  
唇にディーンの綺麗な指先が触れると体が震えた。
  
唇は性感帯で、私は弱かった。

あと首とか耳もそうだ。

ああ、もうほとんど弱いじゃんか。
  
体は熱くなり、溶けて、もう下はぬれぬれだった。触らなくてもわかった。
  
ディーンは私の口を塞ぎながら、おっぱいをもんできた。
  
たまに乳首をつんつんしてくるから、もうたまんない。
  
私はキスしたくてしたくてどうしようもなくなっていた。
  
でも、ここじゃあ声が出せない。
  
と思っていると、ディーン私の口とおっぱいを解放した。
  
「じゃあ、行きましょうか……」

私はコクっとうなずくと、もう彼についていくしかなかった。
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