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おまけ ちょっと休憩して登場人物たちのデータを見てみよう
立花智史のプロフィール 閑話
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立花智史 通称:パパ 44歳 検察官
体型:182センチ、細身ワイルド、仕事中はオールバック、家では髪を下ろしている
好き:家族、ビール、温泉、ダジャレ(親父ギャグ)
嫌い:娘に嫌われること、信子のグチ、遅い裁判、悪徳弁護士
家族:父親、母親、娘、猫(ペットのラム)
一人称:俺、私
セリフ:大人言葉、お酒を飲むと面白くなる
ハルカが智史の勤める検察支部に訪れた際、理音を助けることの他に、ローマ旅行についてや、身の上話をしていた。
それは次のような内容であった。
「パパ様、それともう一つお願いがあります」
「何かな?」
「リオンちゃんと海外旅行に行きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「もしかして、ローマかい?」
「あ、ご存知でしたか……」
「うん、久しぶりに理音が大きな声でいったよ。ローマに行ってみたいと」
「そうでしたか。それなら話が早いですわ。二泊三日の旅行を計画しております」
「ほう」
「パパ様へのお土産も御用意させてもらう次第です」
「ほほう」
「イタリアンビールなどいかがでしょうか。塩気の効いたピザに相性ぴったりですわ」
「うむ……ああ、それいいな」ゴクリ
「では、パパ様のお土産はビール……と」メモメモ
「おいおい、まだ許可してないが」
「うふふ、そうですわね」
「まったく……春香ちゃんには敵わないよ」
「恐れ入ります」
「あ、話は変わるが、春香ちゃん、やっぱり君は弁護士になる素質があるよ」
「……」
「人を助けようとするその正義感は、是非とも社会に役に立ててもらいたい」
「検察官のパパ様が、なぜわたくしに弁護士になれと? 前々からそうおっしゃいますが、わたくしは大切な人を守りたいが故の行動なのです。それが赤の他人となれば……どうでしょうか……上手くいくかどうか」
「いや、君は根っからの正義のヒーローだ。きっと前世は勇者か何かだろう」
「あらまぁ……パパ様もファンタジーなことをおっしゃるのね」
「ふふふ、昔はよく漫画を読んだからな」
「本当にパパ様は面白い人ですわね。では弁護士の件は考えておきます。父と母のこともありますし……弁護士には因縁があります」
「ああ、あの強欲な弁護士のせいであやうく加害者が無罪になるところだった」
「父と母のあの交通事故は、目撃者がいなくて困っているところでした。しかも肝心のドラレコが損壊していて証拠がない状況の中、街にある監視カメラの動画を証拠として提示してくださいましたので助かりました。ありがとう存じます」
「いやいや、起訴ができるのは検察官だけだからな。当然のことをしたまで」
「はい、お爺様もパパ様のことを非常に感謝してます。これでわたくしの父と母も成仏できたといっております」
「……や、春香ちゃん、君はすごいよ……普通の女の子なら泣いてるぜ」
「でしたら、わたくしは普通ではないかもしれなせんね。うふふ」
「褒めてるわけではない。泣いてもいいといっている」
「ここでは泣けません。泣くときは一人でクラシックを聴きながら泣きます」
「そうか……強いな。ところで、賢太郎さんはお元気ですか?」
「はい……といったら嘘になります」
「!? どこか悪いのか」
「実は、お婆様の方が調子が悪く、ただいま検査入院中なのです。それに伴って、お爺様もボケてしまい、今、老健に入居中です」
「なんと……そのことは理音には話してあるのかい?」
「いえ、心配させたくないので、まだ話していません。ローマから帰国し、また折を見てから話そうかと思います。まだお婆様の病状もはっきりとわかりませんので……」
「そうか……でも、ありがとう。俺には話してくれて」
「いえ、パパ様は人柄がいいのか、つい心を許して話してしまいます」
「……あ、ああ」
「で、では、わたくしはこれで失礼いたしますわ……ごきげんよう」
「うん、春香ちゃん元気でな」
「……」
「どうした?」
「リオンちゃんの件、くれぐれも無視しないで、是非とも現場に足を運んでいってくださいませ!」
「承知した」
体型:182センチ、細身ワイルド、仕事中はオールバック、家では髪を下ろしている
好き:家族、ビール、温泉、ダジャレ(親父ギャグ)
嫌い:娘に嫌われること、信子のグチ、遅い裁判、悪徳弁護士
家族:父親、母親、娘、猫(ペットのラム)
一人称:俺、私
セリフ:大人言葉、お酒を飲むと面白くなる
ハルカが智史の勤める検察支部に訪れた際、理音を助けることの他に、ローマ旅行についてや、身の上話をしていた。
それは次のような内容であった。
「パパ様、それともう一つお願いがあります」
「何かな?」
「リオンちゃんと海外旅行に行きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「もしかして、ローマかい?」
「あ、ご存知でしたか……」
「うん、久しぶりに理音が大きな声でいったよ。ローマに行ってみたいと」
「そうでしたか。それなら話が早いですわ。二泊三日の旅行を計画しております」
「ほう」
「パパ様へのお土産も御用意させてもらう次第です」
「ほほう」
「イタリアンビールなどいかがでしょうか。塩気の効いたピザに相性ぴったりですわ」
「うむ……ああ、それいいな」ゴクリ
「では、パパ様のお土産はビール……と」メモメモ
「おいおい、まだ許可してないが」
「うふふ、そうですわね」
「まったく……春香ちゃんには敵わないよ」
「恐れ入ります」
「あ、話は変わるが、春香ちゃん、やっぱり君は弁護士になる素質があるよ」
「……」
「人を助けようとするその正義感は、是非とも社会に役に立ててもらいたい」
「検察官のパパ様が、なぜわたくしに弁護士になれと? 前々からそうおっしゃいますが、わたくしは大切な人を守りたいが故の行動なのです。それが赤の他人となれば……どうでしょうか……上手くいくかどうか」
「いや、君は根っからの正義のヒーローだ。きっと前世は勇者か何かだろう」
「あらまぁ……パパ様もファンタジーなことをおっしゃるのね」
「ふふふ、昔はよく漫画を読んだからな」
「本当にパパ様は面白い人ですわね。では弁護士の件は考えておきます。父と母のこともありますし……弁護士には因縁があります」
「ああ、あの強欲な弁護士のせいであやうく加害者が無罪になるところだった」
「父と母のあの交通事故は、目撃者がいなくて困っているところでした。しかも肝心のドラレコが損壊していて証拠がない状況の中、街にある監視カメラの動画を証拠として提示してくださいましたので助かりました。ありがとう存じます」
「いやいや、起訴ができるのは検察官だけだからな。当然のことをしたまで」
「はい、お爺様もパパ様のことを非常に感謝してます。これでわたくしの父と母も成仏できたといっております」
「……や、春香ちゃん、君はすごいよ……普通の女の子なら泣いてるぜ」
「でしたら、わたくしは普通ではないかもしれなせんね。うふふ」
「褒めてるわけではない。泣いてもいいといっている」
「ここでは泣けません。泣くときは一人でクラシックを聴きながら泣きます」
「そうか……強いな。ところで、賢太郎さんはお元気ですか?」
「はい……といったら嘘になります」
「!? どこか悪いのか」
「実は、お婆様の方が調子が悪く、ただいま検査入院中なのです。それに伴って、お爺様もボケてしまい、今、老健に入居中です」
「なんと……そのことは理音には話してあるのかい?」
「いえ、心配させたくないので、まだ話していません。ローマから帰国し、また折を見てから話そうかと思います。まだお婆様の病状もはっきりとわかりませんので……」
「そうか……でも、ありがとう。俺には話してくれて」
「いえ、パパ様は人柄がいいのか、つい心を許して話してしまいます」
「……あ、ああ」
「で、では、わたくしはこれで失礼いたしますわ……ごきげんよう」
「うん、春香ちゃん元気でな」
「……」
「どうした?」
「リオンちゃんの件、くれぐれも無視しないで、是非とも現場に足を運んでいってくださいませ!」
「承知した」
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