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第三章 天職はセラピストでした
5 スパルタ指導
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初出勤から理音の壮絶な研修が始まった。
理音が研修でマスターすることはただ一つ。アロマセラピーだ。
アロマセラピーとは、精油の香りを使って、病気の治療や予防、または心身の健康やストレス解消といったリラクゼーションを目的とする治療法だ。
そしてこの店のターゲットにしている客の性別は……男性だった。
「ま、まだここを触るんですか?」
理音は、あっ、やだぁ、え~、むり、ぐぬぬ……とかいいながら研修を行っている。
希美が、いいから頑張りなさい、と横から指導する。
まずは基礎からだ。体の構造、筋肉の筋、どこを押せば気持ちいいのか、それとも痛いか、関節を曲げるとどういうふうに体は動くのか、といったところから研修はスタートした。
モデルくん人形はとてもリアルに関節が動いた。ありえない方向に関節を曲げても、痛がらない無表情の顔がどこか面白い。
だが体が完全に男のそれだった。触るなんてとんでもない。本当に嫌だった。見ることさえ戸惑った。
だが共に研修する女性陣、小野寺と和久井が笑いながら、
「人形だよ?」
「まず触ってみたら?」
と背中を押してくれたので、理音はとりあえず触ってみた。
ピト……。
モデルくんはリアルだった。肉感や肌触りが人そのものだった。しかもスイッチがあった。なんだこれは?
ポチ!
電源をつければ人肌に温かくなってきた。素晴らしい技術だと思った。目を閉じて触れれば、人間と間違えるレベルだった。しかも顔も筋肉もイケメンに作られていた。ジッと見つめていると、ちょっとだけ隼人に重なって見えた。
ああ、隼人さん……今頃は何をやっているだろう……。
「こら、真面目にやりなさい」
ぼうっとする理音を叱った希美は、モデルくんについて説明を始めた。
希美がいうには、この技術は映画などで見かける特殊造形技術なのだそうだ。
理音の頭の中で、本物そっくりの恐竜や動物など駆け回る映画が連想された。
これは人形……これは人形……人間の男ではない……。
理音はそう思うことによって、だんだん男性の構造に慣れていった。
筋の入った筋肉、硬い骨、浮き出た血管に男らしさを感じることができた。
だが、どうしても直視できないところがあった。
「立花さん! 前を向きなさい!」
「いやっ、む、ムリですぅ」
「ムリじゃない! できる! これは人形よ!」
「に、人形……これは人形……」
ゆっくりと顔を上げる理音。
だが、サッと目を逸らす。
恥ずかしくて、顔がリンゴのように赤く染まっている。
「ここを見ながらやりなさい!」
「やってます……」
「いいえ、すぐ目を逸らしてるっ!」
「うぅ……」
モデルくんに慣れてきた理音だったが、色々な面で前途多難な研修であることに変わりはなかった。
まず男の体にぜんぜん慣れていない。全くといっていいほどだ。
呆れた希美だったが、理音の将来性に期待して、トコトン基礎から教えた。
希美のスパルタ指導が始まった。
「まずは施術室を徹底的に掃除をすること。もちろん自分の家の部屋もね」
「アロマオイルは天然の精油を使うこと。合成香料はあり得ない」
「ココナッツオイルにその精油を垂らすこと。入れすぎに注意して」
「手のひらでアロマオイルをなじませて温めること。急にお客様に触らないで」
「ファーストタッチは優しく包み込むように手のひらで圧迫するホールディング」
「それから流れるように撫でて精油を皮膚になじませていくエフルラージュ」
「ゆったりと筋肉のコリを指圧でほぐすフリクション」
「さらに筋肉をしっかりもみほぐすニーディング」
覚えることがいっぱいで、真っ白だった理音の研修ノートはすぐに黒く染まった。
それからというもの。
理音のダラケきった生活が一変した。整理整頓をマメにするようになり綺麗好きになった。それは研修で毎日のように掃除をしていたからだ。自分の部屋にゴミ箱も置いた。大き目なやつにした。ママは拍手して泣きながら喜んだ。
朝は早起きするようになった。出勤前に化粧をするためだ。パパが目の色を変えて、仕事帰りに飲みに行こうよ、なんて誘ってくるようになった。またね、と答えると、パパは、絶対だよ、と子どものように甘えた声でいった。
ハルカに、『頑張って研修してるよ』とラインを送っておいた。ついでにモデルくんの写真も添付するおまけつき。研修を終えて帰宅途中、ハルカのラインが受信されていたので開いてみた。
相変わらず長い文章だった。
『モデルくん……興味深いですわ。それよりリオン、あなたには賢者の力があります。本領を発揮させるためには、そんなお人形さんではダメですわ! すぐに研修をマスターして本物の人間、いや、男性に触れてみることをお勧めいたしますわ。それではリオン、ファイト! ですわ」
……。
そうだ……本番はお客さんといえども、男性に触れなければならない……。
私にそんなことできるだろうか?
そんな不安を抱えながらも、理音は着実に研修を進めていった。
モデルくん人形をマッサージして、家に帰って夕飯を食べて風呂に入って寝る。早起きして、メイクして朝食を摂って出勤。電車に揺られる時も研修ノートを読んで復習。店に着いたらすぐに施術室の掃除。モデルくん人形を使って研修。ひたすらにマッサージの特訓をする。そして家に帰ったら、夕飯を食べて風呂に入って寝る。
ガバ!
早起きして、メイクして……。
「いってきまーす」
そんな毎日がループしていた。だが決して嫌ではなかった。
充実した毎日を過ごしているな、という自覚もしていた。美味しいママの手料理を食べて、しっかり寝れば自然と体力も回復した。だから希美のスパルタ指導に耐えられた。泣きそう、いや、涙をこぼして泣いた日もあった。
だが、期待されているがゆえの、希美なりの愛情だろうと受け取り、その期待に応えようと必死になって希美の指導についていった。
「違う! もっとこう滑らかに」
「はい!」
「違う! もっと体重を乗せて」
「はい!」
違う! はい! 違う! はいっ!
そのようなやり取りを希美と理音は何度も繰り返していた。
身体に刻み込むほどの反復練習だ。まるで特殊部隊の特訓かと思わせた。彼等は目隠しされても人を殺す訓練を受けているという。理音にとっても、マッサージを目を閉じていても施術できるレベルまで求められていた。
そんな理音たちの横で、共に研修をしていた小野寺と和久井は、もうすで研修をマスターしていた。もともと他の店で女性にアロママッサージを施術していた経験があったから、飲み込みも速かったのだ。理音よりも一歩リードする二人は、次のステップに移っていた。つまりモデルくんを卒業し、本物の男性へ施術をしている。
実際、すぐ隣の部屋でそれは行われていた。本番のお客さんを想定して練習しているようだ。もう希美の指導からも離れていた。二人に関しては、後は実践あるのみだ。
男も女も基本的に体の構造は同じだ。だが喜ぶポイントだけが違う。そいつを覚えなければならない。だがそれは指導というよりは実践して学習するものだった。
女は、綺麗になってますよ~という褒め言葉を聞いて喜び。
男は、綺麗な女性に触ってもらってる~という光景を見て喜ぶ。
こんな言葉もあるくらいだ。
女は聴覚で恋をして、男は視覚で恋をする。
だが、理音はそんな恋のことなんて、まだまだ到底わからないこと。
希美のスパルタ指導はまだまだ続く……。
「違う!」
という高い声に反応して、はい! という理音の返事が今日も響くのだった。
理音が研修でマスターすることはただ一つ。アロマセラピーだ。
アロマセラピーとは、精油の香りを使って、病気の治療や予防、または心身の健康やストレス解消といったリラクゼーションを目的とする治療法だ。
そしてこの店のターゲットにしている客の性別は……男性だった。
「ま、まだここを触るんですか?」
理音は、あっ、やだぁ、え~、むり、ぐぬぬ……とかいいながら研修を行っている。
希美が、いいから頑張りなさい、と横から指導する。
まずは基礎からだ。体の構造、筋肉の筋、どこを押せば気持ちいいのか、それとも痛いか、関節を曲げるとどういうふうに体は動くのか、といったところから研修はスタートした。
モデルくん人形はとてもリアルに関節が動いた。ありえない方向に関節を曲げても、痛がらない無表情の顔がどこか面白い。
だが体が完全に男のそれだった。触るなんてとんでもない。本当に嫌だった。見ることさえ戸惑った。
だが共に研修する女性陣、小野寺と和久井が笑いながら、
「人形だよ?」
「まず触ってみたら?」
と背中を押してくれたので、理音はとりあえず触ってみた。
ピト……。
モデルくんはリアルだった。肉感や肌触りが人そのものだった。しかもスイッチがあった。なんだこれは?
ポチ!
電源をつければ人肌に温かくなってきた。素晴らしい技術だと思った。目を閉じて触れれば、人間と間違えるレベルだった。しかも顔も筋肉もイケメンに作られていた。ジッと見つめていると、ちょっとだけ隼人に重なって見えた。
ああ、隼人さん……今頃は何をやっているだろう……。
「こら、真面目にやりなさい」
ぼうっとする理音を叱った希美は、モデルくんについて説明を始めた。
希美がいうには、この技術は映画などで見かける特殊造形技術なのだそうだ。
理音の頭の中で、本物そっくりの恐竜や動物など駆け回る映画が連想された。
これは人形……これは人形……人間の男ではない……。
理音はそう思うことによって、だんだん男性の構造に慣れていった。
筋の入った筋肉、硬い骨、浮き出た血管に男らしさを感じることができた。
だが、どうしても直視できないところがあった。
「立花さん! 前を向きなさい!」
「いやっ、む、ムリですぅ」
「ムリじゃない! できる! これは人形よ!」
「に、人形……これは人形……」
ゆっくりと顔を上げる理音。
だが、サッと目を逸らす。
恥ずかしくて、顔がリンゴのように赤く染まっている。
「ここを見ながらやりなさい!」
「やってます……」
「いいえ、すぐ目を逸らしてるっ!」
「うぅ……」
モデルくんに慣れてきた理音だったが、色々な面で前途多難な研修であることに変わりはなかった。
まず男の体にぜんぜん慣れていない。全くといっていいほどだ。
呆れた希美だったが、理音の将来性に期待して、トコトン基礎から教えた。
希美のスパルタ指導が始まった。
「まずは施術室を徹底的に掃除をすること。もちろん自分の家の部屋もね」
「アロマオイルは天然の精油を使うこと。合成香料はあり得ない」
「ココナッツオイルにその精油を垂らすこと。入れすぎに注意して」
「手のひらでアロマオイルをなじませて温めること。急にお客様に触らないで」
「ファーストタッチは優しく包み込むように手のひらで圧迫するホールディング」
「それから流れるように撫でて精油を皮膚になじませていくエフルラージュ」
「ゆったりと筋肉のコリを指圧でほぐすフリクション」
「さらに筋肉をしっかりもみほぐすニーディング」
覚えることがいっぱいで、真っ白だった理音の研修ノートはすぐに黒く染まった。
それからというもの。
理音のダラケきった生活が一変した。整理整頓をマメにするようになり綺麗好きになった。それは研修で毎日のように掃除をしていたからだ。自分の部屋にゴミ箱も置いた。大き目なやつにした。ママは拍手して泣きながら喜んだ。
朝は早起きするようになった。出勤前に化粧をするためだ。パパが目の色を変えて、仕事帰りに飲みに行こうよ、なんて誘ってくるようになった。またね、と答えると、パパは、絶対だよ、と子どものように甘えた声でいった。
ハルカに、『頑張って研修してるよ』とラインを送っておいた。ついでにモデルくんの写真も添付するおまけつき。研修を終えて帰宅途中、ハルカのラインが受信されていたので開いてみた。
相変わらず長い文章だった。
『モデルくん……興味深いですわ。それよりリオン、あなたには賢者の力があります。本領を発揮させるためには、そんなお人形さんではダメですわ! すぐに研修をマスターして本物の人間、いや、男性に触れてみることをお勧めいたしますわ。それではリオン、ファイト! ですわ」
……。
そうだ……本番はお客さんといえども、男性に触れなければならない……。
私にそんなことできるだろうか?
そんな不安を抱えながらも、理音は着実に研修を進めていった。
モデルくん人形をマッサージして、家に帰って夕飯を食べて風呂に入って寝る。早起きして、メイクして朝食を摂って出勤。電車に揺られる時も研修ノートを読んで復習。店に着いたらすぐに施術室の掃除。モデルくん人形を使って研修。ひたすらにマッサージの特訓をする。そして家に帰ったら、夕飯を食べて風呂に入って寝る。
ガバ!
早起きして、メイクして……。
「いってきまーす」
そんな毎日がループしていた。だが決して嫌ではなかった。
充実した毎日を過ごしているな、という自覚もしていた。美味しいママの手料理を食べて、しっかり寝れば自然と体力も回復した。だから希美のスパルタ指導に耐えられた。泣きそう、いや、涙をこぼして泣いた日もあった。
だが、期待されているがゆえの、希美なりの愛情だろうと受け取り、その期待に応えようと必死になって希美の指導についていった。
「違う! もっとこう滑らかに」
「はい!」
「違う! もっと体重を乗せて」
「はい!」
違う! はい! 違う! はいっ!
そのようなやり取りを希美と理音は何度も繰り返していた。
身体に刻み込むほどの反復練習だ。まるで特殊部隊の特訓かと思わせた。彼等は目隠しされても人を殺す訓練を受けているという。理音にとっても、マッサージを目を閉じていても施術できるレベルまで求められていた。
そんな理音たちの横で、共に研修をしていた小野寺と和久井は、もうすで研修をマスターしていた。もともと他の店で女性にアロママッサージを施術していた経験があったから、飲み込みも速かったのだ。理音よりも一歩リードする二人は、次のステップに移っていた。つまりモデルくんを卒業し、本物の男性へ施術をしている。
実際、すぐ隣の部屋でそれは行われていた。本番のお客さんを想定して練習しているようだ。もう希美の指導からも離れていた。二人に関しては、後は実践あるのみだ。
男も女も基本的に体の構造は同じだ。だが喜ぶポイントだけが違う。そいつを覚えなければならない。だがそれは指導というよりは実践して学習するものだった。
女は、綺麗になってますよ~という褒め言葉を聞いて喜び。
男は、綺麗な女性に触ってもらってる~という光景を見て喜ぶ。
こんな言葉もあるくらいだ。
女は聴覚で恋をして、男は視覚で恋をする。
だが、理音はそんな恋のことなんて、まだまだ到底わからないこと。
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