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第一章 悪徳モンスターはざまぁしますわ!
9 いじめはなくならない
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仕事に復帰した理音。
待っていたのは、開店前に並ぶ異常な数の客の行列。
客の殆どは高齢者の方々。
彼らはゾンビのように溢れ、開店と同時に雪崩れのように店内に入り込む。
時間を持て余している彼らは、待合椅子にドカッと座り。
セルフ自販機の飲み物を啜る。
エッチな表紙の週刊誌やスポーツ新聞を読みふけり。
やっと受付番号が回ってきたと思えば、店員にこう尋ねる。
「このスマホの使い方よくわからないんだけど……」
和かな笑顔で対応する理音。
だが、その心境は、
おいおい! そんなことはインターネットで検索して自分で調べてよ。
なんのためのスマホなんだ……。
使いこなせないのなら、いっそガラケーにすればいいのに……。
であった。
だが、お客様第一主義であるショップの方針に逆らうことはできない。
色々な問題を抱えた客の対応を余儀なくされる。
例えばこんな客もいる。
「パスワードを忘れたんだけど~」
「アドレスが作れないわ~」
こんな客は可愛い方だ。
これは理音でも難なく対応できる。
だが、理不尽なモンスタークレーマーはこんなレベルじゃない。
時にとんでもない難題を押し付けてくる。
「おい! おいっコラぁ!」
怒り狂ったおっさんが理音に近づく。まさにモンスターとの対峙だ。
「おい! これ充電できないんだけど! おまえのとこは不良品を売ってるのか!」
おっさんの手に持っていたのは他種携帯の充電器だった。充電できるわけがない。
「なおせ!」
無理です。こちらの充電器を購入くださいと理音が勧める。
するとおっさんはモンスターに豹変する。
「間違った充電器を買わせたおまえらが悪いんだ! 取り替えろ、さもなくば無料でよこせ」
こう返してくる。
理音はいつもの通りに店長に助けを求めようとした。
だが、やめておいた。
ラブホ連れ込み事件のことが頭を悩ませたのだ。
店長とはなるべく話をしたくなかった。
またラブホに連れていかれやしないか不安で仕方なかったからだ。
理音は躊躇いがちにモンスターの目を見た。
「こちらの充電器をお求めください」
と懇願するように頭を下げた。
するとモンスターは、二度と来るか! と怒鳴ってショップを出ていった。
そのやりとりを見ていた同僚のスタッフは、バックヤードで爆笑していた。
理音が困っているのに助けようとはしないのだった。
お昼休憩。
理音は事務所のロッカーに入ろうと扉のドアノブを触った。
その時……同僚のスタッフの話し声が聞こえた。
耳を澄ましてみると……どうやら店長の噂話をしているようだった。
そのまま話を聞いてみる。
「ねぇ、ねぇ、店長がどうしたの?」
「うん、うちの店でよく機種変するキャバ嬢いるじゃん? その子が見たんだって」
「あぁ、あのツケマめちゃ盛りのキャバ嬢ね」
「そうそう、なんかね、この前さ、店長が女と一緒にラブホの前にいたんだって~」
「うっそー! マジで~!?」
「でね、女の顔を見たら、うちの新人っぽいっていうの」
「ええ? 特徴は?」
理音の心臓はドキリと飛び跳ねた。
私のことだ……と思った。
「キャバ嬢がいうには、その女は巨乳だったらしいよ」
「それって落としの立花のことじゃん……ウケる!」
「それでね、店長はラブホに入る直前で巨乳に逃げられたんだってさ~」
「え~! 店長可愛そう……店長とだったらラブホいきたいよ~」
「でしょ~、店長ってもうすぐ研修でどっかいっちゃうしね~」
「だよね~」
「きっと離れる前に男らしく勇気出したのね~」
「あぁ~、そりゃ切ないわ~」
「それな~、それにしても落としの立花め! 店長の好意を無駄にするなんてさ……巨乳だからって調子のるなっつ~のっ、ああ! 何様だって感じよね……まったく」
「でもさ、立花って処女っぽいよね」
「たしかに!」
「どうせ、ビビって逃げたんじゃない」
「ありえる~」
理音は扉を開けることができなかった。
黙ってその場を歩き去る。
とりあえずトイレに入った。
便座に座り個室空間の天井を見上げた。
ぼうっと……学生時代の過去の記憶が蘇る。
蛇口から流れる水の音。
バケツにボゴボゴと水が溜められている。
すると、天井から水が降ってきた。雨かと思った。
いや、いやいや、それは違う……。
バシャーーン!
大量の水が落ちてきた。
女子たちの笑い声がトイレに響く。
おかげで理音の髪は濡れ、制服も透けた。
ゆっくりと扉を開けてみる……。
中学校の制服をきた女子がいた。
腕を組んで仁王立ちしている。
「コクられたからってあんま調子のるなよ!」
少女は暴言を吐いて去っていった。
理音は何も言い返せないまま、ただぼうっと下を向いて立ち尽くしていた。
ぽたぽたと理音の髪から水玉が滴り落ちる……。
ポタ……ポタ……。
ふと、現実に戻ってきた理音。
唇をグッと噛みしめる。
あの時と一緒だ……。
私はあの頃から何も進歩していないと思った。
午後からの勤務が始まった。
相変わらずモンスタークレーマの対応に追われる理音。
「おい! 携帯が繋がらないんだが!」
という強面のモンスターが現れた。
理音が受け取った携帯はガラケーだった。
それはかなり古い機種だった。
パッと見た時は化石か何かかと思った。
とりあえず番号から契約内容を確認すると……。
タブレットの画面には『強制解約』の文字があった。
これは流石に理音には手に負えない。
そこでカスタマーサポートセンターに電話をかけた。
それからモンスターに受話器を渡した。
どうやら、モンスターは一年前に刑務所に入っていたらしい。
理音は驚いて座っていた椅子を後ろにズラした。関わりたくないと思った。
電話を終えたモンスターは、邪魔したなといって帰っていった。
強制解約された番号は利用できないと告げられたのだろう。
サポートセンターの人に感謝した。
理音にはとても怖くてそのことを伝えられそうになかったからだ。
そんなふうにして理音は、今日も厄介なモンスターたちとの戦いに明け暮れる。
「ふぅ、ちかれたぁぁぁ」
やっと長い一日が終わり、肩を落として退社しようとする理音。
そこへ、店長の大塚の声が響いた。
「お疲れ様」
びくっと肩を震わせる理音。
大塚が理音の背後に近づいてくる。
すると、大塚はごめんね、と囁くようにいった。
理音は踵を返して大塚を見つめた。
「てんちょ……他店に研修に行くって本当ですか?」
「ああ、もうみんな知ってるみたいだね」
「いつまでですか?」
「半年くらいかな」
理音はグッと拳を握ると、勇気を出して質問してみた。
「てんちょ! 店を離れるから私をあんなところに誘ったんですか? 私のことやり逃げしてポイってする気だったんですね」
「いや、そういうわけでは……」
「じゃあ、なんでですか? なんで私をラブホなんかに?」
「君のことが好きだからだよ」
「だ、だからっていきなりラブホなんて……普通、付き合ってからじゃないんですか? ちゃんと告白してくれたら……わたしだって、わたしだって……」
と理音がいいかけたところで、大塚は遮るように言葉を発した。
「いや、相性がわからないのに付き合うことはできない」
「相性……? な、なんなんですかそれは?」
「体の相性だよ」
「ええっぇ!? わ、わ、わたしには無理です~」
そう叫びながら一目散に退社する理音。
大塚は、ポリポリと頭を掻いてその場に佇んでいた。
そのやり取りを廊下の角から覗いていた同僚の女性スタッフたちがいた。
彼女たちは声を潜めながら、
「ヤバ! これスクープじゃん!」
そういって、手を叩いては笑っていた。
待っていたのは、開店前に並ぶ異常な数の客の行列。
客の殆どは高齢者の方々。
彼らはゾンビのように溢れ、開店と同時に雪崩れのように店内に入り込む。
時間を持て余している彼らは、待合椅子にドカッと座り。
セルフ自販機の飲み物を啜る。
エッチな表紙の週刊誌やスポーツ新聞を読みふけり。
やっと受付番号が回ってきたと思えば、店員にこう尋ねる。
「このスマホの使い方よくわからないんだけど……」
和かな笑顔で対応する理音。
だが、その心境は、
おいおい! そんなことはインターネットで検索して自分で調べてよ。
なんのためのスマホなんだ……。
使いこなせないのなら、いっそガラケーにすればいいのに……。
であった。
だが、お客様第一主義であるショップの方針に逆らうことはできない。
色々な問題を抱えた客の対応を余儀なくされる。
例えばこんな客もいる。
「パスワードを忘れたんだけど~」
「アドレスが作れないわ~」
こんな客は可愛い方だ。
これは理音でも難なく対応できる。
だが、理不尽なモンスタークレーマーはこんなレベルじゃない。
時にとんでもない難題を押し付けてくる。
「おい! おいっコラぁ!」
怒り狂ったおっさんが理音に近づく。まさにモンスターとの対峙だ。
「おい! これ充電できないんだけど! おまえのとこは不良品を売ってるのか!」
おっさんの手に持っていたのは他種携帯の充電器だった。充電できるわけがない。
「なおせ!」
無理です。こちらの充電器を購入くださいと理音が勧める。
するとおっさんはモンスターに豹変する。
「間違った充電器を買わせたおまえらが悪いんだ! 取り替えろ、さもなくば無料でよこせ」
こう返してくる。
理音はいつもの通りに店長に助けを求めようとした。
だが、やめておいた。
ラブホ連れ込み事件のことが頭を悩ませたのだ。
店長とはなるべく話をしたくなかった。
またラブホに連れていかれやしないか不安で仕方なかったからだ。
理音は躊躇いがちにモンスターの目を見た。
「こちらの充電器をお求めください」
と懇願するように頭を下げた。
するとモンスターは、二度と来るか! と怒鳴ってショップを出ていった。
そのやりとりを見ていた同僚のスタッフは、バックヤードで爆笑していた。
理音が困っているのに助けようとはしないのだった。
お昼休憩。
理音は事務所のロッカーに入ろうと扉のドアノブを触った。
その時……同僚のスタッフの話し声が聞こえた。
耳を澄ましてみると……どうやら店長の噂話をしているようだった。
そのまま話を聞いてみる。
「ねぇ、ねぇ、店長がどうしたの?」
「うん、うちの店でよく機種変するキャバ嬢いるじゃん? その子が見たんだって」
「あぁ、あのツケマめちゃ盛りのキャバ嬢ね」
「そうそう、なんかね、この前さ、店長が女と一緒にラブホの前にいたんだって~」
「うっそー! マジで~!?」
「でね、女の顔を見たら、うちの新人っぽいっていうの」
「ええ? 特徴は?」
理音の心臓はドキリと飛び跳ねた。
私のことだ……と思った。
「キャバ嬢がいうには、その女は巨乳だったらしいよ」
「それって落としの立花のことじゃん……ウケる!」
「それでね、店長はラブホに入る直前で巨乳に逃げられたんだってさ~」
「え~! 店長可愛そう……店長とだったらラブホいきたいよ~」
「でしょ~、店長ってもうすぐ研修でどっかいっちゃうしね~」
「だよね~」
「きっと離れる前に男らしく勇気出したのね~」
「あぁ~、そりゃ切ないわ~」
「それな~、それにしても落としの立花め! 店長の好意を無駄にするなんてさ……巨乳だからって調子のるなっつ~のっ、ああ! 何様だって感じよね……まったく」
「でもさ、立花って処女っぽいよね」
「たしかに!」
「どうせ、ビビって逃げたんじゃない」
「ありえる~」
理音は扉を開けることができなかった。
黙ってその場を歩き去る。
とりあえずトイレに入った。
便座に座り個室空間の天井を見上げた。
ぼうっと……学生時代の過去の記憶が蘇る。
蛇口から流れる水の音。
バケツにボゴボゴと水が溜められている。
すると、天井から水が降ってきた。雨かと思った。
いや、いやいや、それは違う……。
バシャーーン!
大量の水が落ちてきた。
女子たちの笑い声がトイレに響く。
おかげで理音の髪は濡れ、制服も透けた。
ゆっくりと扉を開けてみる……。
中学校の制服をきた女子がいた。
腕を組んで仁王立ちしている。
「コクられたからってあんま調子のるなよ!」
少女は暴言を吐いて去っていった。
理音は何も言い返せないまま、ただぼうっと下を向いて立ち尽くしていた。
ぽたぽたと理音の髪から水玉が滴り落ちる……。
ポタ……ポタ……。
ふと、現実に戻ってきた理音。
唇をグッと噛みしめる。
あの時と一緒だ……。
私はあの頃から何も進歩していないと思った。
午後からの勤務が始まった。
相変わらずモンスタークレーマの対応に追われる理音。
「おい! 携帯が繋がらないんだが!」
という強面のモンスターが現れた。
理音が受け取った携帯はガラケーだった。
それはかなり古い機種だった。
パッと見た時は化石か何かかと思った。
とりあえず番号から契約内容を確認すると……。
タブレットの画面には『強制解約』の文字があった。
これは流石に理音には手に負えない。
そこでカスタマーサポートセンターに電話をかけた。
それからモンスターに受話器を渡した。
どうやら、モンスターは一年前に刑務所に入っていたらしい。
理音は驚いて座っていた椅子を後ろにズラした。関わりたくないと思った。
電話を終えたモンスターは、邪魔したなといって帰っていった。
強制解約された番号は利用できないと告げられたのだろう。
サポートセンターの人に感謝した。
理音にはとても怖くてそのことを伝えられそうになかったからだ。
そんなふうにして理音は、今日も厄介なモンスターたちとの戦いに明け暮れる。
「ふぅ、ちかれたぁぁぁ」
やっと長い一日が終わり、肩を落として退社しようとする理音。
そこへ、店長の大塚の声が響いた。
「お疲れ様」
びくっと肩を震わせる理音。
大塚が理音の背後に近づいてくる。
すると、大塚はごめんね、と囁くようにいった。
理音は踵を返して大塚を見つめた。
「てんちょ……他店に研修に行くって本当ですか?」
「ああ、もうみんな知ってるみたいだね」
「いつまでですか?」
「半年くらいかな」
理音はグッと拳を握ると、勇気を出して質問してみた。
「てんちょ! 店を離れるから私をあんなところに誘ったんですか? 私のことやり逃げしてポイってする気だったんですね」
「いや、そういうわけでは……」
「じゃあ、なんでですか? なんで私をラブホなんかに?」
「君のことが好きだからだよ」
「だ、だからっていきなりラブホなんて……普通、付き合ってからじゃないんですか? ちゃんと告白してくれたら……わたしだって、わたしだって……」
と理音がいいかけたところで、大塚は遮るように言葉を発した。
「いや、相性がわからないのに付き合うことはできない」
「相性……? な、なんなんですかそれは?」
「体の相性だよ」
「ええっぇ!? わ、わ、わたしには無理です~」
そう叫びながら一目散に退社する理音。
大塚は、ポリポリと頭を掻いてその場に佇んでいた。
そのやり取りを廊下の角から覗いていた同僚の女性スタッフたちがいた。
彼女たちは声を潜めながら、
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