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第一部 春
65 花屋さん ①
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爽やかな風が吹く、夕暮れのフルール王国。
都内の大通りを歩くわたしの胸ポケットのなかには、花の妖精フェイが顔をだして移りゆく街並みを眺めている。人の往来があるので、そっと、バレないように。
「ああ、よかった。バグってなくて。街はちゃんとしている」
「そうね……」
わたしは首を振って確認する。フェイは安っぽく笑うとささやいた。
「きっと、真理絵がキスされてないからだ」
「はあ?」
わたしは驚いて訊き返した。「どういうこと?」
「だって、王宮でソレイユが言っただろ、わたしはマリエンヌ以外の女性を好きになることは絶対にない! ってさ」
「……う、うん」
「あっちゃあ、もう街はぶっ壊れた、やっべえなって思ったけど大丈夫だったね」
「そ……そうね」
すると、フェイはソレイユの口調を真似して、また歯が浮くようなセリフを吐いた。
「マリエンヌ以外の女性を好きになることは絶対にない! すっげぇ自信だな、ソレイユ」
「……はぁぁ」
わたしは急に恥ずかしくなって赤面した。
「ねえ、そのセリフ、あまり言わないで……」
「あ~、赤くなってるぅ、真理恵ぇ、かわいいじゃん」
「からかわないで……で、なんであんなにも溺愛されたのに街は無事なの?」
「ソレイユは熱暴走したが、マリエンヌに物理的な愛情表現はなかった。よって、バグらなかった、そういうことだろう。わかるかな?」
なるほど、うなずいたわたしは唇に触れた。
「じゃあ、キスは絶対にダメね……」
残念そうじゃん、とフェイが言うから、バカ、とツッコミを入れた。
そんなわたしたちは、王宮から大通りを歩き、我が家であるマリエンヌ・フローレンスの家に向かっていた。とぼとぼ、と歩いていると……ふいに脳裏で、王宮の門のまえで交わしたソレイユとのやりとりが蘇ってきた。かっこよかったな、ソレイユのやつ。
ぽわわん……。
「家まで送ってくよ。いま馬車をだすから待ってて」
「いえ、結構です」
「そう言うな。王都には革命を起こそうとする過激派がいる、令嬢のマリエンヌが一人で歩くのは危険だ」
「自分の身は自分で守れるから平気よ」
なんとも、勇ましいですな、そう言った大臣がわたしに近づいて来た。
「うちの馬ならすぐ用意できる。どれ、送ってやろうか? ん?」
「……あ」
大臣がわたしの手をひっぱった。その瞬間、ソレイユが怒鳴り声をあげる。
「ロップマン! 手をはなせっ」
びくっとした大臣は、たぷん、と太ったお腹を揺らし、わたしの手を離した。
「今後、マリエンヌに指一本でも触れてみろ、おまえをギロチンの斬首に処すからな」
「ひぃぃぃ、お許しをぉぉ」
「ふん、絶対権力があるうちに悪を根絶しとくのもいいかもな……」
ソレイユは今まで見せたことがない、鋭い目つきをしていた。かっこよくて、ドキッとした。
半泣きの大臣は、あわわ、と声を漏らしながら立ち去っていく。
メリッサとよく似てる、と思った。
傍らにいた、ロックの父親であるラムジー団長は肩をすくめ、やれやれ、となげく。
「ロップマン先輩は相変わらず女好きだな。でも、マリエンヌちゃんに手を出すのはいかん。うちの息子がよく言ってるぜ、高嶺の花、なんだろ?」
え? そうなの?
わたしの潜在意識は叫び声をあげた。マリエンヌ……おまえもかぁぁぁ? って感じで、ローマ皇帝カエサルの気分に陥った。前世、高嶺真理恵もそんなふうに呼ばれていた。影では、こんなふうにも……。
あの子は、高嶺の花だから、あきらめろ。
あの子は、高嶺の花だから、デートになんか誘えない。
あの子は、高嶺の花だから、男には興味ないだろう。
あの子は、高嶺の花だから……あの子は、高嶺の花だから……。
それでも、いきなり、告ってくる男子たち。んもう、わけわかんない!
男ってなに?
「もうわたしにかまわないでっ」
わたしはソレイユの視線を振り払うように、ダッシュで王宮の門を抜けたのだった。
ぽわわん……意識は王都の大通りに帰還する。夕焼けで、街は赤く染まっていた。
「はぁぁ、結局、わたしったらソレイユから逃げただけじゃない……」
ため息が漏れちゃう。わたしって恋に関してはポンコツかもしれない。
それでも、いまから実家に帰って気持ちをリフレッシュすれば、ま、いっか! だって、久しぶりのプライベート空間が確保できるからねっ、うふふ。
「よっし!」拳を作ってガッツポーズ。
部屋で一人になったらなにをしようかしら、なにを……うふふ。さらに、拳を握りしめる。
「真理恵、真理恵、道に迷ってないか? 大丈夫か? 顔が変態みたいだぞ?」
うるさいっ! 胸ポケットのフェイに一喝したわたしは、不敵な笑みがやめられない。だって、乙女ゲームの世界に入って、初めて自由に動き回れるんだよ?
「めっちゃ楽しいぃぃぃぃ!」バンザ~イ。
乙女ゲーの世界が崩壊する危機があるとはいえ、イケメンたちからモテモテなんだよ? わたしの脳裏は、ソレイユとのキスシーンがしっかりと焼きついている。
きゃああああ! ドキドキがとまんない!
そんでもって、次のステップである、イケナイ妄想にだって、できちゃうんだからぁぁ、やば、やばやばやばやば……キスして抱きしめて、ああ、もっと、もっとわたしを触って、いやぁぁん、こんな状態で一人ぼっちになったら……ふう、理性がふっ飛んじゃう……かもしれない。
「……なあ、真理恵、お花屋さんってここじゃないのか?」フェイが問う。
ん? 気づくとわたしは家の前にたどり着いていた。
「あ、ここね」顔をあげるわたし。
フルール王国にあるお花屋さんと言ったら、そう、ここしかないわね。
「じゃーん! ここよっ」わたしは腕を伸ばした。ようこそって感じ。
妖精フェイが胸ポケから顔をだして感心する。
「へー! ここがマリエンヌの家か、すっごくおしゃれだね」
「あたりまえよ、花屋さんなんだからぁ」
看板には『フローレンス』という文字。店の扉には『オープン』と書いた札がかかっていた。わたしは、そっと扉に手をそえて開ける。すると……。
わぁぁ、きれい。甘くていい香りもする。くんか、くんか。
カラフルで美しい花が、店のなかいっぱいに飾られていた。
小窓には多肉植物がもりもりに植えられ生命力があふれ、壁にはドライフラワーの枯れ花がなんとも儚い。店頭にはちょっとした花苗や鉢物があったりもする。
「ただいま」
わたしは低い声で言いながら店のなかを進む。
踏み込む足で、ダークウッドの床が軋む。
客がいる可能性があるので、目立ってはマズイ。ゆっくり歩く、慎重かつ優雅に。
案の定、店のなかには三人の客がいた。
仕事帰りの若いお姉さん二人と、腰の曲がった小柄な老婆が一人。
受付には母のジュテールがいて、わたしの顔を見るなり、あっ、と声を漏らした。
「おかえり、マリ。ちょうどよかったぁ」
「なに? どうしたの?」
「ちょっと受付かわってよ、お母さんトイレ行きたくてさ」
いいよ、とわたしは了承すると、母は店の奥に飛んでいった。
「やれやれ、いきなり店の手伝いか……まったく」
わたしはカウンターにある椅子を引いて座った。んしょっと。
時計の針を見る、午後六時をすぎるところか。
なんだかお腹もすいてきた。
おもむろに、胸ポケットからフェイを取り出す。
さっきからフェイが、はあ、はあ、と吐息を漏らすから、服のなかが蒸し暑い。ただでさえ、わたしのおっぱいはでかい。Gくらいある。ブラを直しながら思う。高嶺真理絵はこんなに大きくはなかった。
とはいえ、前世の真理恵だってスタイルは負けていない。
わたしだってEくらいはあるんだからね。ってこんな記憶を鮮明に覚えているなんて、わたしってエッチよね。ごめん、マリ、実家に帰ってきて、少し開放的になってしまった。または、学園の女子寮を抜け出したことによって、自由を満喫している脱獄犯と心境はさして変わらないかも。
しばらくすると、客から声をかけられた。OLさんたちね。
「はい、なんでしょうか?」わたしは接客する。
「これください」
お姉さんが指さすのは、テーブルにちょこんと置けるサイズの観葉植物、ポトス。日をそんなに当てなくていいので、初心者におすすめのつる性の植物。値段もお手頃のかわいいやつ。
「茎が伸びるから、たまにチョキチョキ切ってあげてくださいね」
わたしはそうアドバイスしつつ、会計へと進んだ。ポトスを紙に包んで梱包し袋に入れて、お姉さんに渡す。いい買い物したわ~って感じのオーラをだしながら、お姉さんたちは店からでていった。
「ありがとうございました~」
ふう、残るは老婆一人を片付けるのみ……楽勝ね。すると、店の奥から、ドツドツ、とブーツの底が落ちる音が響く。この足音は父だ、と思ったわたしは身構えて顔を向けた。
都内の大通りを歩くわたしの胸ポケットのなかには、花の妖精フェイが顔をだして移りゆく街並みを眺めている。人の往来があるので、そっと、バレないように。
「ああ、よかった。バグってなくて。街はちゃんとしている」
「そうね……」
わたしは首を振って確認する。フェイは安っぽく笑うとささやいた。
「きっと、真理絵がキスされてないからだ」
「はあ?」
わたしは驚いて訊き返した。「どういうこと?」
「だって、王宮でソレイユが言っただろ、わたしはマリエンヌ以外の女性を好きになることは絶対にない! ってさ」
「……う、うん」
「あっちゃあ、もう街はぶっ壊れた、やっべえなって思ったけど大丈夫だったね」
「そ……そうね」
すると、フェイはソレイユの口調を真似して、また歯が浮くようなセリフを吐いた。
「マリエンヌ以外の女性を好きになることは絶対にない! すっげぇ自信だな、ソレイユ」
「……はぁぁ」
わたしは急に恥ずかしくなって赤面した。
「ねえ、そのセリフ、あまり言わないで……」
「あ~、赤くなってるぅ、真理恵ぇ、かわいいじゃん」
「からかわないで……で、なんであんなにも溺愛されたのに街は無事なの?」
「ソレイユは熱暴走したが、マリエンヌに物理的な愛情表現はなかった。よって、バグらなかった、そういうことだろう。わかるかな?」
なるほど、うなずいたわたしは唇に触れた。
「じゃあ、キスは絶対にダメね……」
残念そうじゃん、とフェイが言うから、バカ、とツッコミを入れた。
そんなわたしたちは、王宮から大通りを歩き、我が家であるマリエンヌ・フローレンスの家に向かっていた。とぼとぼ、と歩いていると……ふいに脳裏で、王宮の門のまえで交わしたソレイユとのやりとりが蘇ってきた。かっこよかったな、ソレイユのやつ。
ぽわわん……。
「家まで送ってくよ。いま馬車をだすから待ってて」
「いえ、結構です」
「そう言うな。王都には革命を起こそうとする過激派がいる、令嬢のマリエンヌが一人で歩くのは危険だ」
「自分の身は自分で守れるから平気よ」
なんとも、勇ましいですな、そう言った大臣がわたしに近づいて来た。
「うちの馬ならすぐ用意できる。どれ、送ってやろうか? ん?」
「……あ」
大臣がわたしの手をひっぱった。その瞬間、ソレイユが怒鳴り声をあげる。
「ロップマン! 手をはなせっ」
びくっとした大臣は、たぷん、と太ったお腹を揺らし、わたしの手を離した。
「今後、マリエンヌに指一本でも触れてみろ、おまえをギロチンの斬首に処すからな」
「ひぃぃぃ、お許しをぉぉ」
「ふん、絶対権力があるうちに悪を根絶しとくのもいいかもな……」
ソレイユは今まで見せたことがない、鋭い目つきをしていた。かっこよくて、ドキッとした。
半泣きの大臣は、あわわ、と声を漏らしながら立ち去っていく。
メリッサとよく似てる、と思った。
傍らにいた、ロックの父親であるラムジー団長は肩をすくめ、やれやれ、となげく。
「ロップマン先輩は相変わらず女好きだな。でも、マリエンヌちゃんに手を出すのはいかん。うちの息子がよく言ってるぜ、高嶺の花、なんだろ?」
え? そうなの?
わたしの潜在意識は叫び声をあげた。マリエンヌ……おまえもかぁぁぁ? って感じで、ローマ皇帝カエサルの気分に陥った。前世、高嶺真理恵もそんなふうに呼ばれていた。影では、こんなふうにも……。
あの子は、高嶺の花だから、あきらめろ。
あの子は、高嶺の花だから、デートになんか誘えない。
あの子は、高嶺の花だから、男には興味ないだろう。
あの子は、高嶺の花だから……あの子は、高嶺の花だから……。
それでも、いきなり、告ってくる男子たち。んもう、わけわかんない!
男ってなに?
「もうわたしにかまわないでっ」
わたしはソレイユの視線を振り払うように、ダッシュで王宮の門を抜けたのだった。
ぽわわん……意識は王都の大通りに帰還する。夕焼けで、街は赤く染まっていた。
「はぁぁ、結局、わたしったらソレイユから逃げただけじゃない……」
ため息が漏れちゃう。わたしって恋に関してはポンコツかもしれない。
それでも、いまから実家に帰って気持ちをリフレッシュすれば、ま、いっか! だって、久しぶりのプライベート空間が確保できるからねっ、うふふ。
「よっし!」拳を作ってガッツポーズ。
部屋で一人になったらなにをしようかしら、なにを……うふふ。さらに、拳を握りしめる。
「真理恵、真理恵、道に迷ってないか? 大丈夫か? 顔が変態みたいだぞ?」
うるさいっ! 胸ポケットのフェイに一喝したわたしは、不敵な笑みがやめられない。だって、乙女ゲームの世界に入って、初めて自由に動き回れるんだよ?
「めっちゃ楽しいぃぃぃぃ!」バンザ~イ。
乙女ゲーの世界が崩壊する危機があるとはいえ、イケメンたちからモテモテなんだよ? わたしの脳裏は、ソレイユとのキスシーンがしっかりと焼きついている。
きゃああああ! ドキドキがとまんない!
そんでもって、次のステップである、イケナイ妄想にだって、できちゃうんだからぁぁ、やば、やばやばやばやば……キスして抱きしめて、ああ、もっと、もっとわたしを触って、いやぁぁん、こんな状態で一人ぼっちになったら……ふう、理性がふっ飛んじゃう……かもしれない。
「……なあ、真理恵、お花屋さんってここじゃないのか?」フェイが問う。
ん? 気づくとわたしは家の前にたどり着いていた。
「あ、ここね」顔をあげるわたし。
フルール王国にあるお花屋さんと言ったら、そう、ここしかないわね。
「じゃーん! ここよっ」わたしは腕を伸ばした。ようこそって感じ。
妖精フェイが胸ポケから顔をだして感心する。
「へー! ここがマリエンヌの家か、すっごくおしゃれだね」
「あたりまえよ、花屋さんなんだからぁ」
看板には『フローレンス』という文字。店の扉には『オープン』と書いた札がかかっていた。わたしは、そっと扉に手をそえて開ける。すると……。
わぁぁ、きれい。甘くていい香りもする。くんか、くんか。
カラフルで美しい花が、店のなかいっぱいに飾られていた。
小窓には多肉植物がもりもりに植えられ生命力があふれ、壁にはドライフラワーの枯れ花がなんとも儚い。店頭にはちょっとした花苗や鉢物があったりもする。
「ただいま」
わたしは低い声で言いながら店のなかを進む。
踏み込む足で、ダークウッドの床が軋む。
客がいる可能性があるので、目立ってはマズイ。ゆっくり歩く、慎重かつ優雅に。
案の定、店のなかには三人の客がいた。
仕事帰りの若いお姉さん二人と、腰の曲がった小柄な老婆が一人。
受付には母のジュテールがいて、わたしの顔を見るなり、あっ、と声を漏らした。
「おかえり、マリ。ちょうどよかったぁ」
「なに? どうしたの?」
「ちょっと受付かわってよ、お母さんトイレ行きたくてさ」
いいよ、とわたしは了承すると、母は店の奥に飛んでいった。
「やれやれ、いきなり店の手伝いか……まったく」
わたしはカウンターにある椅子を引いて座った。んしょっと。
時計の針を見る、午後六時をすぎるところか。
なんだかお腹もすいてきた。
おもむろに、胸ポケットからフェイを取り出す。
さっきからフェイが、はあ、はあ、と吐息を漏らすから、服のなかが蒸し暑い。ただでさえ、わたしのおっぱいはでかい。Gくらいある。ブラを直しながら思う。高嶺真理絵はこんなに大きくはなかった。
とはいえ、前世の真理恵だってスタイルは負けていない。
わたしだってEくらいはあるんだからね。ってこんな記憶を鮮明に覚えているなんて、わたしってエッチよね。ごめん、マリ、実家に帰ってきて、少し開放的になってしまった。または、学園の女子寮を抜け出したことによって、自由を満喫している脱獄犯と心境はさして変わらないかも。
しばらくすると、客から声をかけられた。OLさんたちね。
「はい、なんでしょうか?」わたしは接客する。
「これください」
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「茎が伸びるから、たまにチョキチョキ切ってあげてくださいね」
わたしはそうアドバイスしつつ、会計へと進んだ。ポトスを紙に包んで梱包し袋に入れて、お姉さんに渡す。いい買い物したわ~って感じのオーラをだしながら、お姉さんたちは店からでていった。
「ありがとうございました~」
ふう、残るは老婆一人を片付けるのみ……楽勝ね。すると、店の奥から、ドツドツ、とブーツの底が落ちる音が響く。この足音は父だ、と思ったわたしは身構えて顔を向けた。
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