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第一部 春
63 国王には死んでもらう
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「よし、やっと帰れるんっ」
「真理恵、楽しそうだね」
妖精フェイが、ブーンと羽を伸ばして訊いてくる。
うふふ、まあね、と返した私は花壇に足を運んでいた。
フィレ教授に会うためだ。
花壇につくと、まず花の甘い香りにうっとりする。夏にふさわしく植えられた花、アジサイの紫、クチナシの白い花、植えられたばかりの元気なひまわりの黄色。それらの鮮やかな花たちは、私を歓迎しているかのように風に揺れていた。葉音のざわめき、鳥の鳴き声の協奏曲。そして、フィレ教授の声が聞こえる。
「なんだ、来たのか?」
「はい、ちょっとフィレ教授にお願いがあって」
わたしは手を合わせておねだり。身体をちょっとだけ傾ける。
「なんだい?」
「休日は実家に帰ろうと思うのですが、水まきを庭師の人に頼んでおいていただけないかと」
「ああ、それならお安い御用だ」
わたしは頭をさげて、ありがとうございます、と微笑んだ。
マリちゃん……とつぶやいたフィレ教授は話をつづける。
「例の薬草のことだが……」
「レレリーのことですか?」
「ああ、学園長もどうやら興味があるらしくてな」
へえ、そうなんですね、私は興味ないふうに相槌を打つ。フィレ教授は麦わら帽子をとった。ワイルドな黒髪が流れ、シェパードの毛並みを思わせる。うーん、なでてみたいなぁ。
「うまく育ててくれないか? 花屋さんにある温室を使って」
「温室を……となれば、父の許可がいりますね」
「ああ、だからマリちゃん、君から頼めないかな」
「いいですよ、わたしもレレリーという薬草の効能に興味がありますし」
フィレ教授は満面の笑みを浮かべた。ああ、くしゃっとした顔がたまらなく、かわいい。すると、フィレ教授はわたしの手を握ってきた。え?
「マリちゃん、ありがとう」
と言って感謝の言葉のおまけつき。きゃああ、いきなり、ぎゅっと握られちゃうと、頭がぽわぽわするから、やめてぇぇ!
「じゃあ、明日、種を実家に持っていくよ」
「あ、あ、わわ、わかりました、わかりましたから、手を離してくださいぃぃ」
「ん、どした?」
「なぜかわかりませんけど、身体が熱くなっちゃいます」
「おっと、すまん」
フィレ教授が離れた。そのときだった。背後から刺さるような殺気を感じる。振り返ると、殺気を放っていた人物は爽やかに笑っていた。
「やっぱりここだったか、マリ・フローレンス」
笑顔のまま、ソレイユは、すっと歩いてフィレ教授に肉薄。何を言うかと思ったら、手を差しだして握手を求めた。なぜ?
「フィレ教授、マリとの握手はいかがでしたか?」
「ん? ソレイユくんどうした?」
「いやあ、羨ましいと思って……」
首を傾けるフィレ教授は、ゆっくりと手を伸ばしてソレイユと握手した。すぐに離れた手と手からは、赤黒いオーラが放ち、険悪なムードがただよう。
これは、ソレイユは嫉妬しているのでは?
よし、悪役令嬢モードになって、さらに追い討ちをかけてみよう。
「フィレ教授ぅ、見てください! ひまわりの成長はどうですか?」
「うん、いいね。太陽の光りを浴びやすいように等間隔に植えてあるのは、マリちゃんの工夫?」
「ええ、日当たりを計測して植えました」
「賢い」
「恐れいります。ひまわりの花言葉は憧れ、教授の研究に憧れている。そんなわたしの気持ちがこめられています」
「あはは、大人をからかうな、マリちゃん」
ぐぎぎ、歯を食いしばる音が聞こえた。ソレイユを見ると、笑っていはいるけど、口もとが引きつっていた。嫉妬心に狂っている様子がうかがえる。よし、このまま一気に嫌われるような言葉を放てば、わたしへの興味は薄れるだろう。
「フィレ教授ってかっこいいし、憧れてましたぁ、うふん♡」
わたしは精一杯のぶりっ子アピールをした。どうかな? ダメかな? 効果は……。
「マリちゃん……俺のことがかっこいいのか? マジ?」
「ええ、わたしって大人の男の人が好きみたいです」
「それは嬉しいな、じゃあ、明日はおしゃれしていくよ」
「うふふ、お待ちしてます……では」
「うん、気をつけて帰れよ」
はい、わたしは笑顔で手を振ると、歩きだした。ソレイユのことは完全に無視。まるで、空気のように扱う。ひどい女でしょ? わたし。
うふふ、これでわたしは、ソレイユから嫌われることができたわ。よしよし。
それでも、なぜだろう……涙がでてしまうのは?
こんなにも寂しい気持ちになるなんて……なぜ?
泣きながら歩くわたしは、やがて校門のまえに立ち尽くし、ふと見上げた。
シャリオ・フルール国王の石造を、だ。
強面のいかつい顔をしている、美化された王様。
若いころは隣国に戦争をふっかけては、悪戯に兵力を削ぎ落とす暴君だった。人の命を単なる数字としか見ない、冷酷なその腐った性根が、現在の都民の不満につながっている。それと、贅沢三昧なのも理由のひとつ。と、公式ファンブックに載っていた。
それでも、皮肉なことに次期国王のソレイユは、みんなから愛されるキラキラ王子。何だか憎めないキャラ。いつも笑っているその笑顔に、都民も貴族も聖職者も、みんなメロメロ。
ああ、それでもわたしは、ソレイユのことを傷つけてしまったのね。
こうするしかなかった……。
乙女ゲームの世界が崩壊してはならないし、前世に帰れなくなっては困る。
そのために一番効率がいいのは、ソレイユとルナが愛し合うこと。だからわたしは、ソレイユに嫌われ、ただ、去りゆくのみ、さよなら、パル学。さよなら、ソレイユ……。
わたしはスカートをなびかせ歩き、校門を出ていく。
すると、タタタッ、タタタッ、誰かが走ってくる足音が聞こえてくる。
まさか……この乙女ゲームっぽい演出は、もしや?
「待ってくれ、マリ!」
振り向いたわたしは驚愕した。なんと、ソレイユが息を切らして追いかけてきた。
なんで?
あなたに対して興味がないのはわかったはず。それなのに、なんのようなのよぉぉ! 来ないでぇぇ!
「マリ、聞いてくれ!」
「……」
「私のことが嫌いでも構わない。だが……」
わたしは髪をかきあげると、なに? と答えた。冷たく氷のような視線を向けて。
ソレイユは泣きそう、いや、涙をこぼして泣いていた。
いつも笑顔が絶えないソレイユを、わたしは泣かせてしまった。爽やかで、みんなに平等で、悪いことをするやつを許さない正義感があって、ちょっとマゾっぽくて変態なところもあるけれど、どこか憎めない。そんなキラキラ王子を、わたしは泣かせてしまった。ソレイユは、嗚咽を漏らしながら訊いてきた。
「頼みたいことがある」
「……」
わたしは黙って目を細めた。
「今から私の父にフルール王国の将来について話にいく」
「そう……がんばって」
「お願いだ! マリ!」
「?」
「一緒に来てくれっ!」
「はっ……」
わたしは思わず、はい、と答えてしまいそうになった。
それでも、我慢した。
一歩だけ引いて、黙考。頭をフル回転し、悪役令嬢っぽくソレイユから嫌われ、さらに、ルナとソレイユがラブラブになるシナリオに導くのであればどうしたらいいか……それを考える。
うん、やはり、ここで甘やかしてはダメ。
とことん嫌われてフェードアウトするなら……よし、本来なら国務大臣と団長が仕組む罠だけど、そこへわたしも一枚噛むことにしよう。それなら、ソレイユから確実に嫌われることができる、だろう。
「マリぃぃ、お願いだぁ」
「困ったわね……では、条件があるけど、聞いてくれる?」
「なんだ? なんでも言ってくれ! マリのためならなんでもする」
ソレイユの顔は花が咲いたように、ぱっと明るくなった。笑顔も取り戻しつつある。そうね、あなたは笑顔のほうがよく似合う、泣いてる顔は似合わないし、正直いって見たくない。わたしは、ふう、とため息を吐いてから口を開いた。
「王様には……」
言葉を切ったわたしの顔を、真剣な眼差しで見つめるソレイユ。ああ、もし、わたしがマリエンヌじゃなくてルナだったら、絶対にあなたのことを攻略しているわ。ソレイユにキスされて、頭がおかしくなってるわね、わたし。
「父をどうするんだ?」
ソレイユは問う。ふいに、わたしは石像を見上げた。
シャリオ・フルールのレプリカは荘厳な眼差しで太陽の光りを浴びている。それでも、もうこんなものは必要ない。無くさなくては、このフルール王国に未来はない。わたしは石像を指さしながら答えた。
「死んでもらうわ」
うろたえるソレイユは、父親のレプリカを見上げる。目からは涙がこぼれ落ちていた。
「真理恵、楽しそうだね」
妖精フェイが、ブーンと羽を伸ばして訊いてくる。
うふふ、まあね、と返した私は花壇に足を運んでいた。
フィレ教授に会うためだ。
花壇につくと、まず花の甘い香りにうっとりする。夏にふさわしく植えられた花、アジサイの紫、クチナシの白い花、植えられたばかりの元気なひまわりの黄色。それらの鮮やかな花たちは、私を歓迎しているかのように風に揺れていた。葉音のざわめき、鳥の鳴き声の協奏曲。そして、フィレ教授の声が聞こえる。
「なんだ、来たのか?」
「はい、ちょっとフィレ教授にお願いがあって」
わたしは手を合わせておねだり。身体をちょっとだけ傾ける。
「なんだい?」
「休日は実家に帰ろうと思うのですが、水まきを庭師の人に頼んでおいていただけないかと」
「ああ、それならお安い御用だ」
わたしは頭をさげて、ありがとうございます、と微笑んだ。
マリちゃん……とつぶやいたフィレ教授は話をつづける。
「例の薬草のことだが……」
「レレリーのことですか?」
「ああ、学園長もどうやら興味があるらしくてな」
へえ、そうなんですね、私は興味ないふうに相槌を打つ。フィレ教授は麦わら帽子をとった。ワイルドな黒髪が流れ、シェパードの毛並みを思わせる。うーん、なでてみたいなぁ。
「うまく育ててくれないか? 花屋さんにある温室を使って」
「温室を……となれば、父の許可がいりますね」
「ああ、だからマリちゃん、君から頼めないかな」
「いいですよ、わたしもレレリーという薬草の効能に興味がありますし」
フィレ教授は満面の笑みを浮かべた。ああ、くしゃっとした顔がたまらなく、かわいい。すると、フィレ教授はわたしの手を握ってきた。え?
「マリちゃん、ありがとう」
と言って感謝の言葉のおまけつき。きゃああ、いきなり、ぎゅっと握られちゃうと、頭がぽわぽわするから、やめてぇぇ!
「じゃあ、明日、種を実家に持っていくよ」
「あ、あ、わわ、わかりました、わかりましたから、手を離してくださいぃぃ」
「ん、どした?」
「なぜかわかりませんけど、身体が熱くなっちゃいます」
「おっと、すまん」
フィレ教授が離れた。そのときだった。背後から刺さるような殺気を感じる。振り返ると、殺気を放っていた人物は爽やかに笑っていた。
「やっぱりここだったか、マリ・フローレンス」
笑顔のまま、ソレイユは、すっと歩いてフィレ教授に肉薄。何を言うかと思ったら、手を差しだして握手を求めた。なぜ?
「フィレ教授、マリとの握手はいかがでしたか?」
「ん? ソレイユくんどうした?」
「いやあ、羨ましいと思って……」
首を傾けるフィレ教授は、ゆっくりと手を伸ばしてソレイユと握手した。すぐに離れた手と手からは、赤黒いオーラが放ち、険悪なムードがただよう。
これは、ソレイユは嫉妬しているのでは?
よし、悪役令嬢モードになって、さらに追い討ちをかけてみよう。
「フィレ教授ぅ、見てください! ひまわりの成長はどうですか?」
「うん、いいね。太陽の光りを浴びやすいように等間隔に植えてあるのは、マリちゃんの工夫?」
「ええ、日当たりを計測して植えました」
「賢い」
「恐れいります。ひまわりの花言葉は憧れ、教授の研究に憧れている。そんなわたしの気持ちがこめられています」
「あはは、大人をからかうな、マリちゃん」
ぐぎぎ、歯を食いしばる音が聞こえた。ソレイユを見ると、笑っていはいるけど、口もとが引きつっていた。嫉妬心に狂っている様子がうかがえる。よし、このまま一気に嫌われるような言葉を放てば、わたしへの興味は薄れるだろう。
「フィレ教授ってかっこいいし、憧れてましたぁ、うふん♡」
わたしは精一杯のぶりっ子アピールをした。どうかな? ダメかな? 効果は……。
「マリちゃん……俺のことがかっこいいのか? マジ?」
「ええ、わたしって大人の男の人が好きみたいです」
「それは嬉しいな、じゃあ、明日はおしゃれしていくよ」
「うふふ、お待ちしてます……では」
「うん、気をつけて帰れよ」
はい、わたしは笑顔で手を振ると、歩きだした。ソレイユのことは完全に無視。まるで、空気のように扱う。ひどい女でしょ? わたし。
うふふ、これでわたしは、ソレイユから嫌われることができたわ。よしよし。
それでも、なぜだろう……涙がでてしまうのは?
こんなにも寂しい気持ちになるなんて……なぜ?
泣きながら歩くわたしは、やがて校門のまえに立ち尽くし、ふと見上げた。
シャリオ・フルール国王の石造を、だ。
強面のいかつい顔をしている、美化された王様。
若いころは隣国に戦争をふっかけては、悪戯に兵力を削ぎ落とす暴君だった。人の命を単なる数字としか見ない、冷酷なその腐った性根が、現在の都民の不満につながっている。それと、贅沢三昧なのも理由のひとつ。と、公式ファンブックに載っていた。
それでも、皮肉なことに次期国王のソレイユは、みんなから愛されるキラキラ王子。何だか憎めないキャラ。いつも笑っているその笑顔に、都民も貴族も聖職者も、みんなメロメロ。
ああ、それでもわたしは、ソレイユのことを傷つけてしまったのね。
こうするしかなかった……。
乙女ゲームの世界が崩壊してはならないし、前世に帰れなくなっては困る。
そのために一番効率がいいのは、ソレイユとルナが愛し合うこと。だからわたしは、ソレイユに嫌われ、ただ、去りゆくのみ、さよなら、パル学。さよなら、ソレイユ……。
わたしはスカートをなびかせ歩き、校門を出ていく。
すると、タタタッ、タタタッ、誰かが走ってくる足音が聞こえてくる。
まさか……この乙女ゲームっぽい演出は、もしや?
「待ってくれ、マリ!」
振り向いたわたしは驚愕した。なんと、ソレイユが息を切らして追いかけてきた。
なんで?
あなたに対して興味がないのはわかったはず。それなのに、なんのようなのよぉぉ! 来ないでぇぇ!
「マリ、聞いてくれ!」
「……」
「私のことが嫌いでも構わない。だが……」
わたしは髪をかきあげると、なに? と答えた。冷たく氷のような視線を向けて。
ソレイユは泣きそう、いや、涙をこぼして泣いていた。
いつも笑顔が絶えないソレイユを、わたしは泣かせてしまった。爽やかで、みんなに平等で、悪いことをするやつを許さない正義感があって、ちょっとマゾっぽくて変態なところもあるけれど、どこか憎めない。そんなキラキラ王子を、わたしは泣かせてしまった。ソレイユは、嗚咽を漏らしながら訊いてきた。
「頼みたいことがある」
「……」
わたしは黙って目を細めた。
「今から私の父にフルール王国の将来について話にいく」
「そう……がんばって」
「お願いだ! マリ!」
「?」
「一緒に来てくれっ!」
「はっ……」
わたしは思わず、はい、と答えてしまいそうになった。
それでも、我慢した。
一歩だけ引いて、黙考。頭をフル回転し、悪役令嬢っぽくソレイユから嫌われ、さらに、ルナとソレイユがラブラブになるシナリオに導くのであればどうしたらいいか……それを考える。
うん、やはり、ここで甘やかしてはダメ。
とことん嫌われてフェードアウトするなら……よし、本来なら国務大臣と団長が仕組む罠だけど、そこへわたしも一枚噛むことにしよう。それなら、ソレイユから確実に嫌われることができる、だろう。
「マリぃぃ、お願いだぁ」
「困ったわね……では、条件があるけど、聞いてくれる?」
「なんだ? なんでも言ってくれ! マリのためならなんでもする」
ソレイユの顔は花が咲いたように、ぱっと明るくなった。笑顔も取り戻しつつある。そうね、あなたは笑顔のほうがよく似合う、泣いてる顔は似合わないし、正直いって見たくない。わたしは、ふう、とため息を吐いてから口を開いた。
「王様には……」
言葉を切ったわたしの顔を、真剣な眼差しで見つめるソレイユ。ああ、もし、わたしがマリエンヌじゃなくてルナだったら、絶対にあなたのことを攻略しているわ。ソレイユにキスされて、頭がおかしくなってるわね、わたし。
「父をどうするんだ?」
ソレイユは問う。ふいに、わたしは石像を見上げた。
シャリオ・フルールのレプリカは荘厳な眼差しで太陽の光りを浴びている。それでも、もうこんなものは必要ない。無くさなくては、このフルール王国に未来はない。わたしは石像を指さしながら答えた。
「死んでもらうわ」
うろたえるソレイユは、父親のレプリカを見上げる。目からは涙がこぼれ落ちていた。
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お好きな攻略対象者を見つけてください(^^)
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