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第一部 春
56 わたしのために争わないでぇぇぇ!
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キンコンカン、と鐘が鳴り一時間目の授業が終わった。
デューレ先生は相変わらず機械みたいに無駄のない動きで、颯爽と廊下に出ていく。生徒たちは、一気に緊張感から解放され、ふう、なんて安堵し、一息ついている。
冷酷先生。
ベニーがつけたあだ名のとおり、デューレ先生はまったく人間味がない。ホントはロボットだったりして、うふふ、そんなわけないか。
「ねえねえ、結局、誰が好きなの?」
ルナがまたもや、ばっと大股を広げ、椅子の向きと逆に座ると訊いてきた。それ、ちょっとはしたないから、やめといたほうがいい。柔らかそうな太ももとか、パンティが見えてるし、何回もやるようなら注意しないと。
ふと、隣に座るソレイユが、ルナのパンティを見て、
「白か……」
などとつぶやいて反応したけど、すぐに手もとの物理学の本に目を落とした。うしろのロックは相変わらず居眠り。ベニーは他の生徒と談笑している。
なんとも、自由な校風。ぴりぴりしてるのは、どうやらわたしだけみたいね。
ちなみに、ルナのスカートは一般的な女子生徒より短い。これは、単純に布の面積が小さいほうが値段が安いからだ。ルナの経済状況を考えると、ケチったと言わざるを得ない。
「ねえねえ、教えてよ、マリの好きな人」ルナはしつこく訊いてくる。
「うるさいわね……ここに好きな人はいないわよ」
きっぱり断言してやると、いきなりソレイユは手もとの分厚い本を、バタンと閉じた。
なに?
と思って振り向くと、誰だ? とソレイユが尋ねてくる。わたしは、すぐにかぶりをふった。「バカじゃないの? あなたには教えない」
グガァァ、といびき声が響いた。
うしろで寝ているロックだ。やれやれ、あなた寝過ぎよ、と思った瞬間、席を立ったソレイユがロックの頭に、ぽんっと本を当てた。
「おい! 起きろ、ロック」
「ふげっ? ふあ~あ……もう授業おわったのか?」
「ああ、一時間目がな」
「なんだ~、まだあと一時間あるじゃねえか、また、起こしてくれ~、はぁ~あ」
「コラ、待て、寝るな」
ロックは目をこすりながら、ん? と唸った。
「ロック、おまえ、好きな人をみんなの前で言えるか?」
「なんだいきなり?」
「次の授業は国語なんだが、好きな人とペアーを組んで読み合いをしなくてはならない」
「はあ? そんなのムリムリ、俺はパスするぜ」
ロックは、すくっと椅子から立ち上がった。だが、すぐにソレイユに肩を抑えられてまた座らされた。「まあ、待て」
なんだよ? と訝しむロックに向かって、ソレイユは宣言した。
「俺はマリと組むけどいいよな」
「はあ? なんだと?」ロックの眉が吊りあがる。
「文字通りの意味だ。私はマリエンヌ・フローレンスが好きだ。よって、ペアを組むつもりだ」
「ズルイぞっ! それなら俺だってマリと組みたいぜ」
「いや、マリは私のものだ」
「待て待て、ソレイユがかってに決めてるんじゃねえよ、マリは俺を選ぶぜ」
ふんっ、と鼻で笑ったソレイユが、
「さすが俺様騎士、大した自信だな」
とロックを見据えて言った。拳を握りしめるロックは、戦闘態勢モード。対するソレイユは、余裕しゃくしゃくで腕を組んで佇んでいる。すると、教室じゅうが騒然とした。
なんだなんだ? 喧嘩か?
という言葉が飛び交うなかで、わたしは、つい叫んでしまった。
「やめてぇ! わたしのために争わないでぇぇぇ!」
しーん、と静寂が支配していく。教室にいる生徒たち、みんながわたしのことを見つめている。
ヤッバ……。
悪役令嬢になるどころか、これじゃあ、悲劇のヒロインを気取っているだけではないかぁぁぁ! 人生に一度は言ってみたいセリフを、ついつい言っちゃった。震えるわたしの肩を、ぽんぽんと叩くベニーが、大丈夫か? と訊いてくれた。
わたしはなんとか、ええ、とうなずくと机の抽斗から教科書を取り出して置いた。そして、誰に言うでもなく、ぽつりとつぶやいた。
「わたしの好きな人はここにはいないから……」
ロックに衝撃が走った。え? え? と嗚咽のような声を発すると、誰だ? と尋ねてくる。わたしは振り返ることなく、低い声で言った。「教えるわけないじゃない」
ぐぬぬ、と唸ったロックは立ち上がった。ソレイユが、待て、と腕を掴んで止めた。それでも、ロックはそれを振り払って教室から出て行こうと、扉に手をかけた。そのときだった。
黒板側の開け放たれた扉から、ふわりと高級フレグランスの香りがただよってきた。たしか、この香りは……。
ニコル先生だ。
「あら、どこにいくの? ロック・コンステラくん」
「……」
うるせぇ、とつぶやきながら、ロックは扉を開けようと指先をひっかけた。
「待ちなさい」
ニコル先生がぴしゃりと言うと、ロックの身体が石のように固まった。先生の言うことを聞くロックなんて初めて見たから、教室じゅうの生徒が、え? とびっくりして目を丸くした。わたしだって、もちろんそうだ。ロック? ニコル先生と何かあったの?
「座りなさい、ロックくん」
チッと舌打ちするロックは、スラックスのポケットに手を突っ込んだまま、すたすた歩くと席に戻って座った。気持ち悪いほど素直な行動だった。俺様ロックじゃないみたい。ちょっと考えられない。
ニコル・シュピオンって何者?
いつの間に学園の番長であるロックを手懐けたのだろう。
この女教師、只者ではない。
まるで、猛獣使いのように、ピシ、ピシ、と半裸のロックに鞭を打つニコル先生の女王様コスプレの妄想が頭のなかに浮かぶ。アミタイツ、ハイレグ、おっぱいがほとんど露出しちゃってるボディコン、そして、蝋燭と鞭を持ったニコル先生が、ふふふ、と冷笑していた。きゃあああ、なんかイメージ膨らんじゃう。
「さあ、授業を始めるわね」
ビシッと背筋を立てる生徒たち。教室の主導権はニコル先生の手のなかで踊っていた。
デューレ先生は相変わらず機械みたいに無駄のない動きで、颯爽と廊下に出ていく。生徒たちは、一気に緊張感から解放され、ふう、なんて安堵し、一息ついている。
冷酷先生。
ベニーがつけたあだ名のとおり、デューレ先生はまったく人間味がない。ホントはロボットだったりして、うふふ、そんなわけないか。
「ねえねえ、結局、誰が好きなの?」
ルナがまたもや、ばっと大股を広げ、椅子の向きと逆に座ると訊いてきた。それ、ちょっとはしたないから、やめといたほうがいい。柔らかそうな太ももとか、パンティが見えてるし、何回もやるようなら注意しないと。
ふと、隣に座るソレイユが、ルナのパンティを見て、
「白か……」
などとつぶやいて反応したけど、すぐに手もとの物理学の本に目を落とした。うしろのロックは相変わらず居眠り。ベニーは他の生徒と談笑している。
なんとも、自由な校風。ぴりぴりしてるのは、どうやらわたしだけみたいね。
ちなみに、ルナのスカートは一般的な女子生徒より短い。これは、単純に布の面積が小さいほうが値段が安いからだ。ルナの経済状況を考えると、ケチったと言わざるを得ない。
「ねえねえ、教えてよ、マリの好きな人」ルナはしつこく訊いてくる。
「うるさいわね……ここに好きな人はいないわよ」
きっぱり断言してやると、いきなりソレイユは手もとの分厚い本を、バタンと閉じた。
なに?
と思って振り向くと、誰だ? とソレイユが尋ねてくる。わたしは、すぐにかぶりをふった。「バカじゃないの? あなたには教えない」
グガァァ、といびき声が響いた。
うしろで寝ているロックだ。やれやれ、あなた寝過ぎよ、と思った瞬間、席を立ったソレイユがロックの頭に、ぽんっと本を当てた。
「おい! 起きろ、ロック」
「ふげっ? ふあ~あ……もう授業おわったのか?」
「ああ、一時間目がな」
「なんだ~、まだあと一時間あるじゃねえか、また、起こしてくれ~、はぁ~あ」
「コラ、待て、寝るな」
ロックは目をこすりながら、ん? と唸った。
「ロック、おまえ、好きな人をみんなの前で言えるか?」
「なんだいきなり?」
「次の授業は国語なんだが、好きな人とペアーを組んで読み合いをしなくてはならない」
「はあ? そんなのムリムリ、俺はパスするぜ」
ロックは、すくっと椅子から立ち上がった。だが、すぐにソレイユに肩を抑えられてまた座らされた。「まあ、待て」
なんだよ? と訝しむロックに向かって、ソレイユは宣言した。
「俺はマリと組むけどいいよな」
「はあ? なんだと?」ロックの眉が吊りあがる。
「文字通りの意味だ。私はマリエンヌ・フローレンスが好きだ。よって、ペアを組むつもりだ」
「ズルイぞっ! それなら俺だってマリと組みたいぜ」
「いや、マリは私のものだ」
「待て待て、ソレイユがかってに決めてるんじゃねえよ、マリは俺を選ぶぜ」
ふんっ、と鼻で笑ったソレイユが、
「さすが俺様騎士、大した自信だな」
とロックを見据えて言った。拳を握りしめるロックは、戦闘態勢モード。対するソレイユは、余裕しゃくしゃくで腕を組んで佇んでいる。すると、教室じゅうが騒然とした。
なんだなんだ? 喧嘩か?
という言葉が飛び交うなかで、わたしは、つい叫んでしまった。
「やめてぇ! わたしのために争わないでぇぇぇ!」
しーん、と静寂が支配していく。教室にいる生徒たち、みんながわたしのことを見つめている。
ヤッバ……。
悪役令嬢になるどころか、これじゃあ、悲劇のヒロインを気取っているだけではないかぁぁぁ! 人生に一度は言ってみたいセリフを、ついつい言っちゃった。震えるわたしの肩を、ぽんぽんと叩くベニーが、大丈夫か? と訊いてくれた。
わたしはなんとか、ええ、とうなずくと机の抽斗から教科書を取り出して置いた。そして、誰に言うでもなく、ぽつりとつぶやいた。
「わたしの好きな人はここにはいないから……」
ロックに衝撃が走った。え? え? と嗚咽のような声を発すると、誰だ? と尋ねてくる。わたしは振り返ることなく、低い声で言った。「教えるわけないじゃない」
ぐぬぬ、と唸ったロックは立ち上がった。ソレイユが、待て、と腕を掴んで止めた。それでも、ロックはそれを振り払って教室から出て行こうと、扉に手をかけた。そのときだった。
黒板側の開け放たれた扉から、ふわりと高級フレグランスの香りがただよってきた。たしか、この香りは……。
ニコル先生だ。
「あら、どこにいくの? ロック・コンステラくん」
「……」
うるせぇ、とつぶやきながら、ロックは扉を開けようと指先をひっかけた。
「待ちなさい」
ニコル先生がぴしゃりと言うと、ロックの身体が石のように固まった。先生の言うことを聞くロックなんて初めて見たから、教室じゅうの生徒が、え? とびっくりして目を丸くした。わたしだって、もちろんそうだ。ロック? ニコル先生と何かあったの?
「座りなさい、ロックくん」
チッと舌打ちするロックは、スラックスのポケットに手を突っ込んだまま、すたすた歩くと席に戻って座った。気持ち悪いほど素直な行動だった。俺様ロックじゃないみたい。ちょっと考えられない。
ニコル・シュピオンって何者?
いつの間に学園の番長であるロックを手懐けたのだろう。
この女教師、只者ではない。
まるで、猛獣使いのように、ピシ、ピシ、と半裸のロックに鞭を打つニコル先生の女王様コスプレの妄想が頭のなかに浮かぶ。アミタイツ、ハイレグ、おっぱいがほとんど露出しちゃってるボディコン、そして、蝋燭と鞭を持ったニコル先生が、ふふふ、と冷笑していた。きゃあああ、なんかイメージ膨らんじゃう。
「さあ、授業を始めるわね」
ビシッと背筋を立てる生徒たち。教室の主導権はニコル先生の手のなかで踊っていた。
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