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第一部 春
42 わたしが乙女ゲームの世界に入った理由
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「わたしは死んでいたのね……」
肩の力が抜け、手から妖精が飛び出していく。
「びっくりした~」
妖精は羽を広げて舞い踊る。なによ、びっくりしたのはこっちのセリフ! とはいえ、わたし、死んでいたなんて……ショック!
それでも、頭の片隅では、前世、前世と考えていたこともあり、高嶺真理絵はもしかしたら、もうとっくに死亡していて、この乙女ゲーの世界に転生している、な~んてラノベみたいな展開。可能性としては捨てきれない、とは思っていた。
あいまいにしていたのは、死因がはっきりしないし、死に旅立った記憶もないため、考察するに値しない。そう判断せざるを得なかった。
というのも、じつは、前世のわたし、高嶺真理絵は非常事態でもパニックにならないように教育を受けている。高嶺家の長女として、ふさわしい人物になれるように。
ガールズスカウトなどがいい例だ。
備よつねに、がスローガン。よってわたしは、まずは乙女ゲーに入った事実を受け入れ、そこから論理的に思考し、前世に帰還するため頭脳をフル回転していた。
結果、高嶺真理絵が死んでいると仮定すれば、乙女ゲーに入ったことにも辻褄があうし、マリエンヌに憑依している不思議な転生現象もすべて説明がつく、という結論に至った。悲しいけど。
つまり、わたしは……。
「地球で死亡して、乙女ゲームの世界に転生したってこと?」
「そうだね。でも、おかしいな……」
「え? まだ何かあるの?」
「死んだらデータ、つまり、高嶺真理絵の記憶はすべて消去されて仮想空間、つまり天国に送られるはずなんだけど……ちょっと失礼……」
「ふぇ? ここ天国なの?」
うん、とうなずいた妖精は、わたしの頭に人差し指を当てつつ、虚空に浮かぶ水色の玉を見つめた。まるで、医者が頭脳のレントゲン写真を眺めながら患者を診断するように。やがて、妖精は嘆いた。
「あ……ヤバい……」
「なに? どうしたの?」
「ごめんねっ、死んでもないのに乙女ゲームのなかに入れちゃって……でもEDを迎えれば帰れるから安心して」
「はあ?」
パニック!
頭のなかで爆発が起きた。放電するシナプスが弾け、こめかみの奥のずっと深い部位で刺激的で革新的な爆発が起きている。そのとたん、見えている景色がぼやけ、一瞬スローモーションで歪み、まばゆい光りに包まれたかという錯覚、いや、幻覚? うわぁあぁぁ、昂ぶる! 身体がほてるぅぅ……あつい、あつい! こんなの備えられない。ガールズスカウトのスローガンなんて、ぶっ壊れて、論理的に考えられないんだけどぉぉぉぉ!
開け、開け、開闢しろ!
脳内でわたしの潜在意識が叫び、次の瞬間には、高嶺真理絵の切り取られていた記憶の映像が、ドクン! と音を立てて脳裏に浮かんできた。
蒼穹の下、花々に注がれるシャワー。
水まきしている女子高生。
高嶺真理絵の綺麗な横顔。
強い風が吹いて、美しい黒髪が乱れ、スカートがひるがえる。
校庭でサッカーをしている男子たち。
コーナーフラッグの旗が、バダバタと激しくなびく。
真摯な眼差しで、ギリッとボールを睨んでいた少年が、短い助走をすると大地を穿つようにボールを蹴る!
ビュン、突風が耳をつんざく。
ボールは蒼穹のなかで弧を描いた。
大きくカーブし、ゴール裏の花壇に向かって飛んできて、あ! わたしの頭に!
「どう? 思い出した?」
妖精のかわいい声で我に返ったわたしは、こくりと小さくうなずいた。
「わたし、飛んできたサッカーボールに頭を強く打って……死んだの?」
「いやいや、死んでない、死んでない」
意味不明な妖精の否定にたいして、わたしは泣き叫ぶように質問した。
「じゃあ、なんでわたしはここにいるのよっ!?」
妖精は罰が悪そうに、ああ、と唸りつつ眉尻を下げて説明した。
「ごめんね、勘違いしちゃった僕がいけないんだ。真理絵はいつも花に優しくしてくれるから、死んだのなら大好きな乙女ゲームの世界に入れてあげようと思ったんだ。幸い真理絵と似たようなマリエンヌ・フローレンスっていうモブキャラがいたから、ちょうどいいやってね、でも……」
「なによ?」
「真理絵は死んでなかった……これを見て」
妖精は水色の玉に触れた。
玉のなかに映像が浮かんできた。ベッドに寝かされている高嶺真理絵の姿と、傍の椅子に座る少年がいる。窓辺のカーテンの白い布、ベッドの清潔感は見覚えがあった。どうやら高校の保健室にわたしは寝かされているようだ。もしかしたら、この少年がコーナキックを蹴った人物なのだろうか。なんてことしてくれたのよ……んもう、おかげで、わたしはスリーピングビューティー。つまり、眠り姫みたいになってるじゃない。
「ねぇ、わたしって気絶してるだけってこと」
「御名答、高嶺真理絵は死んでなかった。ちょっと気を失っているだけ」
「ふーん、じゃあ、戻してよ」
「ごめん、一度入ったらエンディングを迎えるまで出れないんだ」
「どういうこと?」
「この仮想空間は、僕がパルテール学園っていう乙女ゲームを模範して創造した世界なんだ。人類はここを、天国とも言う」
「はぁ?」
仮想空間? 模範して創造? 天国ぅぅぅ?
妖精の話を聞いていると、頭がおかしくなりそうだった。いや、もうとっくに情報処理の限界を超え、頭はオーバーフロー。非常事態宣言を発令するところ、逃げろ~!
ただ、ひとつだけ、わかったことがある。
人智を超えた事象に、わたしの知能では理解できないことが理解できた、ということだ。まさに……。
無知の知を知った。
こんなことってある? 摩訶不思議すぎて、困っちゃう。それでも、わたしはなんとかして論理的に解釈しようと試みる。
「ええっと、つまり、話をまとめると、妖精のあなたが、この乙女ゲーを創造したってこと」
「うん、僕は花の妖精フェイ、神様見習いなんだ。もっと大きな天国を創造する神様を助けるため、いまは日々精進してるんだ」
「ってことは、ここはあなたの創造した天国なの?」
「まあ、そうだね。でも、まだまだ僕は未熟だからプログラムに不備があるかも……」
「そうよ! 攻略対象者たちがモブのわたしを溺愛してくるんだけど、これってどういうこと?」
「マジか……ありえないなあ。キャラカスタムの段階で想像性を高く設定しすぎたか? いやいや、そんなことはしてない……それに僕の能力では、キャラの細かい感情や性格の設定なんてできないし……おっかしいな……」
「おっかしいなぁ……って、こっちのセリフよ!」
出来損ないの神様見習いに呆れたわたしは、血の通っていない機械的な話に水をさした。
「ねぇ、花の妖精フェイって言ったわよね」
「うん」
「とりあえず、友達になりましょう、わたしたち」
「え? 友達に?」
「そうよ。フェイは死んでもないわたしをこの乙女ゲーの世界に入れた過失がある。そして、わたしは元の世界に帰りたい。つまり、フェイはわたしを助けなければならない」
「う……たしかに……」
「だから友達になってわたしを助けなさい」
羽の生えた妖精フェイは、くるりと虚空で飛び回ると、微笑んで言った。
「人間の友達なんて初めてだ! いいよ!」
「うふふ、じゃあ、これからよろしくね」
「おお! やっぱり真理絵を乙女ゲーに入れてよかった」
「え? なによ?」
「だって、現実世界では絶対に僕の姿は見えないからね。仮想現実でバグったから僕たちは出会えたわけだ、うーん、なんてロマンチック!」
「やれやれ……わたしには飛んだ迷惑だけど、まあいいわ、じゃあ、エンディングまでよろしくね、フェイ」
「こちらこそ、よろしく、真理絵」
ふぅ、真理絵……か。
思えば、久しぶりに呼ばれた名前だ。まさか、妖精に名前を呼ばれるとは思いもしなかったけど、これでなんとか前世に帰る手がかりがつかめた。安堵したわたしは、ほっと胸をなで下すと花壇に咲く花々を眺めた。
気が抜けて、あくびがでる。ふあ~あ。
なんだかもう疲れた。飯食って風呂入って、普通に寝たい、そんな気分。刻々と太陽は傾き、夕日の明かりが西の空を赤く染めていた。ああ、今日が終わっていく。
「きれいね……」
そうつぶやいたわたしは、フェイに共感を求めるでもなく、幻想的な紫色の空を仰ぐ。フェイはあいかわらず目の前を飛び回っている。そのときだった。背後から優しい男の人の声が響いた。
「やあ、マリ」
この声は……? と思い振り向くと、ソレイユのシルエットが夕日の逆光に照らされていた。
肩の力が抜け、手から妖精が飛び出していく。
「びっくりした~」
妖精は羽を広げて舞い踊る。なによ、びっくりしたのはこっちのセリフ! とはいえ、わたし、死んでいたなんて……ショック!
それでも、頭の片隅では、前世、前世と考えていたこともあり、高嶺真理絵はもしかしたら、もうとっくに死亡していて、この乙女ゲーの世界に転生している、な~んてラノベみたいな展開。可能性としては捨てきれない、とは思っていた。
あいまいにしていたのは、死因がはっきりしないし、死に旅立った記憶もないため、考察するに値しない。そう判断せざるを得なかった。
というのも、じつは、前世のわたし、高嶺真理絵は非常事態でもパニックにならないように教育を受けている。高嶺家の長女として、ふさわしい人物になれるように。
ガールズスカウトなどがいい例だ。
備よつねに、がスローガン。よってわたしは、まずは乙女ゲーに入った事実を受け入れ、そこから論理的に思考し、前世に帰還するため頭脳をフル回転していた。
結果、高嶺真理絵が死んでいると仮定すれば、乙女ゲーに入ったことにも辻褄があうし、マリエンヌに憑依している不思議な転生現象もすべて説明がつく、という結論に至った。悲しいけど。
つまり、わたしは……。
「地球で死亡して、乙女ゲームの世界に転生したってこと?」
「そうだね。でも、おかしいな……」
「え? まだ何かあるの?」
「死んだらデータ、つまり、高嶺真理絵の記憶はすべて消去されて仮想空間、つまり天国に送られるはずなんだけど……ちょっと失礼……」
「ふぇ? ここ天国なの?」
うん、とうなずいた妖精は、わたしの頭に人差し指を当てつつ、虚空に浮かぶ水色の玉を見つめた。まるで、医者が頭脳のレントゲン写真を眺めながら患者を診断するように。やがて、妖精は嘆いた。
「あ……ヤバい……」
「なに? どうしたの?」
「ごめんねっ、死んでもないのに乙女ゲームのなかに入れちゃって……でもEDを迎えれば帰れるから安心して」
「はあ?」
パニック!
頭のなかで爆発が起きた。放電するシナプスが弾け、こめかみの奥のずっと深い部位で刺激的で革新的な爆発が起きている。そのとたん、見えている景色がぼやけ、一瞬スローモーションで歪み、まばゆい光りに包まれたかという錯覚、いや、幻覚? うわぁあぁぁ、昂ぶる! 身体がほてるぅぅ……あつい、あつい! こんなの備えられない。ガールズスカウトのスローガンなんて、ぶっ壊れて、論理的に考えられないんだけどぉぉぉぉ!
開け、開け、開闢しろ!
脳内でわたしの潜在意識が叫び、次の瞬間には、高嶺真理絵の切り取られていた記憶の映像が、ドクン! と音を立てて脳裏に浮かんできた。
蒼穹の下、花々に注がれるシャワー。
水まきしている女子高生。
高嶺真理絵の綺麗な横顔。
強い風が吹いて、美しい黒髪が乱れ、スカートがひるがえる。
校庭でサッカーをしている男子たち。
コーナーフラッグの旗が、バダバタと激しくなびく。
真摯な眼差しで、ギリッとボールを睨んでいた少年が、短い助走をすると大地を穿つようにボールを蹴る!
ビュン、突風が耳をつんざく。
ボールは蒼穹のなかで弧を描いた。
大きくカーブし、ゴール裏の花壇に向かって飛んできて、あ! わたしの頭に!
「どう? 思い出した?」
妖精のかわいい声で我に返ったわたしは、こくりと小さくうなずいた。
「わたし、飛んできたサッカーボールに頭を強く打って……死んだの?」
「いやいや、死んでない、死んでない」
意味不明な妖精の否定にたいして、わたしは泣き叫ぶように質問した。
「じゃあ、なんでわたしはここにいるのよっ!?」
妖精は罰が悪そうに、ああ、と唸りつつ眉尻を下げて説明した。
「ごめんね、勘違いしちゃった僕がいけないんだ。真理絵はいつも花に優しくしてくれるから、死んだのなら大好きな乙女ゲームの世界に入れてあげようと思ったんだ。幸い真理絵と似たようなマリエンヌ・フローレンスっていうモブキャラがいたから、ちょうどいいやってね、でも……」
「なによ?」
「真理絵は死んでなかった……これを見て」
妖精は水色の玉に触れた。
玉のなかに映像が浮かんできた。ベッドに寝かされている高嶺真理絵の姿と、傍の椅子に座る少年がいる。窓辺のカーテンの白い布、ベッドの清潔感は見覚えがあった。どうやら高校の保健室にわたしは寝かされているようだ。もしかしたら、この少年がコーナキックを蹴った人物なのだろうか。なんてことしてくれたのよ……んもう、おかげで、わたしはスリーピングビューティー。つまり、眠り姫みたいになってるじゃない。
「ねぇ、わたしって気絶してるだけってこと」
「御名答、高嶺真理絵は死んでなかった。ちょっと気を失っているだけ」
「ふーん、じゃあ、戻してよ」
「ごめん、一度入ったらエンディングを迎えるまで出れないんだ」
「どういうこと?」
「この仮想空間は、僕がパルテール学園っていう乙女ゲームを模範して創造した世界なんだ。人類はここを、天国とも言う」
「はぁ?」
仮想空間? 模範して創造? 天国ぅぅぅ?
妖精の話を聞いていると、頭がおかしくなりそうだった。いや、もうとっくに情報処理の限界を超え、頭はオーバーフロー。非常事態宣言を発令するところ、逃げろ~!
ただ、ひとつだけ、わかったことがある。
人智を超えた事象に、わたしの知能では理解できないことが理解できた、ということだ。まさに……。
無知の知を知った。
こんなことってある? 摩訶不思議すぎて、困っちゃう。それでも、わたしはなんとかして論理的に解釈しようと試みる。
「ええっと、つまり、話をまとめると、妖精のあなたが、この乙女ゲーを創造したってこと」
「うん、僕は花の妖精フェイ、神様見習いなんだ。もっと大きな天国を創造する神様を助けるため、いまは日々精進してるんだ」
「ってことは、ここはあなたの創造した天国なの?」
「まあ、そうだね。でも、まだまだ僕は未熟だからプログラムに不備があるかも……」
「そうよ! 攻略対象者たちがモブのわたしを溺愛してくるんだけど、これってどういうこと?」
「マジか……ありえないなあ。キャラカスタムの段階で想像性を高く設定しすぎたか? いやいや、そんなことはしてない……それに僕の能力では、キャラの細かい感情や性格の設定なんてできないし……おっかしいな……」
「おっかしいなぁ……って、こっちのセリフよ!」
出来損ないの神様見習いに呆れたわたしは、血の通っていない機械的な話に水をさした。
「ねぇ、花の妖精フェイって言ったわよね」
「うん」
「とりあえず、友達になりましょう、わたしたち」
「え? 友達に?」
「そうよ。フェイは死んでもないわたしをこの乙女ゲーの世界に入れた過失がある。そして、わたしは元の世界に帰りたい。つまり、フェイはわたしを助けなければならない」
「う……たしかに……」
「だから友達になってわたしを助けなさい」
羽の生えた妖精フェイは、くるりと虚空で飛び回ると、微笑んで言った。
「人間の友達なんて初めてだ! いいよ!」
「うふふ、じゃあ、これからよろしくね」
「おお! やっぱり真理絵を乙女ゲーに入れてよかった」
「え? なによ?」
「だって、現実世界では絶対に僕の姿は見えないからね。仮想現実でバグったから僕たちは出会えたわけだ、うーん、なんてロマンチック!」
「やれやれ……わたしには飛んだ迷惑だけど、まあいいわ、じゃあ、エンディングまでよろしくね、フェイ」
「こちらこそ、よろしく、真理絵」
ふぅ、真理絵……か。
思えば、久しぶりに呼ばれた名前だ。まさか、妖精に名前を呼ばれるとは思いもしなかったけど、これでなんとか前世に帰る手がかりがつかめた。安堵したわたしは、ほっと胸をなで下すと花壇に咲く花々を眺めた。
気が抜けて、あくびがでる。ふあ~あ。
なんだかもう疲れた。飯食って風呂入って、普通に寝たい、そんな気分。刻々と太陽は傾き、夕日の明かりが西の空を赤く染めていた。ああ、今日が終わっていく。
「きれいね……」
そうつぶやいたわたしは、フェイに共感を求めるでもなく、幻想的な紫色の空を仰ぐ。フェイはあいかわらず目の前を飛び回っている。そのときだった。背後から優しい男の人の声が響いた。
「やあ、マリ」
この声は……? と思い振り向くと、ソレイユのシルエットが夕日の逆光に照らされていた。
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