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動物園デートはとても楽しかった。
ライオンの赤ちゃんは可愛いくて愛おしく思えた。
私も赤ちゃんが欲しいなあ……。
なんて気が早い妄想を膨らませる。
そんな気持ちになっていると、なんだか胸が熱くなってきた。
余計に先輩の腕に絡みつく私は、ちょっとズルいかなあ。
なぜなら、私のおっぱいはでかい。Eカップある。
しかも身長も高いから、ちょうどおっぱいが先輩の腕にむにゅっとあたる。
もうこのころになると、私はおっぱいが先輩にあたっても濡れなくなってきた。
体が先輩に慣れてきたのだろう。
だけど、もし先輩におっぱいを揉まれたら、秒で濡れる自信はある。
ああ、先輩、男らしくグイグイきてくれないかなあ……。
そんないやらしいことを考えながら動物園を散策していると、先輩はなんとも歩きにくそうになっていく。
あ、しまった!
おっぱいあてすぎたか……。
と思ったが遅かった。
私は男子の生理現象はよくわからないが、女友達のなつきの情報によると、まぁ、勃起すると歩きにくいらしい。
先輩は顔を真っ赤にして歩いている。暑いのだろうか。
いや、もう季節は秋で涼しいはずだからそんなことはないだろう。
したがって、先輩のアソコは、今、すごいことになっている……。
いやーん♡
私はずっとやらしいことばかり考えていた。
そんな風な私だから、あっという間に動物園デートは終わった。
それからというもの、私と先輩のデートは歩きにくいものに変わっていった。
ウィンドウショッピング、公園、何気ない道で手を繋いで歩いていても先輩はきっと勃起していて、歩き方がぎこちなくなる。
先輩の股間を見てみると、ちょっと盛り上がっていることがわかった。
んもう、先輩……そんなに勃起してるなら早く私を襲ってよぉ。
デート中の私は、そんな欲望をもんもんと抱いていた。
私はどうしたらいいものかと、友達のなつきに藁をもすがる思いで悩みを打ち明けた。
「ねえ、なつき、ちょっと聞いて、先輩が……その……」
「なに? 先輩がどうした? 襲ってきた?」
「……え、あ、いや、その逆かも……」
「ちょ、ゆうこ、あんた先輩を襲ったの?」
実にあっけらかんと聞くなつき。
しかも、相変わらずその声はでかい。
私は驚いて弁当箱をひっくり返しそうになった。
「ち、違うよぉ!」
「じゃあ、なに?」
「実は、私、ちょっと……その……おっぱいを……あてたの……」
「はあっ! おっぱいをあてたあっ!!」
なつきの声が教室に響く。
近くで弁当を食べていた男子生徒たちの口から、米粒やおかずが吹きこぼれる。
「ちょ……なつき、声が大きいよぉ……」
「あ、ごめんごめん、で、おっぱいあてたらどうなったの?」
「うん、そしたら先輩が歩きにくくなっちゃって……」
「あら、先輩……勃起した?」
「……た、たぶん……」
「それは歩きにくいわね……先輩、かわいそうに……」
「……ぅう、そんな言い方しないでよ~なつき~ねえ、どうしよ~なつき~」
「もう、それはぬいてあげるしかないわね……」
「ふぇ? ぬく?」
目が点になっている私。ぬくって……なに?
なつきはフッと冷笑すると私の耳もとで囁いた。
「シコシコしてあげるの……」
「……ぁ」
私の顔はみるみるうちに赤くなっていった。
でも、どうやってシコシコしてあげたらいいのかわからない。
そんなエッチなことを言うなつきはしたことあるのだろうか。
私は恥ずかしいけどなつきに質問してみる。
「ねえ、なつきは……その……したことあるの?」
「え? シコシコ?」
「……ぅ、うん、それ」
「ないよ」
「ふぇ? ないのに私にそんなこと言ったの?」
「えへへ、でもお兄ちゃんがやってるとこ見たことあるよ」
「あ……なるほど」
「うん、なんかね、溜まるんだからしょうがないって言ってた」
「溜まる? 何が溜まるの?」
「まぁ……たぶんあれだよね、きゃはは」
「あれ……ああ、あれね、うふふ」
私はまた視線を感じ、ふと、隣に男子たちに見てみる。
おそらく私たちの会話が聞こえていたようで、なんだかそわそわしている。
弁当もろくに食べてないし、先輩と同じようにぎこちない動きをしていた。
あ、勃起してるな、と私は思った。
勃起したらどうするのだろうなあ。
なつきが言ったように、どこかでぬいてくるのだろうか。
まあ、そんなことはどうでもいい。
私は最大の疑問をなつきにぶつけてみる。
「ねえ、なつき……お兄ちゃんってどうやってしてたの?」
「え? シコシコって?」
「うん、どんな感じかなってさ……先輩にしてあげようにもわかんないし」
「ああ、なるほど……たしか、こう握ってたような……」
「こう?」
私はなつきの手と同じように柔らかく拳を握った。
「で、こうやって動いてた、きゃはは」
「ちょっ、やば……なつき……やりすぎ……」
なつきの手はシコシコと上下に動いていた。
すると、男子たちの視線がまた集まりはじめた。
もしかすると、この男子たちは、本当に私をおかずにしてこんな風にシコシコやってるのかもしれない。
うわぁ、キモい……。
でも、なぜだろう、キモいのに、どことなく可愛らしいというか慎ましいような気がした。
なぜなら、そんなに欲情しているのなら私を襲ってくれればいいのに、でもそんな勇気はなく、自分を慰めて自己完結してしまう。
それは私にも同じことが言える。
本当は先輩に襲われたいのにしてもらえないから、自分でオナニーしている、それと一緒だ。そうだ、きっと私もこの男子と同じだ。思い通りにいかないから、いつも自分で自分を慰めている。
そして、私はこうも思う。
なつきの痴漢疑惑の件で、もっとがっつりやって欲しいと言っていたことがあったが、今ならなんとなくその気持ちもわかってきた。
ようするに、私たち女だって性に飢えているのだ。
でも、そんなことは表に出せない。
出せるわけがない。
ビッチと思われたら自分の価値が下がるからだ。
なつきは親友だから私にビッチ的な要素があるってバレてもいいけど、他の地味系女子たちや男子たちには絶対にバレたくない。
私はあくまでもゆるふわんとした清楚系女子でいたいと思っている。なつきだってギャル系ファッションだけど、本当は恋に一途ないい子である、はず……。
ただ、なつきもいい男が来ないかなあと常に受け身なのでなかなか恋が始まる気配がない。
性に対しての欲求だけが膨らんでいるようにも見える。
そんな私たちは、男子について語りあう毎日を過ごしていた。
性の知識だけがどんどん増えていく。
あとは、体験してみるまでだ。
ライオンの赤ちゃんは可愛いくて愛おしく思えた。
私も赤ちゃんが欲しいなあ……。
なんて気が早い妄想を膨らませる。
そんな気持ちになっていると、なんだか胸が熱くなってきた。
余計に先輩の腕に絡みつく私は、ちょっとズルいかなあ。
なぜなら、私のおっぱいはでかい。Eカップある。
しかも身長も高いから、ちょうどおっぱいが先輩の腕にむにゅっとあたる。
もうこのころになると、私はおっぱいが先輩にあたっても濡れなくなってきた。
体が先輩に慣れてきたのだろう。
だけど、もし先輩におっぱいを揉まれたら、秒で濡れる自信はある。
ああ、先輩、男らしくグイグイきてくれないかなあ……。
そんないやらしいことを考えながら動物園を散策していると、先輩はなんとも歩きにくそうになっていく。
あ、しまった!
おっぱいあてすぎたか……。
と思ったが遅かった。
私は男子の生理現象はよくわからないが、女友達のなつきの情報によると、まぁ、勃起すると歩きにくいらしい。
先輩は顔を真っ赤にして歩いている。暑いのだろうか。
いや、もう季節は秋で涼しいはずだからそんなことはないだろう。
したがって、先輩のアソコは、今、すごいことになっている……。
いやーん♡
私はずっとやらしいことばかり考えていた。
そんな風な私だから、あっという間に動物園デートは終わった。
それからというもの、私と先輩のデートは歩きにくいものに変わっていった。
ウィンドウショッピング、公園、何気ない道で手を繋いで歩いていても先輩はきっと勃起していて、歩き方がぎこちなくなる。
先輩の股間を見てみると、ちょっと盛り上がっていることがわかった。
んもう、先輩……そんなに勃起してるなら早く私を襲ってよぉ。
デート中の私は、そんな欲望をもんもんと抱いていた。
私はどうしたらいいものかと、友達のなつきに藁をもすがる思いで悩みを打ち明けた。
「ねえ、なつき、ちょっと聞いて、先輩が……その……」
「なに? 先輩がどうした? 襲ってきた?」
「……え、あ、いや、その逆かも……」
「ちょ、ゆうこ、あんた先輩を襲ったの?」
実にあっけらかんと聞くなつき。
しかも、相変わらずその声はでかい。
私は驚いて弁当箱をひっくり返しそうになった。
「ち、違うよぉ!」
「じゃあ、なに?」
「実は、私、ちょっと……その……おっぱいを……あてたの……」
「はあっ! おっぱいをあてたあっ!!」
なつきの声が教室に響く。
近くで弁当を食べていた男子生徒たちの口から、米粒やおかずが吹きこぼれる。
「ちょ……なつき、声が大きいよぉ……」
「あ、ごめんごめん、で、おっぱいあてたらどうなったの?」
「うん、そしたら先輩が歩きにくくなっちゃって……」
「あら、先輩……勃起した?」
「……た、たぶん……」
「それは歩きにくいわね……先輩、かわいそうに……」
「……ぅう、そんな言い方しないでよ~なつき~ねえ、どうしよ~なつき~」
「もう、それはぬいてあげるしかないわね……」
「ふぇ? ぬく?」
目が点になっている私。ぬくって……なに?
なつきはフッと冷笑すると私の耳もとで囁いた。
「シコシコしてあげるの……」
「……ぁ」
私の顔はみるみるうちに赤くなっていった。
でも、どうやってシコシコしてあげたらいいのかわからない。
そんなエッチなことを言うなつきはしたことあるのだろうか。
私は恥ずかしいけどなつきに質問してみる。
「ねえ、なつきは……その……したことあるの?」
「え? シコシコ?」
「……ぅ、うん、それ」
「ないよ」
「ふぇ? ないのに私にそんなこと言ったの?」
「えへへ、でもお兄ちゃんがやってるとこ見たことあるよ」
「あ……なるほど」
「うん、なんかね、溜まるんだからしょうがないって言ってた」
「溜まる? 何が溜まるの?」
「まぁ……たぶんあれだよね、きゃはは」
「あれ……ああ、あれね、うふふ」
私はまた視線を感じ、ふと、隣に男子たちに見てみる。
おそらく私たちの会話が聞こえていたようで、なんだかそわそわしている。
弁当もろくに食べてないし、先輩と同じようにぎこちない動きをしていた。
あ、勃起してるな、と私は思った。
勃起したらどうするのだろうなあ。
なつきが言ったように、どこかでぬいてくるのだろうか。
まあ、そんなことはどうでもいい。
私は最大の疑問をなつきにぶつけてみる。
「ねえ、なつき……お兄ちゃんってどうやってしてたの?」
「え? シコシコって?」
「うん、どんな感じかなってさ……先輩にしてあげようにもわかんないし」
「ああ、なるほど……たしか、こう握ってたような……」
「こう?」
私はなつきの手と同じように柔らかく拳を握った。
「で、こうやって動いてた、きゃはは」
「ちょっ、やば……なつき……やりすぎ……」
なつきの手はシコシコと上下に動いていた。
すると、男子たちの視線がまた集まりはじめた。
もしかすると、この男子たちは、本当に私をおかずにしてこんな風にシコシコやってるのかもしれない。
うわぁ、キモい……。
でも、なぜだろう、キモいのに、どことなく可愛らしいというか慎ましいような気がした。
なぜなら、そんなに欲情しているのなら私を襲ってくれればいいのに、でもそんな勇気はなく、自分を慰めて自己完結してしまう。
それは私にも同じことが言える。
本当は先輩に襲われたいのにしてもらえないから、自分でオナニーしている、それと一緒だ。そうだ、きっと私もこの男子と同じだ。思い通りにいかないから、いつも自分で自分を慰めている。
そして、私はこうも思う。
なつきの痴漢疑惑の件で、もっとがっつりやって欲しいと言っていたことがあったが、今ならなんとなくその気持ちもわかってきた。
ようするに、私たち女だって性に飢えているのだ。
でも、そんなことは表に出せない。
出せるわけがない。
ビッチと思われたら自分の価値が下がるからだ。
なつきは親友だから私にビッチ的な要素があるってバレてもいいけど、他の地味系女子たちや男子たちには絶対にバレたくない。
私はあくまでもゆるふわんとした清楚系女子でいたいと思っている。なつきだってギャル系ファッションだけど、本当は恋に一途ないい子である、はず……。
ただ、なつきもいい男が来ないかなあと常に受け身なのでなかなか恋が始まる気配がない。
性に対しての欲求だけが膨らんでいるようにも見える。
そんな私たちは、男子について語りあう毎日を過ごしていた。
性の知識だけがどんどん増えていく。
あとは、体験してみるまでだ。
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