下宿屋 東風荘 8

浅井 ことは

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南での三日間

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着替えを済ませて、周太郎と三郎たちと馬小屋に行くと、ちょうど重次が鞍を付けてくれている所だった。


「重次さん!」

「坊ちゃん、よくお似合いで」

「そうかな?ねえ、桔花から乗るの?」

「ええ。懐いてましたし。その後で楓に乗ってもらって、どちらが乗りやすいか決めてもらえればと思ってます」

「どっちかな?楽しみだけど」

「準備はもう出来ていますので、夏樹様が来られたら始めましょうか」

「うん」


すぐ後に夏樹が来たので、みんなに手伝ってもらって踏み台から桔花に跨る。


「うわぁ、高い!」

「怖くないか?」

「平気!まだ動いてない……って、うわぁ!」

「桔花が早く行こうってさ。俺が手綱持ってるから、ゆっくり進むぞ?」

「え?うん」


桔花も気を使ってくれているのか、ゆっくりと進んでくれるのはいいがお尻が痛い!

庭を一周して、楓に乗りまた一周したが、乗り心地でいえば桔花。
でも、楓に乗った時にとても安心感があったので、楓がいいと言うと、重次と夏樹に驚かれた。

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