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南での三日間
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「坊ちゃん、これはまた大きな馬ですね」
「え?周太郎さんでも大きいと思うの?」
「はい。前に人間の国で見た馬は小さいと思いましたが、それでもこの二頭はこちらの国でも大きいです。重次さんもよく見つけられたものですねえ」
「最初は桔花だけだったんだ。でも、冬弥さんが楓を連れてきて。あ、楓は男の子なんだよ?」
「でしたらこの雌が大きいのです。それにしても見事な……」
うずうずとしている周太郎に触ってみたらと言うと、ここぞとばかりに撫で始め、最後には四肢を見て、駿馬だと思いますと重次と同じことを言っていた。
「よく考えたらさ、狐が馬に乗るって不思議な光景じゃない?」
と、しっぽの出ている普通の狐が馬に乗っているのを想像してしまい、つい笑ってしまう。
「ぼ、坊ちゃん?」
「あ、ごめんごめん。で、この子達は普段ずっとこの中なのかな?」
「さぁ?こちらのやり方はわかりませんから。大抵、荷を運ぶ時や緊急時に乗りますが、御館様は街中を乗りまくられて、役人の方から怒られてから、良く山を駆けていました」
「それは怒られるでしょ?桔花たちも走りたいよねー?」
「え?周太郎さんでも大きいと思うの?」
「はい。前に人間の国で見た馬は小さいと思いましたが、それでもこの二頭はこちらの国でも大きいです。重次さんもよく見つけられたものですねえ」
「最初は桔花だけだったんだ。でも、冬弥さんが楓を連れてきて。あ、楓は男の子なんだよ?」
「でしたらこの雌が大きいのです。それにしても見事な……」
うずうずとしている周太郎に触ってみたらと言うと、ここぞとばかりに撫で始め、最後には四肢を見て、駿馬だと思いますと重次と同じことを言っていた。
「よく考えたらさ、狐が馬に乗るって不思議な光景じゃない?」
と、しっぽの出ている普通の狐が馬に乗っているのを想像してしまい、つい笑ってしまう。
「ぼ、坊ちゃん?」
「あ、ごめんごめん。で、この子達は普段ずっとこの中なのかな?」
「さぁ?こちらのやり方はわかりませんから。大抵、荷を運ぶ時や緊急時に乗りますが、御館様は街中を乗りまくられて、役人の方から怒られてから、良く山を駆けていました」
「それは怒られるでしょ?桔花たちも走りたいよねー?」
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