30 / 90
南での三日間
.
しおりを挟む
「お爺ちゃんの家に似てるけど、中は洋風なんだね」
「テーブルと椅子と言うのが所々においてありまして、『めーじ』と言う文化がどうのと聞いたことが。この庭の先に馬小屋があります。右へと行くと台所。使用人たちの出入口となってます。行商人は台所横の入口に来るので、気を付けてください」
「広いもんね。迷いそうだよ……」
「家の中はどうします?」
「ふふ、まず台所からかな?」
連れていってもらうと、これはこれで東の家と変わりなく作業台に、竈があり、違うところといえば中に井戸があるところくらいだった。
「普通、井戸は外じゃないの?」
「たまたまだそうですが、南は暑いので外にある井戸にも大きめの屋根がついているところが多いです。あ、野菜など冷やすのに井戸の横にタライが置かれてますね」
「ホントだ!何作るのかな?」
中に入って色々と見ていると、東の屋敷でも経験した、悲鳴と、「ぼぼぼ、坊っちゃまがこのようなところへ───」と言うお決まりの文句をもらい、「気にしないで」と言って棚を見ると、前に買ったのだろう人間界の調味料。そして、鍋!
ただ、使われた形跡がないので、まだ誰も使い方を知らないのだろうと竈を見ると、しっかりと五徳が壁にかけてあった。
「テーブルと椅子と言うのが所々においてありまして、『めーじ』と言う文化がどうのと聞いたことが。この庭の先に馬小屋があります。右へと行くと台所。使用人たちの出入口となってます。行商人は台所横の入口に来るので、気を付けてください」
「広いもんね。迷いそうだよ……」
「家の中はどうします?」
「ふふ、まず台所からかな?」
連れていってもらうと、これはこれで東の家と変わりなく作業台に、竈があり、違うところといえば中に井戸があるところくらいだった。
「普通、井戸は外じゃないの?」
「たまたまだそうですが、南は暑いので外にある井戸にも大きめの屋根がついているところが多いです。あ、野菜など冷やすのに井戸の横にタライが置かれてますね」
「ホントだ!何作るのかな?」
中に入って色々と見ていると、東の屋敷でも経験した、悲鳴と、「ぼぼぼ、坊っちゃまがこのようなところへ───」と言うお決まりの文句をもらい、「気にしないで」と言って棚を見ると、前に買ったのだろう人間界の調味料。そして、鍋!
ただ、使われた形跡がないので、まだ誰も使い方を知らないのだろうと竈を見ると、しっかりと五徳が壁にかけてあった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
48
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる