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南の島のおじいちゃん
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「航平だ。まぁ、異国といえば異国だが、爺さん気にしないだろ?」
「そりゃそうじゃ。賢い顔をしておるの。那智のようになっては行かんぞ?」
「はい!」と元気に返事する航平に、そこだけ大きな声出すなと那智が怒っている。
その後は挨拶が済んだものから家や木陰の方に移り、飲み物などの用意をして、最終的には何をしたらいいのかと冬弥たちに聞く。
「伯父上、かなり……」
「もう、アザが出始めてる様だな。お前の力でもなんともならんのか?」
「聞いたことがありません」
「そうか……」
みんなが話していたのを聞いて、航平と二人で段々暗い気持ちになって行ったが、遠くから紫狐の叫び声と金と銀、翡翠の楽しそうな声が聞こえてくる。
「ダメなのですよひーちゃん!」
「やっ!じっじとはなす!あのね、ひーたんはね、貝食べたいの。いく?中はいる?」
「ひーちゃん、俺達がまた魚つるから!じっちゃんは潜れないんだよ。な、銀!」
「そりゃそうじゃ。賢い顔をしておるの。那智のようになっては行かんぞ?」
「はい!」と元気に返事する航平に、そこだけ大きな声出すなと那智が怒っている。
その後は挨拶が済んだものから家や木陰の方に移り、飲み物などの用意をして、最終的には何をしたらいいのかと冬弥たちに聞く。
「伯父上、かなり……」
「もう、アザが出始めてる様だな。お前の力でもなんともならんのか?」
「聞いたことがありません」
「そうか……」
みんなが話していたのを聞いて、航平と二人で段々暗い気持ちになって行ったが、遠くから紫狐の叫び声と金と銀、翡翠の楽しそうな声が聞こえてくる。
「ダメなのですよひーちゃん!」
「やっ!じっじとはなす!あのね、ひーたんはね、貝食べたいの。いく?中はいる?」
「ひーちゃん、俺達がまた魚つるから!じっちゃんは潜れないんだよ。な、銀!」
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