14 / 90
南の島のおじいちゃん
.
しおりを挟む
流石に那智の別宅よりも狭いので、今日は三部屋に別れての雑魚寝となると言われたが、それよりも早くお爺さんの所に行きたいと言って、みんなで行くことになり、懐かしいなと少し思いながらも、行く道を車椅子で進む。
「ジャングルみたいだな……」
「真ん中はこんなもんだ。ぐるっと周りは海だからな」
「台風きたらどうすんの?」
「予め酷いとわかってる時は、俺の別宅に泊まってもらってた。でもなぁ、やっぱり落ち着かないらしくてな、前に一度見に行ったら泳いで帰るって海に飛び込んだことがあったな」
「やりそう……」
「だろ?」
始めてきた航平にいつもならそんなに話さない那智も、島のことを色々と教えながら進んでいく姿はいつもと違い、後ろ姿がとても寂しそうに見える。
前に来た時にも文句を言いながらとても楽しそうにしていたので、余計かもしれないと思いつつ、車椅子を押してくれている周太郎を見上げると、キョロキョロと周りを見回していた。
「ジャングルみたいだな……」
「真ん中はこんなもんだ。ぐるっと周りは海だからな」
「台風きたらどうすんの?」
「予め酷いとわかってる時は、俺の別宅に泊まってもらってた。でもなぁ、やっぱり落ち着かないらしくてな、前に一度見に行ったら泳いで帰るって海に飛び込んだことがあったな」
「やりそう……」
「だろ?」
始めてきた航平にいつもならそんなに話さない那智も、島のことを色々と教えながら進んでいく姿はいつもと違い、後ろ姿がとても寂しそうに見える。
前に来た時にも文句を言いながらとても楽しそうにしていたので、余計かもしれないと思いつつ、車椅子を押してくれている周太郎を見上げると、キョロキョロと周りを見回していた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
48
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる