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お盆祭り
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「__平!おい!翔平」
「ん?あ、何?」
「話聞いてたのか?」
「へ?」
「あーもう!今度の盆祭りに行く計画」
「ごめん聞いてなかった」
「ほら、当初は各地への祭りに行くって話しでてただろ?」
「うん」
「あれを、他の神たちで何とかしてくれるそうだ」
「え?ホントに?助かるー!でもなんかあとが怖い」
「で、人の暦での盆だけは、幾つか回らないといけねーって話になったんだが、純平も石長も動けねーってことは、どういう事か分かるな?」
「全然?」
「アホかー!」
「アホとか言うなー!」
迦具土と言い合っていたら、見かねた祖父が大国さんとの将棋を中断して説明してくれる。
「大国様の神社でも祭りがある。それとは別にお盆は大国様もあまり身動きが取れなくて、出雲大社の方にほとんどおられる」
「えーと、何県だっけ?」
「そこからかよ。翔平、小学生からやり直せ」
「兄貴もひどっ!」
「俺から話そう。出雲大社は毎月何かしらの神事とか行われるんだ。で、俺はとても忙しい!」
胸を張って言わなくても……
その前に何県か教えてください!
「でだ、こっちの神社にも気は置いていくが、それなりに出てくるものを片付けておいて欲しいのと、俺がいない間、屋敷には入れるようにしておくから13日から15日まで神社にいて欲しいんだ。
その前までの祭りなどは各地の神が何とかする。
しかしだな、全部って訳にも行かなくてなぁ……今細かいところを決めてるんだが、いくつか回ってもらうことになるんだ。
盆の前に、京都の八坂神社に行ってもらいたい。日にちと時間はまた連絡する」
「それ決定?」
「あー、ここは、決定!他はまた決まる事に言うが……」
口ごもってる!ものすごく嫌な顔もしてる!
これ、いつもの厄介なやつだ!
「嫌って言ったら?」
「ゲッ!あ、すまん。あー、決定だから変更はできん。八意も行くから、ま、頑張ってくれ!って事で……またな!」
逃げた!
飯食うだけくって、言い逃げしてった!
神様のくせに!!!
「まぁ、お盆まで時間あるし、それまでお前やれるだけ頭に詰め込んでおけよ?」
「分かってるけどさ……出雲大社ってどこ?」
「島根だ!」
「あぁ、砂丘の……」
「それは鳥取県な……やっぱりやり直すか?」
「勘弁してよ」
ひとまず、先に石長さんにお風呂を勧めて、横になってもらう。
片付けなどを手伝い、祖母に結婚のことを聞くと、「あら、おめでたいことじゃない。親戚とかうちはもう付き合いもないから楽なものよ?曾孫が見れるか知らねぇ。ほほほ」
「神様が生まれるのかな」
そんなことを言っていると、後ろからバシッと迦具土に叩かれ、「子は無理だ」と聞かされる。
しかも「多分」という適当な言い方で。
「出来ない訳じゃないが、生まれてくる子が生活できるように毎回学校とかに術をかけないといけない」
「あ、石長さんが術掛けてさ、婚姻届出しちゃえば良いんだよ。そうしようよ。そしたら、子供も学校行けるよ?」
「そう上手くいくといいんだが、どんな力を持って産まれてくるか分からん以上、生まれてから術をかけるしかないかもな。その辺は上がなんとかするだろ」
「ややこしいの?」
「例が無いからな。今の時代ではだが。祖母殿もその辺は二人に任せるしかないが、その、俺が居るから……えーと、ダメか?」
頬を赤くしてしどろもどろで言っておる迦具土が可愛いなんて口が裂けても言えない。
「ん?あ、何?」
「話聞いてたのか?」
「へ?」
「あーもう!今度の盆祭りに行く計画」
「ごめん聞いてなかった」
「ほら、当初は各地への祭りに行くって話しでてただろ?」
「うん」
「あれを、他の神たちで何とかしてくれるそうだ」
「え?ホントに?助かるー!でもなんかあとが怖い」
「で、人の暦での盆だけは、幾つか回らないといけねーって話になったんだが、純平も石長も動けねーってことは、どういう事か分かるな?」
「全然?」
「アホかー!」
「アホとか言うなー!」
迦具土と言い合っていたら、見かねた祖父が大国さんとの将棋を中断して説明してくれる。
「大国様の神社でも祭りがある。それとは別にお盆は大国様もあまり身動きが取れなくて、出雲大社の方にほとんどおられる」
「えーと、何県だっけ?」
「そこからかよ。翔平、小学生からやり直せ」
「兄貴もひどっ!」
「俺から話そう。出雲大社は毎月何かしらの神事とか行われるんだ。で、俺はとても忙しい!」
胸を張って言わなくても……
その前に何県か教えてください!
「でだ、こっちの神社にも気は置いていくが、それなりに出てくるものを片付けておいて欲しいのと、俺がいない間、屋敷には入れるようにしておくから13日から15日まで神社にいて欲しいんだ。
その前までの祭りなどは各地の神が何とかする。
しかしだな、全部って訳にも行かなくてなぁ……今細かいところを決めてるんだが、いくつか回ってもらうことになるんだ。
盆の前に、京都の八坂神社に行ってもらいたい。日にちと時間はまた連絡する」
「それ決定?」
「あー、ここは、決定!他はまた決まる事に言うが……」
口ごもってる!ものすごく嫌な顔もしてる!
これ、いつもの厄介なやつだ!
「嫌って言ったら?」
「ゲッ!あ、すまん。あー、決定だから変更はできん。八意も行くから、ま、頑張ってくれ!って事で……またな!」
逃げた!
飯食うだけくって、言い逃げしてった!
神様のくせに!!!
「まぁ、お盆まで時間あるし、それまでお前やれるだけ頭に詰め込んでおけよ?」
「分かってるけどさ……出雲大社ってどこ?」
「島根だ!」
「あぁ、砂丘の……」
「それは鳥取県な……やっぱりやり直すか?」
「勘弁してよ」
ひとまず、先に石長さんにお風呂を勧めて、横になってもらう。
片付けなどを手伝い、祖母に結婚のことを聞くと、「あら、おめでたいことじゃない。親戚とかうちはもう付き合いもないから楽なものよ?曾孫が見れるか知らねぇ。ほほほ」
「神様が生まれるのかな」
そんなことを言っていると、後ろからバシッと迦具土に叩かれ、「子は無理だ」と聞かされる。
しかも「多分」という適当な言い方で。
「出来ない訳じゃないが、生まれてくる子が生活できるように毎回学校とかに術をかけないといけない」
「あ、石長さんが術掛けてさ、婚姻届出しちゃえば良いんだよ。そうしようよ。そしたら、子供も学校行けるよ?」
「そう上手くいくといいんだが、どんな力を持って産まれてくるか分からん以上、生まれてから術をかけるしかないかもな。その辺は上がなんとかするだろ」
「ややこしいの?」
「例が無いからな。今の時代ではだが。祖母殿もその辺は二人に任せるしかないが、その、俺が居るから……えーと、ダメか?」
頬を赤くしてしどろもどろで言っておる迦具土が可愛いなんて口が裂けても言えない。
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