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救出!
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キリがない。
「来た!迦具土、鈴鳴らせー」
大国さんが叫んだと同時に迦具土が鈴を鳴らすと、厚い雲が出てきて辺りはさらに暗くなってしまう。
「どーするの?コレ」
「待て。あとすこし堪えろ。必ず八百万の神が来る」
「来るって……」
どこから?と聞こうと空を見上げたら、昨日見た仏像と同じ姿の阿修羅が見え、乾闥婆・緊那羅・摩こ羅伽・迦楼羅が戦いを始めている。
「あれって……」
「奥にはちゃんと、夜叉に天、龍も居るな……ここは彼らに任せていい」
「俺達は?」
「薙ぎ倒しながら五重塔まで行く!飛んでいって連れてはいるとダメだからな」
走っていく時に、ずるい焼きそばと聞こえたのは気にしないでおくとしても、前を走る三人がとても生き生きとしながら木刀を振り回す姿はなんとも言い難い。
「翔平、空見てないで走れ」
「うん……」
五重塔に着くと、直ぐに兄のところへと行くが、道真さんの姿がなく、八意さんと祖父母が見てくれていた。
「石長さんは?」
「女性だから、もう一つ奥の部屋よ。今やっと眠ったから起きるまで寝かせておいてあげてね。彼女のおかげで純平が助かったんだから」
「うん。八意さん、兄貴はどうなってるの?」
「ここにもう半分の魂が来た時には驚いたんじゃが、完全に石ちゃんの気で守られておってのぅ。要は持っていただけでなく、自分の……そのなんと言っていいか……」
「何ですか?」
ふむ!とも言わないなんて気持ち悪くて仕方がない。
「祖父母殿には話したんじゃが、お主らのところで言う、サランラップ?みたいな密閉の袋あるじゃろう?チャックとかついてて、じ、シープロックと言うやつじゃ!」
「八意様、ジップロックです」
「そうそう、それじゃ。その中に魂が入っていたと想像して欲しい」
「あ、はい」
「魂とは卵の殻のように脆い」
卵で例えるな……!
「あー、その魂が入っていて、外側から包んでおるものと思っておったのじゃ。じゃが、石ちゃんはその袋の中に自分の命と同じと言ったら良いかの。その気を入れてさらに周りを包み守っておった上に、外の体も守っておった。あと少し遅ければ石ちゃんは……」
「そんな……」
「じゃがそのお陰で純平の魂は直ぐに融合しだして元に戻ったし、少し目も開けたのじゃ。お前の兄はもう大丈夫。ただ……すこーし、神の力を持ってしまったがのぅ」
「は?」
「石ちゃんの気を纏われておったんじゃ。少しならこうはならなんだ。翔平や祖父母殿に分け与えた力とはまた違うのじゃよ」
「どうなるんですか?」
「普段はいつもの生活ができるのじゃが、今までよりもいろんなものに敏感になる。繊細な性格じゃったら精神が壊れるが、ま、純平じゃから平気じゃろう。後は、寿命も少し延びる。物の怪と戦う力も今まで以上じゃ」
「はぁぁぁ?」
「来た!迦具土、鈴鳴らせー」
大国さんが叫んだと同時に迦具土が鈴を鳴らすと、厚い雲が出てきて辺りはさらに暗くなってしまう。
「どーするの?コレ」
「待て。あとすこし堪えろ。必ず八百万の神が来る」
「来るって……」
どこから?と聞こうと空を見上げたら、昨日見た仏像と同じ姿の阿修羅が見え、乾闥婆・緊那羅・摩こ羅伽・迦楼羅が戦いを始めている。
「あれって……」
「奥にはちゃんと、夜叉に天、龍も居るな……ここは彼らに任せていい」
「俺達は?」
「薙ぎ倒しながら五重塔まで行く!飛んでいって連れてはいるとダメだからな」
走っていく時に、ずるい焼きそばと聞こえたのは気にしないでおくとしても、前を走る三人がとても生き生きとしながら木刀を振り回す姿はなんとも言い難い。
「翔平、空見てないで走れ」
「うん……」
五重塔に着くと、直ぐに兄のところへと行くが、道真さんの姿がなく、八意さんと祖父母が見てくれていた。
「石長さんは?」
「女性だから、もう一つ奥の部屋よ。今やっと眠ったから起きるまで寝かせておいてあげてね。彼女のおかげで純平が助かったんだから」
「うん。八意さん、兄貴はどうなってるの?」
「ここにもう半分の魂が来た時には驚いたんじゃが、完全に石ちゃんの気で守られておってのぅ。要は持っていただけでなく、自分の……そのなんと言っていいか……」
「何ですか?」
ふむ!とも言わないなんて気持ち悪くて仕方がない。
「祖父母殿には話したんじゃが、お主らのところで言う、サランラップ?みたいな密閉の袋あるじゃろう?チャックとかついてて、じ、シープロックと言うやつじゃ!」
「八意様、ジップロックです」
「そうそう、それじゃ。その中に魂が入っていたと想像して欲しい」
「あ、はい」
「魂とは卵の殻のように脆い」
卵で例えるな……!
「あー、その魂が入っていて、外側から包んでおるものと思っておったのじゃ。じゃが、石ちゃんはその袋の中に自分の命と同じと言ったら良いかの。その気を入れてさらに周りを包み守っておった上に、外の体も守っておった。あと少し遅ければ石ちゃんは……」
「そんな……」
「じゃがそのお陰で純平の魂は直ぐに融合しだして元に戻ったし、少し目も開けたのじゃ。お前の兄はもう大丈夫。ただ……すこーし、神の力を持ってしまったがのぅ」
「は?」
「石ちゃんの気を纏われておったんじゃ。少しならこうはならなんだ。翔平や祖父母殿に分け与えた力とはまた違うのじゃよ」
「どうなるんですか?」
「普段はいつもの生活ができるのじゃが、今までよりもいろんなものに敏感になる。繊細な性格じゃったら精神が壊れるが、ま、純平じゃから平気じゃろう。後は、寿命も少し延びる。物の怪と戦う力も今まで以上じゃ」
「はぁぁぁ?」
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