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妖精達の修行?
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「翔平達来てたのか」
「ごめん、気になって。大変だったでしょ」
「階段がな。思ってたより急で。着く先々で海も見れたし、動物にもあったし。満足だよ」
「おい、石長」
「なんでしょう?」
「喉乾いた」
「迦具土様!」
早くという迦具土に、諦めたのか「こちらへ」と言われて着いていくと、拝殿の裏にあるとは思えない家!
屋敷ではなく家!
「お前……屋敷にしてないのか?」
「二間と台所で十分なんです!奥は寝室なので、こちらでお待ちくださいませ!」と火を起こしてお湯を沸かしお茶を入れてくれる。
「質素すぎだろ……」と寝室を開け、「隅っこに畳んだ布団とタンスだけって……」と呆れ顔。
「押し入れに着物も簪も入っておりますから不便ではないすし、私にはこれで十分なのです。はい、お茶です!」
「怒るなよ」
「大国様や咲耶の屋敷とは違うのは分かってます。ずっと皆様が羨ましかったけど、滅多にここから離れなかったので……」
「お前の力なら屋敷くらい維持できるだろうに」
風呂やトイレは土間から出てすぐある事と、今いる部屋で書物などを読んだり書き物をするのには不便では無いと言うが、姫の住む家としては……
「うん、小屋だね」とはっきり言う兄貴。
「ごめん、気になって。大変だったでしょ」
「階段がな。思ってたより急で。着く先々で海も見れたし、動物にもあったし。満足だよ」
「おい、石長」
「なんでしょう?」
「喉乾いた」
「迦具土様!」
早くという迦具土に、諦めたのか「こちらへ」と言われて着いていくと、拝殿の裏にあるとは思えない家!
屋敷ではなく家!
「お前……屋敷にしてないのか?」
「二間と台所で十分なんです!奥は寝室なので、こちらでお待ちくださいませ!」と火を起こしてお湯を沸かしお茶を入れてくれる。
「質素すぎだろ……」と寝室を開け、「隅っこに畳んだ布団とタンスだけって……」と呆れ顔。
「押し入れに着物も簪も入っておりますから不便ではないすし、私にはこれで十分なのです。はい、お茶です!」
「怒るなよ」
「大国様や咲耶の屋敷とは違うのは分かってます。ずっと皆様が羨ましかったけど、滅多にここから離れなかったので……」
「お前の力なら屋敷くらい維持できるだろうに」
風呂やトイレは土間から出てすぐある事と、今いる部屋で書物などを読んだり書き物をするのには不便では無いと言うが、姫の住む家としては……
「うん、小屋だね」とはっきり言う兄貴。
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