上 下
112 / 162
妖精達の修行?

.

しおりを挟む
翌朝はやはり家はピカピカで布団も既に出してあり、祖父母に三人ずつわかれてついて行ってるので、お茶を飲みながら迦具土を待つ。

「迦具土ー!まだー?」

「まだ時間はあるだろ?酒屋が来てから出掛けるぞ」

「そうだった。中に運ばないと」

十時過ぎに酒屋さんが来て、ビールと日本酒を運び入れ、行ってきまーすと家を出る。

「おい」

「は、はい」

「お前の姿も消すが、大きな声出すなよ」

「分かりました」

迦具土の術で入口まで行ってもらったが兄がいないので、もう登ってるのかな?と駐車場を見るが車は無い。

「電車とバスで来たのかな」

「そうだろ?帰りは庭から帰るだろうし」

自分たちも少し登ろうと階段を登っていくが、相変わらず長い!

「高校の時より運動不足すぎかも」

「元々だろ?上から何か聞こえるが……」

耳を済ませていた妖精が「うさぎだと思います」と言っている。

「うさぎ?」

「姫様が呼べばどんな動物でも出てきます。私の試験の時はイノシシが出てきました」

「追いかけられたの?」

「はい。風の力で足止めをして逃げました。妹もその程度の力ならあるのですが、上手く出来なかったのでしょう」

「慌てたらできるものも出来ん。冷静に出来るものしか試験とやらには受からんだろ」

「はい……妹は焦ると上手く出来ず……」

「出来ないとダメなの?」

「そりゃあ、側に仕えるんだから、石長を守る役目もある。出来ないものより出来るものをそばに置くのは当たり前だ」

「頑張ったのに……」

「良いのです。妹も分かっていると……あ、鳥です」

「鳥の軍団が下に降りて行ってる」

見に行こうと拝殿まで来たところで兄の姿を発見し、なにかしていると思ったら、呑気にうさぎを撫でている。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

♡ちょっとエッチなアンソロジー〜アソコ編〜♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとエッチなショートショートつめあわせ♡

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

処理中です...