八百万の学校 其の参

浅井 ことは

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妖精達の修行?

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「そうだわ。石長さんも夕飯食べて行って」

「でも私は……」

約束はしてないからと言うのに、「良いじゃない。今日はシチューなの。お父様の大山津見神様からいただいたじゃがいもや人参も使ってるのよ」

「父が?」

「ええ。最近お野菜が高いから人参や玉ねぎに里芋に沢山いただいたのよ」

そんなに貰ってたのか!

「それなら……。では私も手伝いを」

あらヤダと言いながらちゃんと台所に連れていくので、妖精たちも道場から出て庭でふわふわと飛び回ってどうしたらいいのか分からない様子。

「みんな、今日は沢山手伝いありがとう。座ってお茶でも飲んで」

「でも、姫様が手伝いをされているのに、私達が休む訳には」

「いいのいいの」

小さい湯のみにこぼさない様にお茶をいれて、普段の生活などを聞いて時間を潰す。

「へぇー。みんな自然に関係してる妖精なんだね。台風の時とか大変でしょ?」

「いくつかの木の中に避難してるんです。でも、本当に酷い雨や風の時には、私たちは姫様の社の方に。まだ誰にもついてない子達は、人間の世界に来て間もないので、台風に出会ってしまったら近くの社の神様に頼ります」

「そうなんだね。明日なんだけど」

そう言うとみんながちょこんと正座をしてこちらを向くのでちょっと困る。
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