106 / 162
妖精達の修行?
.
しおりを挟む
「そうだわ。石長さんも夕飯食べて行って」
「でも私は……」
約束はしてないからと言うのに、「良いじゃない。今日はシチューなの。お父様の大山津見神様からいただいたじゃがいもや人参も使ってるのよ」
「父が?」
「ええ。最近お野菜が高いから人参や玉ねぎに里芋に沢山いただいたのよ」
そんなに貰ってたのか!
「それなら……。では私も手伝いを」
あらヤダと言いながらちゃんと台所に連れていくので、妖精たちも道場から出て庭でふわふわと飛び回ってどうしたらいいのか分からない様子。
「みんな、今日は沢山手伝いありがとう。座ってお茶でも飲んで」
「でも、姫様が手伝いをされているのに、私達が休む訳には」
「いいのいいの」
小さい湯のみにこぼさない様にお茶をいれて、普段の生活などを聞いて時間を潰す。
「へぇー。みんな自然に関係してる妖精なんだね。台風の時とか大変でしょ?」
「いくつかの木の中に避難してるんです。でも、本当に酷い雨や風の時には、私たちは姫様の社の方に。まだ誰にもついてない子達は、人間の世界に来て間もないので、台風に出会ってしまったら近くの社の神様に頼ります」
「そうなんだね。明日なんだけど」
そう言うとみんながちょこんと正座をしてこちらを向くのでちょっと困る。
「でも私は……」
約束はしてないからと言うのに、「良いじゃない。今日はシチューなの。お父様の大山津見神様からいただいたじゃがいもや人参も使ってるのよ」
「父が?」
「ええ。最近お野菜が高いから人参や玉ねぎに里芋に沢山いただいたのよ」
そんなに貰ってたのか!
「それなら……。では私も手伝いを」
あらヤダと言いながらちゃんと台所に連れていくので、妖精たちも道場から出て庭でふわふわと飛び回ってどうしたらいいのか分からない様子。
「みんな、今日は沢山手伝いありがとう。座ってお茶でも飲んで」
「でも、姫様が手伝いをされているのに、私達が休む訳には」
「いいのいいの」
小さい湯のみにこぼさない様にお茶をいれて、普段の生活などを聞いて時間を潰す。
「へぇー。みんな自然に関係してる妖精なんだね。台風の時とか大変でしょ?」
「いくつかの木の中に避難してるんです。でも、本当に酷い雨や風の時には、私たちは姫様の社の方に。まだ誰にもついてない子達は、人間の世界に来て間もないので、台風に出会ってしまったら近くの社の神様に頼ります」
「そうなんだね。明日なんだけど」
そう言うとみんながちょこんと正座をしてこちらを向くのでちょっと困る。
10
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
下宿屋 東風荘 4
浅井 ことは
キャラ文芸
下宿屋 東風荘4
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
大きくなった下宿に総勢20人の高校生と大学生が入ることになり、それを手伝いながら夜間の学校に通うようになった雪翔。
天狐の義父に社狐の継母、叔父の社狐の那智に祖父母の溺愛を受け、どんどん甘やかされていくがついに反抗期____!?
ほのぼの美味しいファンタジー。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
表紙・挿絵:深月くるみ様
イラストの無断転用は固くお断りさせて頂いております。
☆マークの話は挿絵入りです。
深夜に弟の部屋に侵入するブラコン姉さん
陸沢宝史
キャラ文芸
深夜、寝ていた雅晴は扉が開いた音で目が覚めてしまう。目覚めた雅晴の前には姉の咲織がいた。咲織はスマホの画面を雅晴に見せつける。そこには雅晴がクラスメートの女子と仲良く外出している写真が掲載されていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
護堂先生と神様のごはん あやかし子狐と三日月オムライス
栗槙ひので
キャラ文芸
中学校教師の護堂夏也は、独り身で亡くなった叔父の古屋敷に住む事になり、食いしん坊の神様と、ちょっと大人びた座敷童子の少年と一緒に山間の田舎町で暮らしている。
神様や妖怪達と暮らす奇妙な日常にも慣れつつあった夏也だが、ある日雑木林の藪の中から呻き声がする事に気が付く。心配して近寄ってみると、小さな子どもが倒れていた。その子には狐の耳と尻尾が生えていて……。
保護した子狐を狙って次々現れるあやかし達。霊感のある警察官やオカルト好きの生徒、はた迷惑な英語教師に近所のお稲荷さんまで、人間も神様もクセ者ばかり。夏也の毎日はやっぱり落ち着かない。
護堂先生と神様のごはんシリーズ
長編3作目
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる