97 / 162
妖精達の修行?
.
しおりを挟む
1日は特に何かを教えるということはなく、夕方に買い物に出かける時には全員ではなく二人ずつと決めて、まずは慣れている石長さんの妖精さんを連れていった程度。
お風呂も祖母が洗っている間に近くに置いた桶で洗い、みんなで湯船に入ったが、長風呂は苦手だということが分かった。
翌朝は起きていくと既に洗濯物が干され、掃除も行き届いていて、祖母も呑気にお茶を飲んでいた。
いつもならまだ台所にいるのに。
「婆ちゃん、どうなってるの?」
「それがねぇ」と起きたらすでに掃除が済んでいて、お米も昨日教えたからか炊かれており、味噌汁と卵焼きにほうれん草の和え物もできていたという。
「魚だけは魚焼き器は出来なかったみたい。まだグリルの使い方は教えてなかったからかしら」
おかげでのんびりお茶を飲んでいたと言う。
「迦具土は?」
「お爺さんと大国様の神社に行ったわよ。荷物がって言ってたけど」
「先食べていい?俺学校だから」
すぐ用意するわねと祖母が温めに行っている間に顔を洗って支度していると、「翔平様……」とまだ小さい妖精さん。
「どうしたの?」と手に乗せると、「あの、私達は八意様から翔平様の言いつけをまず聞くようにと言われてます」
「は?」
「毎日しなければいけないことをひとつ朝に聞いてみんなに伝えるようにと」
「俺聞いてないんだけど」
肝心なことは後回しなのはいつもの事なのだが、しなければいけないことと言われても……
「そうだ。みんな字は書ける?」
「はい、習ってます」
「爺ちゃんか婆ちゃんに紙を貰って、今日したことを書いてくれる?俺が帰ってきたら、みんなが何していたかわかるから」
「それだけで良いのですか?」
「うん。まだ二日目でしょ?」
「分かりました。みんなにも伝えます」
ご飯を食べて行ってきますと学校へ向かう間から、迦具土が拗ねないかななどと考えて一日過ごし、寄り道をせずに急いで家に帰る。
お風呂も祖母が洗っている間に近くに置いた桶で洗い、みんなで湯船に入ったが、長風呂は苦手だということが分かった。
翌朝は起きていくと既に洗濯物が干され、掃除も行き届いていて、祖母も呑気にお茶を飲んでいた。
いつもならまだ台所にいるのに。
「婆ちゃん、どうなってるの?」
「それがねぇ」と起きたらすでに掃除が済んでいて、お米も昨日教えたからか炊かれており、味噌汁と卵焼きにほうれん草の和え物もできていたという。
「魚だけは魚焼き器は出来なかったみたい。まだグリルの使い方は教えてなかったからかしら」
おかげでのんびりお茶を飲んでいたと言う。
「迦具土は?」
「お爺さんと大国様の神社に行ったわよ。荷物がって言ってたけど」
「先食べていい?俺学校だから」
すぐ用意するわねと祖母が温めに行っている間に顔を洗って支度していると、「翔平様……」とまだ小さい妖精さん。
「どうしたの?」と手に乗せると、「あの、私達は八意様から翔平様の言いつけをまず聞くようにと言われてます」
「は?」
「毎日しなければいけないことをひとつ朝に聞いてみんなに伝えるようにと」
「俺聞いてないんだけど」
肝心なことは後回しなのはいつもの事なのだが、しなければいけないことと言われても……
「そうだ。みんな字は書ける?」
「はい、習ってます」
「爺ちゃんか婆ちゃんに紙を貰って、今日したことを書いてくれる?俺が帰ってきたら、みんなが何していたかわかるから」
「それだけで良いのですか?」
「うん。まだ二日目でしょ?」
「分かりました。みんなにも伝えます」
ご飯を食べて行ってきますと学校へ向かう間から、迦具土が拗ねないかななどと考えて一日過ごし、寄り道をせずに急いで家に帰る。
15
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる