八百万の学校 其の参

妖精達の修行？

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見えるようにしてもらったので、皆がいそいそと働く姿は一言で言うと働き者。

前に見た妖精さんたちもよく働いていたが、改めて見ると小さい体なのにかなり力持ちで動きも早い。

「や、八意様、わたしたちは帰されるのですよね？」

残った妖精さん、ごめんね。

「ならば、せめて私たちにもできることを……」

「そうじゃの。綺麗にしてくれるかの？」

「はい」

どこから持ってきたのか雑巾とバケツ。

すると、固く絞った雑巾で畳や窓を拭きだし、家は大掃除状態。

あっという間に綺麗になり、廊下も道場もキラキラするほどピカピカ。

「みんなありがとう」

「お役に立てず……」

「そんな事ないよ。こんなに綺麗にしてもらって、お礼を言うのはこっちの方だよ」と手前の子を撫でる。

「翔平、お主も可愛いものには……」

「な・ん・で・す・か？」

全員引き取るのは無理だからな！

「残ったものたちは交代で見学に越させてはいかんかの？」

「見るだけならいいですけど、あまり目に入ると気になるというか」

「迦具土に姿が見えないようにさせよう。教えてもらうものは佐野家のものだけに。心配は要らぬ、他の人には見えぬからの」

問題はそこじゃないんですけど……