八百万の学校 其の参

神様再び

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「あの、神様たちってお金どうしてるんですか？」

迦具土は知らん顔をしていて、志那さんも少し言いにくそう。

「迦具土は教えてないのか？」

「俺は佐野家から小遣い貰ってるから今は関係ない」

「翔平、我らも買い物はする。だが、賽銭では無い」

「え？違うの？良かったぁ」

「賽銭は人々の気持ちだ。その気持ちで神社が綺麗に保たれている。そのような大切なお金に手をつけるなどあってはならん」

「確かに……じゃあ何処から？」

「詳しくは言えないのだが、我々にも給金が出ているのだ。社の大きさによって変わるとは聞いているが、貰っても使うことがなくて」

「でも、お金ってたまに紙幣が変わるじゃないですか。どうしてるんですか？」

「そこは、銀行というものに預けている」

「迦具土も？」

「俺はすぐ佐野家に来たから無い」

貧乏……とぼそっと言うと、財布からカードを出してお小遣いを貯金しているという。