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神様再び

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翌日、朝にお店が開くのに合わせて商店街へと迦具土と志那さんと三人で行く。

「スーパーとはまた違うのに似た物が売っているのだな」

「スーパーより安いのもあるし、この辺りは近所の人もよく来るんです」

やはり通りを歩いていると「翔平ちゃん」と声をかけられるので「おはようございます」と挨拶をする。

「小豆の匂いが……」

「華の稽古で婆ちゃんがよく買う和菓子屋さんです。羊羹がすごく綺麗なんですよ」

お店を覗くと、「あら、翔平ちゃん。お使いかい?」と白い割烹着と白い帽子をつけたおじさん。

「今日は手土産のお菓子を買いに。見ていってもいいですか?」

「ゆっくり見ていってくれ。新作は真ん中のだよ」

「ありがとうございます」

真ん中のケースの中を見ると、綺麗な緑の葉の形をした細工の羊羹に、その横には週替わりでいつも置いている動物の形をしたおまんじゅう。

「今日はヒヨコなんだ……」

毎週変わる事を話して居ると、志那さんは特に驚いた風でもなく、「綺麗な細工であるな。これはさぞかし手間のかかる事だろう」と感心している。

「俺はいつものこの抹茶羊羹が好きだ」

「俺も。こっちの抹茶と羊羹のものも好きだけど」

「多分だが、この菓子はそれほど甘くは無いのだろう?」

「なんでわかったんですか?」

「祖母殿が、そんなに砂糖などを使っていないのが食事でもわかったから」

「婆ちゃんも甘いの食べないことは無いんですけど、野菜から甘みが出るし、和菓子は程よい甘さで好きだって言ってました」

「日持ちがすれば買っていったのだが」

これはずっと思っていて聞けなかったのだが聞いてもいいのだろうか……
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